伊那天幕合宿

かまどで火をおこす
オガライト着火

20時45分、時間が遅くなったが食事が一段落。今度は場所をかまどに移して、たき火を焚くことにした。

炭火グリルに残っている、火がついた炭をかまどにぶちまける。その後、薪をくべるとあっという間に着火した。

たき火を取り囲みながらあれこれ話をする3人。非常に開放的なテントサイトなので、大きな声を出すと周りの迷惑になる。だからぼそぼそと小さな声で語るのであった。ただ、それがむしろたき火に対しての集中力を生み、印象的なひとときとなった。

就寝

23時頃になって、おかでんが眠気でギブアップ。「ごめん、先寝るわ」といってテントに引き上げ。そりゃそうだ、今日は朝が非常に早かった(3時起き)だった上に、登山を一発こなしてきているんだから。

おかでんが引き上げた後、ばばろあとしぶちょおもたき火を終わりにしテントに戻ってきた。結局三人一緒に寝る事に。

初日はこんな感じでおしまい。明日は丸一日テント生活を満喫しよう。

2010年09月19日(日) 2日目

朝のテント

6時47分起床。二日目の朝。

流しで朝ごはん準備

ばばろあはさっそく水場で朝食の準備にとりかかった。今朝の朝食は「ほうとう」。かぼちゃを煮溶かさないといけないので、早く着手するにこしたことはない。

ほうとうといえば山梨の名物だが、長野でほうとう食べたっていいじゃない、旅情ってやつですよ旅情・・・と強引に選定した。

昨晩の夕食の後片付け

ばばろあが野菜を刻んで朝食の準備を進める間、しぶちょおとおかでんは昨晩の夕食の後片付け。
一度統計をとってみたいのだが、「キャンプにおいて、夕食の後かたづけはその日のうちに行う?それとも翌朝に回す?」というのが気になる。どっちが多いんだろうか?

暗い中後かたづけをしても、細かい汚れがよく見えない。だから朝やることについては合理性があると思うんだが、どうだろう。

野菜を煮込みはじめる

野菜を煮込みはじめる。

みんなで観察

今回は、ほうとうということで主食兼おかずとなる渾身の一皿だ。ご飯を炊いたり、おかずをこしらえる必要がないので、全員の注目がほうとう鍋に集中した。その眼力の鋭さに鍋が少し動いたんじゃないか、というくらい三人とも鍋を睨み付けていた。

生きしめん
きしめんを投入

ほうとうの麺が買えればよかったのだが、伊那のスーパーではほうとうが売られていなかった。ローメンならいくらでも売られていたんだが。仕方がないので、きしめんで代用。こうなると、「ほうとう」を作っているのではなく、「具だくさんのきしめん」を作っているのに他ならないのだが、それを言ってはいかん。これはほうとうなんだ、と思い込むことが重要。

ほうとう完成

野菜を煮込み始めてから40分経過した時点で、ほぼ完成。麺よりも具の方が多い、ヘルシーなんだかどうだかよくわからない鍋の完成。うまそう!かぼちゃが程よく煮溶けてくれていたのがポイント高し。

鍋からよそう

朝から野菜をたくさん切り刻み、時間をかけて煮込み、とぜいたくな朝食。一人暮らしをやっていたら、決してこんな料理は作ろうと思わない。キャンプだからこそ、手間暇かけて調理しょうという気になる。特にばばろあがいると、その傾向が強くなる。

朝食中

ほうとうは鍋いっぱいでき上がったので、「こりゃ朝から食い地獄になるぞ」と警戒したのだが、案外ぺろりと食べることができた。うん、おいしかった。

寝袋を干す

ほうとうのありがたいのは、洗うものが少ないということだ。鍋ひとつで完結する料理ってのは楽ちんだな。

片づけを早々に済ませて、めいめい寝袋を干す。布団を干すのと同様、寝袋は湿気をため込みやすいので、まめに干してやる必要がある。

餃子専門店

今日はイベントが盛りだくさん。今までパターゴルフ対決が常だった「アワレみオープン」が今回は釣堀で開催。小黒川渓谷キャンプ場には釣堀があるので、そこでイワナ釣りをしようというわけだ。釣った魚はその場で焼いてくれるので、お昼ごはんはイワナで決定。

そのあと、キャンプ場に併設されているマレットゴルフ場でマレットゴルフ。こちらも「アワレみオープン」と銘打たれたイベント。今回のキャンプでは「アワレみオープン」が二種目だ。オープン、といっても誰も部外者が参加していないという、奇妙なイベントではある。

そんなわけで、午前中に買い出しに出かけることにした。伊那市街地まで車でぐいぐいと標高を下げる。

伊那駅の近くに車を停め、商店街を歩いてみる。

ラーメンもやっているらしい

「餃子専門店」という看板を掲げているお店があったので、よくみると「餃子専門店」の「店」のところに「ラーメン」と上書きされていた。餃子専門じゃないじゃん。途中で気が変わったらしい。

ラーメン太陽

お店の表側に回ってみると、そこの看板には「ラーメン太陽」とかかれていた。あまりもの方針転換に一同、のけぞる。いったいこのお店はどういう推移をたどったのだろう?下世話ながらとても気になる。

伊那の酒屋

酒屋があったので入ってみる。

ばばろあが清酒を買いたいというので、2本ほど購入する。おかでんがビール一辺倒なのに対し、ばばろあは清酒を案外好む傾向がある。

お手上げだ!

