伊那天幕合宿

行者そば

小黒川渓谷キャンプ場から車で5分程度のところにある蕎麦屋、「梅庵」でお昼ご飯。

その時の模様はこちら

グリーンファーム

お昼ご飯を食べ終わったら、買いだしに出かける。

梅庵から車で5分ほど下界におりたところに、「グリーンファーム」という農産物直売所があった。キャンプをやっている人にとっては大変おあつらえ向き。

ここで買物をすることにした。欲しい食材全部が手に入るとは思えないが、欲しいものがあったらできるだけここで買う事にする。多分町のスーパーより安いはずだから。

グリーンファーム内部

店内はいろいろな物が売られている。これならここである程度買いそろえる事ができるんじゃああるまいか、と思えてくる。

ふなが売られている

しかし、このグリーンファーム、扱っている商品が独特だ。

入口脇には木桶があって、その中にはフナが入っているんでやんの。「秋の味覚 子ふな 入荷しました」だって。フナって秋の味覚だったのか、と生まれて初めて知る。それ以前に、フナなんて食べた事が無い。食べたいとも思わない。うまいんか?それ。

イナゴも大量販売

さらに、入口入って正面、すなわち流通業にとっては一番目立つ一等地に置かれているものがイナゴだったのには面食らった。すごいぞ信州。

イナゴ山積み。こんな一等地にこんな置いてあるということは、売れている証拠なんだろう。誰が食べるんだろう。

「信州は標高が高くて寒く、稲作に適していなかった。そこで雑穀(蕎麦など)や虫を食べる文化が生まれた」と聞いたことがあるが、今この飽食のご時世でもイナゴ様が堂々と売られているのは何でだ。根強いファンが存在することに他ならない。えー、まじで?

イノシシ肉と鹿肉も大量販売

イナゴが売れている裏手には、鹿、猪、熊の肉の缶詰。さらには蜂の子も売られていた。

蜂の子も売られている

蜂の子、案外高い。大ビンで8,800円だって。大中小様々なサイズが売られているということは、様々なシチュエーションで利用されているのだろう。恐るべし信州。でも、8,800円もする大ビン蜂の子って、食べきるまで一体どれだけ時間がかかるんだろう。ふりかけ代わりにご飯の上にパラパラかけて食べるんだろうか?

巨大な骨

ある程度の食材や調味料はここでも買えるが、さすがに街中のスーパーほど品そろえはよくない。農産物直売所だから、これは仕方が無いことだ。

巨大な骨を握り締めるばばろあ

そんななか、豚骨だか牛骨だかわからない、巨大な骨発見。これを買えば気分は原始人。400円ということでギャグで買ってみても面白そうだったが、どう考えてもすぐに飽きるに決まっているので、買うのはやめた。それにしてもこんな骨、誰が買うんだ?ラーメン店のスープ作りくらいしか用途がなさそうなんだけど。

しし唐辛子

しし唐辛子発見。

何種類かあったが、今手にしているのは「激辛」と書かれている品種。激辛に目がないおかでん、これはぜひ購入することにする。100円と廉価だしね。

ASS KICKIN' ROASTED GARLIC HOT SAUCE

グリーンファームで買えるものを買った後、引き続き山を下って伊那の市街地へ。そこにあった大型スーパーでお酒などの買いだしを行った。さらに、伊那名物である羊肉と馬肉を買いに精肉店へ。伊那に行けば腐るほど羊も馬も置いてあると思ったのだが、さすがにスーパーではあまり取り扱いが無かった。

すべての買い出しを終え、テントサイトに戻る。

今回のおかでんは「ASS KICKIN’ ROASTED GARLIC HOT SAUCE」なるものを持ち込んだ。「ASS」、すなわちケツの穴、という意味。ケツを蹴り上げられた錯覚を覚えるほどホットなソースだということだ。期待大。

ちなみに裏に書かれていた原材料表示には、「アスキッチン ローストガーリック ホットソース」と日本語が書かれていた。誤字だ。「アスキッチン」だと「ケツ台所」になってしまい、何が何だか訳がわからん。

夕暮れ時のオートキャンプエリア

夕方、3人連れだってシャワーを浴びに行く。その際にオートキャンプ場の様子を見に行ったが、さすが三連休初日だけあって満員御礼だった。テントサイトの方は利用率50%くらいで空いているのに、オートキャンプエリアはいっぱい。テントサイトより2000円も一泊あたりの料金が高いのに、物ともしていない。そんなに「車からすぐ荷物を出し入れできる」のはメリットなんだろうか。

馬肉と羊肉

シャワーを浴びて戻ってきたところで、夕食準備開始。

写真左が刺し身用の馬肉、つまり馬刺し。右側が羊肉だ。

伊那地方は、1000年以上も昔からずっと馬の一大産地として有名だったらしい。その馬を食べるようになったのは、おそらく戦後になってからだと思われるが、今ではすっかり伊那地方の名物になっている。

伊那の馬肉はねっとりとした赤身。別のところで霜降り状の馬刺しを食べたことがあるが、それとは部位も育て方も違うのだろう。

一方の羊肉は、伊那のご当地麺である「ローメン」に欠かせない肉として有名。伊那に来たからには、馬肉と羊肉を食べないと始まらない、といって過言ではなかろう。そんなわけわで、今晩はジンギスカン(というか、羊肉の焼肉)と馬刺し、と相成った。

