馬鹿ではない、馬羊なのだ。
日 時:2010年(平成22年) 09月18日~20日
場 所:長野県伊那市 小黒川渓谷キャンプ場
参 加:おかでん、ばばろあ、しぶちょお (以上3名)
廻り目平での「合宿物資棚卸し合宿」を行い、キャンプ用品の有無を確認したわれわれは、いよいよ本腰でキャンプを開催することにした。本腰を入れるといっても、特に何かめあたらしことがあるわけでもない。アレがない、コレがないと当日現地でドタバタする心配がなくなった、という程度のものだ。でもそれがいい。
キャンプ場の選定では、Skypeのチャット機能を使ってしぶちょお、ばばろあ、おかでんの3名で悩んだ。当初は廻り目平や平湯温泉キャンプ場といった場所が候補に登っていたが、香川県から当日朝イチで名古屋入りするばばろあを待って、そこからキャンプ場に出発となるため初動が遅い。名古屋にできるだけ近いキャンプ場が望まれた。
そんな中、しぶちょおから発案があったのがこの「小黒川渓谷キャンプ場」だった。中央道伊那ICから比較的近い、ということで候補地として急浮上したのだった。平湯にしろ、廻り目平にしろ、高速道から随分と離れているので、到着が遅れる事が予想された。そんなわけで、どんなキャンプ場かよくわからんけどまあここでいいか、となったのだった。
基本的に腰が重いおかでんは、聞き慣れない「小黒川渓谷キャンプ場」に対するモチベーションは非常に低かった。しかし、あれこれ考えているうちに、「そうだ、伊那地方といえば馬肉が有名だな。ついでにローメンも名物だ。そういう名物を作って食べるのはいいかもしれない」という事をひらめいた。そこからはやる気が出てきて、ぜひ小黒川渓谷に行きたい、という気になってきた。
2010年09月18日(土) 1日目
おかでんはというと、3連休初日ということもあって夜が明ける前から移動開始していた。中央道の八王子あたりで大渋滞が起こることは目に見えていたので、渋滞が発生する前に都心を抜けよう、というわけだ。
でも、早く現地に着いたってチェックインはできないし、一人で暇だし何をすればいいの、となる。そんなとき目に着いたのが木曽駒ヶ岳。ロープウェーで標高を稼ぐ事ができ、手抜き登山ができる。よっしゃ、これを午前中にやっつけて、午後堂々とキャンプ場に凱旋しようじゃないか。
そんなわけで、「時間調整のための登山」を敢行。このときの様子は「へべれけ紀行」に掲載されているので、興味がある方はご一読を。
12:22 小黒川渓谷キャンプ場に到着。本当は14時チェックインの10時チェックアウトなんだが、予約を入れた際に確認してみたところ、早めの時間のチェックインでも問題無いそうだ。
標高1,057メートル。なかなかな高さだ。おかげで下界はまだ残暑が残っているのに、ここは過ごしやすい気温だ。
キャンプ場の管理事務所。
ここでチェックインの手続きをする。1サイト1泊1,000円。安い。人数が多ければ多いほど、頭割りすると廉価になる。
小黒川渓谷キャンプ場の案内マップ。
バンガロー、テントサイト、オートキャンプエリアがあり、その他シャワー棟や釣り堀、マレットゴルフ場を併設している。
テントサイトがあるあたりを撮影。
段々畑状態にテントサイトが作られている。サイト自体は水平に均されているので、テントが傾くとか寝ている間にテントの中でずり落ちるといったことはない。よく整備されていると思う。
サイトの傍らにはコンクリート製のかまどが用意されていた。ここで調理をするなりたき火をするなりしてくれ、というわけか。
おかでんが持ち込んだ荷物は一人で全部展開。タープは一人では到底立てられないので、まだ手つかず。三人がそろったところであらためて設営する。
テントの場所候補はブルーシートを敷いておいた。テントの下にブルーシートが敷かれていると、たとえ雨が降ったとしてもテントが汚れなくて済むので楽ちん。
車をテントサイトギリギリまで荷さばきのために寄せて良い、と言われたので、一人での作業であっても随分楽だった。最初は駐車場とテントサイトを何往復かしなくちゃいけないだろうと思っていたから。これだったらオートキャンプエリアを使わなくても十分だ。