伊那駅の駅前にあった像。「お手上げだ!」と両手を高らかに突き上げている。

おかでんもその横でお手上げポーズ。

一面の蕎麦畑

伊那駅近くのスーパーで買い出しを済ませ、また農産物直売所に向かう。馬モツを煮込んだ伊那名物「おたぐり」の食材を買うためだ。街中のスーパーでは売られていなかった。

農産物直売所の周囲は一面の蕎麦畑。この辺りは白い花がちょうど満開だった。よく育って美味い蕎麦を食べさせてくれよ。

馬ボイルモツ

馬ボイルモツ、というモツが売られていた。「おたぐり」が一体どんな料理だがよくわかっていないが、とりあえずこれを買えばよいってことでOK?・・・いや待て、「信州名物 味噌おたぐり」というそのものずばりな商品が売られているぞ。こっちを買った方がよさそうだ。

モツ焼き 馬ん馬ん

もう一つ、「モツ焼き 馬ん馬ん」というふざけた名前の商品が売られていたが、こちらはモツ焼きなのでちょっと違うっぽい。

「おたぐり」とは、馬の腸が20mくらいあるので、それを手繰って下処理をすることから「おたぐり」と呼ばれるらしい。すなわち、腸の煮物だな。伊那地方では味噌煮にするのが一般的なんだとか。じゃあ、われわれも味噌煮にするか。

ばばろあは強固に「できあがってるものを買った方がええで。下処理からせにゃならんのは、味が凄いことになるかもしれん」と主張する。下処理に失敗した内臓肉はどうやらすごい味と臭いになるらしい。そんなわれわれにとって、「信州名物 味噌おたぐり」という商品はうってつけだった。はい、買います、これ。

野生の猿がいた

買物を済ませ、キャンプ場に戻る。

途中、道の真ん中を野生の猿の一家が歩いていた。車を徐行させると、猿集団の親分らしき奴が「きーっ」とこちらを威嚇してきた。なんてぇ場所だ。そういえば昨日、ほぼ同じ場所でおかでんはツキノワグマが道路を横切っているのを見かけたっけ。ワイルドな場所柄だな。

テントサイトがもし襲撃されたら、絶対勝てる気がしない。そうなったら、車に飛び込んで逃走しよう。

アリ駆除中

テントの廻りはアリがたくさん。木が近くに生えているので、その周辺に巣があるらしい。それに業を煮やしたばばろあが、今回の買い出しの際にアリ殺しの薬を買っていた。アリが大行進している傍にこのアリ殺しを置いたところ、まんまとアリはその薬を咥え、何食わぬ顔して去っていった。

「おい、これはアリが巣に持ち帰って、巣の中で効果を発揮する薬だぞ。効果を発揮するまで相当時間がかかりそうな予感が」

半日程度では効果がでないだろう。1日、2日スパンで考えないと。うーん、作戦失敗か。

釣り堀

12時近くなったので、釣り堀に移動する。アワレみオープン釣り編、初の開催だ。

釣り堀に行ってみると、結構高いフェンスで仕切られている。何事だ。夜中、こっそり魚を盗むけしからん輩が居るのだろうか。

・・・実際、そういう輩がいるらしい。なんてこったい。でも、それは「人」ではなく「猿」なんだとか。猿がわーっとやってきて魚をすくって行くんだそうだ。そうかー、猿かー。「監視カメラ作動中」なんて掲示したって全然意味無いよな、猿だと。

施設利用料

ここの施設利用料はちょっと変わっている。

釣り竿(エサ付き)で1本100円。えらく格安だ。そして、釣魚代金ってのがあって、100g180円。これは高いんだか安いんだかちょっと判別がつかない。

しかし、ここからが味噌。「当施設はリリース禁止しています。」だって。つまり、釣り上げた魚は必ず持ち帰れよ、食べていけよ、というわけだ。なるほど、キャッチ&リリースがない分、釣り竿代金は安くできるわけだな。

もっとも、こちらとしては釣り上げた魚はおいしく食べる所存。ぜひ食べさせてもらおうじゃないか。さあ、釣って釣って釣りまくるぜ。

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