「馬」と「鹿」で「バカ」と読むが、「馬」と「羊」だとどうなるんだろう。「天才」なのかもしれん。

本当は伊那にはもう一つご当地グルメがあり、「ソースカツ丼」が名物。でも、ソースカツ丼をキャンプ飯にするのはちょっと気が引けるので、これは料理の選択肢から外した。丼は酒の肴になりにくいから。

伊那市のオフィシャルサイトを見てみると、伊那は最近ダチョウの飼育にも力を入れているらしい。さすがにそれはまだ知らなかった。今度伊那市に行く用事があったら、馬(馬刺し)、羊(ローメン)、豚(ソースカツ丼)、ダチョウ肉と肉4種類そろい踏みをやってみたい。

南信州ビール

ビールは、地ビールを買ってみた。「南信州ビール」だって。初めて聞いた。

6種類あったので、大人買いしたった。

酒屋ではなく、普通のスーパーで6種類も購入できるのはちょっとすごいことだ。地元密着型とでも言おうか。

ご飯を炊き始めた。

過去2回、炊飯中に鍋をひっくり返した前科があるので、今回は慎重。かまどの壁面に鍋を押し付け、倒れないようにした。

鍋がひっくり返った2回とも、しぶちょおとおかでんの2名によるキャンプだったが、今回はばばろあが加わって3名。3名分のお米ともなると量が多い。万が一ひっくり返したら被害が甚大になるじゃあありませんか。念を入れておいて損はない。

炭に着火
とても煙い

炭に火をつける。あたりに煙が充満する。炭に火が移れー移れーと念じる。うちわであおぐのは炭から熱が逃げてしまうためNG、ということを学んでいるので、ただ見守るしかない。いじくり倒したい気持ちをぐっとこらえて、ひたすら待つ。

本日夕食の食材一式

本日夕食の食材一式。

クーラーバッグにおける保冷剤代わりとして、枝豆が今回も登場。

枝豆と馬刺しがあるだけで、酒飲みのおかでんにとってはもう十分っちゃあ十分。とはいっても、旨そうな羊肉がそのあと待ち構えているので、そりゃもうあるもの全部食べちゃいますってば。

それにしても野菜が多いな。どうしてこうなった、ってくらい野菜だらけだ。ざるに山盛りされたものとは別に、平皿にも野菜がもられている。

乾杯

炭火が盛んになるまでしばらく時間がかかるので、先に乾杯することにした。枝豆と馬刺しを肴にしばらく時間をつぶすつもり。馬刺しが前座、というのはちょっと豪勢。

馬刺し

馬刺し。醤油としょうがでいただきます。馬刺しといえばしょうがで食べるよりもにんにくで食べる方がポピュラーだと思うが、今回はしょうがで。

食べてみると、ねっとりとした食感がたまらない。脂身がない赤身肉なので、もっとそっけない味になるのかと思ったが、さにあらず。あと、馬肉って独特の臭みがあるのかと思ったが、そんなこともなし。うまいじゃないか、馬刺し。

もちろん過去に馬刺しを食べたことは何度かあるのだが、そのいずれもちみっとした量しか食べることがなかった。味がどうのこうの言う以前の問題だ。しかし今回は遠慮なく食べることができる量。大いに馬刺しを楽しんだ。

うーん、これはビールとあわせるのも悪くないが、赤ワインなんぞで食べるともっとおいしく感じそうだ。

動画撮影機

しぶちょおが何やらハイテクメカを取り出した。

これはスマートフォンのような形をしているが、実は動画撮影機。普段はドライブレコーダーとして使っているものを、キャンプの様子を撮影するためにテントサイトまで持参したのだった。アワレみ隊はいよいよ動画にも手を染めるようになったか。

このレコーダー、結構長時間の撮影が可能。そのおかげで宴会中の様子はずっと撮影され続けていた。おっさん3人が飲み食いしているのを延々撮影しているというのはちょっとシュールなシチュエーションではある。

ジンギスカン製作に着手

炭がようやく安定したので、本日のメインであるジンギスカンを作る。

肉と野菜を焼いているところ

いつもは網焼きにするのだが、ジンギスカンということなので鉄板で炒めることにした。この鉄板はキャンプ初登場。今まで一度も使ったことがなかった。どうしてもキャンプ料理って網焼きにしちゃうんだよな。

ところで、ジンギスカンの定義ってなんだろう?ふと思った。

羊肉をメインに使っている焼肉全般がジンギスカン?ジンギスカン鍋を使った焼肉がジンギスカン?

肉を野菜の上に敷き詰める
キャベツもたくさん使う

野菜の量が多いし、なかなか火が通らないので、肉の上に野菜、野菜の上に肉、さらにその上に野菜とサンドイッチ状態にした。肉を蒸し焼きにして食べよう、という仕組み。

最後は野菜炒め

羊肉は片付いたが、野菜がまだまだたくさん残っている。精進鉄板焼きとして食べることになった。野菜そのものはおいしいんだが、やっぱりこのシチュエーションで肉がないのはなんだかとても寂しい気分になる。肉って偉大だな。

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