2023年。高山を目指して低山から始めよう【曽我丘陵】(その4)

11:48
太陽光発電施設を作っているので工事車両が通りますよ、という立て看板が出ている。

たしかに、これだけ空が広くて平坦な場所なら、発電効率が良さそうだ。崖に無理やりソーラーパネルを建てるようなことをしなくて済むし。

だんだん、こういう丘陵地帯はソーラーパネルだらけになっていくのかもしれない。

「かつて両参りが行われていた富士山と大山が一望できます」という看板。

一望、といっても、前を見てその後に後ろに振り向いて、ようやく両方を見ることができる。それだったら東京からの眺めの方が、富士山も大山も同時に見られるぞ・・・と思う。

「ここから、丹沢山地と横浜みなとみらいを望む」と書いてある。

超望遠レンズで撮影しました感満載の、みなとみらいの写真が誇らしげだ。

今日は・・・冬で天気が良いので好条件なのだけど、お日柄の良い昼時なのでかすみがかかってしまった。そのため、地平線方面の眺めは良くなかった。言われてみれば、目の錯覚程度にランドマークタワーが見えるような見えないような?

11:52
それでも、北側に連なる丹沢山系はドスンと見ることができる。

これはワクワクするな、丹沢、いいじゃないか。

右に見えるピラミッド的な山は大山、そそいて中央に見えるのは塔ノ岳をはじめとする山々だ。

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以前、塔ノ岳~蛭ヶ岳~丹沢山と縦走したことがあったが、また改めて登ってみたいものだ。近々計画しよう。

11:56
スタート地点の上大井からいこいの村まで、主に東に向かって進んできた。ここで90度曲がり、これからはずっと南に向かっていくことになる。

概ね、この界隈が丘陵地帯の背骨付近、ということなのだろう。たぶん。・・・いや、参考にしたガイド本の著者がどういう基準でこのルートを選んだのか、ぜんぜんわからないのだけれど。

なにせこの著者、敢えて山道を歩かず、古道があるからという理由で谷筋の道を歩いたりしている。

「ああ、山歩きって自由なんだ」と、著者が指し示したルートを模倣しながら、実感する。だってこれまでの僕は、「いかにルートから外れずに歩くか。道迷いにならないようにするか」というのが大事だった。それが今回は「どう歩いたっていいじゃん。」に尽きる旅だからだ。

写真は、道の分岐。大きな車道につられて左に向かって歩いていきそうだが、進むべき道は右。「みかんの花咲く里山コース」という案内表示がでていた。

11:57
季節柄、みかんの花は咲いていないものの、みかんはたくさん実っていた。落ちているものもある。

広島出身の僕は、みかん畑といえば島の海に面した急斜面にあるもの、というイメージがある。昔はそういうところにみかん狩りに行ったものだ。

そういう原体験があるので、この界隈のみかん畑がすごくおおらかに見える。

右奥に富士山、そして矢倉岳のボコッと突き出た山頂が目立つが、左側にも変な突起の山がある。

これまた気になってしょうがない山があるじゃねぇかこの野郎、と思ったら、以前登ったことがある金時山だった。

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このあたりは箱根の火山があるので、トリッキーな山容の山がいくつもあるようだ。それにしても金時山、あんな山だとは知らなかった。乙女峠から登ったので、全然印象が違う。

手前に廃墟と化したプールのようなものが見える。これ、閉館した「いこいの村」に併設されていたサーフィン用のプールらしい。人工的に波を起こせるプール。

道路沿いにある廃屋。

昔は農作業器具の置き場だったのだろうか?

12:02
こういう分岐があちこちにある。

どうせ里山なんだし、どっちに曲がったって遭難はしない。でも、分岐点で間違ったルートを取ると、思った以上に予想外な場所に連れて行かれる。

ここは尾根でも稜線でもないけど、ちょっとだけ標高はある。そのせいで、道は蛇行していて、どこに連れて行かれるかわかったもんじゃない。

分岐を間違えないように、気をつける。それがオリエンテーリング的であり、面白い。

12:04
頑丈そうなコンクリートの門。見るからに公共の施設、と思わせる作り。

表札を見ると、「赤田配水池」と書いてあった。なるほど、里山ならではだ。

ここに上水を一旦汲み上げておいて、落差の力を使って水圧をかけながら各家庭に配水するための施設。

このときは「へえー」と感心して眺めたが、この日以降低山ハイクをする機会が増え、各地で同様の施設の横を通ることになった。

(つづく)

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