水場はキャンプ場内にあるのだが、それとは別に駐車場の隅っこに湧水がある。「行者の泉 延命水」と名付けられている。せっかくだからその延命水をポリタンクに詰めておくことにした。これでアワレみ隊は永久に不滅だ。
管理事務所のすぐ横にお手洗い。こういうところでも男女別は当たり前なんだな、と感心する。振り返ってみると、過去利用してきたキャンプ場はみな男女別のお手洗いだったっけ。「キャンプ場=不便は当たり前」というのは古い考え方なんだろう。
水場。かまども完備されているが、ここのかまどを使う人はどれだけいるのだろうか?テントサイトにもかまどはあるし、最近はガスストーブ/ガソリンストーブを使う人が多いだろうから。
「たき火で飯ごう炊さん」なんてのは小学生の林間学校限定の「行事」じゃあるまいか。そもそも「飯ごう炊さん」という言葉が既に死語になりつつあるような気がするのだが、気のせいだろうか。
たき火用に薪を買っておくことにする。このキャンプ場はさりげなく、よく整備されているので木の枝が無造作に転がっているなんてことはない。芝刈りはできず。ただ安心して欲しい、この薪が非常に安いのだった。一束、200円。これだけあれば一晩楽しむ事ができる量だ。二束なんてあった日にゃ、山火事でも起こす気か、というくらい盛大にたき火ができる。
しぶちょお、ばばろあはまだ到着していない。時間を持てあましたので、一足先にキャンプ場を探検してみることにした。
テントサイトから歩く事しばしで、オートキャンプエリアにやってきた。キャンプ場が1サイトあたり一泊1,000円なのに対し、オートキャンプ場は3,000円する。ちょっと高い。こちらも気持ちよく整備されており、快適なキャンプ生活を送る事ができるだろう。ただ、これはキャンプ場、オートキャンプ場両方に言える事だが、プライバシーの確保はできない。プライバシーに関して言うと、無印良品のキャンプ場は大変よくできている。あらためて感心する。
お手洗いとシャワー室がある建物。
ここ小黒川渓谷キャンプ場は、風呂はないが(当たり前だ)、温水シャワー施設は用意されている。
シャワー室に入ってみる。
中に入ったらすぐシャワールームになっているかと思ったら、脱衣場がちゃんとある作りになっていた。
シャワールームの中。
お金を入れるところがあるので、そこにチャリンと入れれば3分だったか5分だったか(忘れた)、お湯が出る仕組み。
木曽駒ヶ岳登山で汗をかいていたので、早い時間だけどシャワーを浴びることにする。全裸になって、コインを握りしめて、さあいざ熱いシャワーを・・・
と思ったら、このシャワーは100円専用なんだな。おかでんの財布の中には500円玉しか残っていなかった。
えー。
せっかく全裸になって、さあこれからだ、と身構えたところだったのに。
憮然としながら、水場で体を拭くおかでん。
たとえこんな山奥のキャンプ地であっても、小銭は常に持ち歩いておくべきだな。
水場で体を拭いていると、我がテントサイトに一台車が停まっているのに気がついた。ああ、ばばろあとしぶちょおが到着している。ようやくこれで3人勢そろい。アワレみ合宿、ここからが本番。
ばばろあは始発の電車に乗り香川県からここまでやってきたわけで、ご苦労様でしたとしか言いようがない。
三人がかりでタープを立てる。
当初予定していた位置にタープを張ると、タープを支えているロープがかまどの近くに伸びてしまう事が判明。たき火をやっていたらロープに引火してタープ崩壊、なんてのは目も当てられない。また、そんな位置にロープがあったら、夜には確実に足をひっかけてこける。
結局想定していた場所から90度方向を変えて、タープを立てることになった。
テントとタープの設営、および机などの機材セッティング完了。
現在時刻は14時35分、まだお昼ご飯を誰も食べていない。お昼はこの近くにあるという蕎麦屋「梅庵」に行く事にしていたが、早くしないと営業が終わってしまいかねない。
さあ、ちょっくらお出かけしにいこう。
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