スパイシー合宿、再来
日 時:2010年(平成22年) 07月17日~19日
場 所:長野県川上村 廻り目平
参 加:おかでん、しぶちょお (以上2名)
海の日三連休。
2年間のブランクを経て、久々にアワレみ隊としてキャンプを実施することにした。
普段から機材のメンテをしていれば特に問題ないのだが、面倒なのでキャンプ用品は車に積み込みっぱなしで放置されている。だから痛んで使えないものがあるかもしれないし、なんらかのはずみで紛失しているものがあるかもしれない。どうなっているかさっぱりわからない、というのが現状だった。
たとえば、チャッカマンはまだガスが残っているか?とか、炊きつけ用の新聞紙は十分にあるか?とか、ストーブやランタン用のガスは余裕があるか?など、挙げていけば結構なチェック項目数になる。
特に調味料類についてはブラックボックスと化している。前回キャンプ(無印良品南乗鞍)で使ったものがまだそのままの状態でストックされているはずだが、何が・どれだけ残っているのかがわからない。ものによっては賞味期限切れになっているものもあるだろう。
そんなわけで、機材および食材の棚卸しを兼ねて、一度簡単にキャンプをやってみることにした。足りないものがあったらそこで洗い出しをして、次回キャンプまでにそろえておくことにするためだ。
棚卸しなんて自宅でもできるでしょうに、と言われそうだが、面倒くさがりのおかでんにとってそれは至難の技。実際にテントなどを組み立ててみて、キャンプ生活を送ることで課題を抽出洗い出した方がはるかに楽だ。
よって、今回はあまり派手に開催しないで、地味にやることにした。地味、といっても一人でキャンプするのはあんまりなので、趣旨に賛同したしぶちょおと一緒に行くことにした。
今回のキャンプ場所は、長野県川上村にある「廻り目平キャンプ場」。BE-PAL編集の「本当に気持ちいいキャンプ場100」という本で好評価がつけられている場所だ。ちなみに点数は100点満点中81点。アワレみ隊のベースキャンプ地となっている無印良品南乗鞍が82点なので、ほぼ近似値だ。ここならきっと快適なキャンプ生活が送れるだろう。
2010年07月17日(土) 1日目

海の日三連休初日。中央道はひどい渋滞をするのが目に見えていたので、夜が明ける前から出発する。幸い、廻り目平キャンプ場は朝6時からチェックイン可能なので、早朝現地着でも何ら問題はない。ちなみにチェックアウトは18時と、非常に寛大なキャンプ場になっているのがありがたい。
愛知からやってくるしぶちょおとの合流地点は、中央道須玉IC近くにあるガスト。この近辺では唯一早朝でも営業している店舗だ。

パンケーキを食べてしぶちょおの到着を待つおかでん。パンケーキなんて食べるのは何年ぶりだろうか。こんな機会がなければ、口にすることはなかったであろう料理。


1時間ほど遅れてしぶちょお到着。
しぶちょおは「おおよそ朝らしくない朝食」を食べる、と言い、鶏のから揚げとフライドポテトを注文した。どう見てもビールのお供だが、しぶちょおは平然とから揚げとポテトを食べていた。これで下戸なんだから、人間見た目で判断できないものだ。
「朝らしくない朝食」は、以前赤城大沼でワカサギ釣りをやったときも同じことをやったっけ。あの時のしぶちょおは「フライドポテト定食(フライドポテトにご飯とおみそ汁)」を食べていたはず。

キャンプ場で何の料理を作るか、ざっとお互いの意見を述べ合った後、いざ現地に向かうことにした。食材の買い出しはいったんキャンプ場でテントを設営した後に出かけることに。なにせ今日は三連休初日。キャンプ場も混雑するに違いない。早く陣地設営をするに越したことはない。
途中、JR小海線の野辺山駅に立ち寄り。とんがり屋根が可愛い駅舎。

JRで一番標高の高い野辺山駅の 観光記念入場券 オレンジカード 好評発売中・・・だって。
「JRで」と但し書きが付いているのは、トロリーバスだけど立山の室道駅(標高2450m)が一番標高が高いからだろう。
それにしても、オレンジカードなんていまどき流通していたんだ。でもこれは欲しくないアイテムだぞ。永久保存版として持っておくにはいいけど、いざ使おうとしたら使えない駅が多そうだ。

ようこそ!KOUMI LINEへ!というポスターが駅舎内に貼ってあった。イメージキャラクター「ぶりっとちゃん」が一本指を突き立ててこちらを挑発してる。小海線は環境保護のためハイブリッド車両が導入されているとは聞いたことがあるが、まさかイメージキャラクターをこしらえるほど力を入れていたとは。しかし、「ぶりっとちゃん」ってなんという名前だ。おならをしたような感じになってしまい、とても微妙なネーミング。
絵柄もちょいと微妙。萌えキャラを狙ったんだとしたら作戦失敗だと思う。全然そそられない。

小海線は非常に標高が高い土地を疾走する。
この野辺山駅が標高1,345.7mであり、JR駅標高では最高。そのほか、標高第9位までは小海線が独占している状態。

ちょうど列車がホームに到着した。ハイブリッド車かと思って見に行ったが、ふつうのディーゼル車両だったので少々がっかり。
ホームの周囲にはカメラを持った観光客がいっぱい。特に鉄道に興味はない人であっても、「JR駅最高地点の駅」での列車というのは感慨ひとしおなのだろう。おかでんもしぶちょおもそれらの人と同じく写真を撮る。


車に戻ってみると、やたらと車中がアルコール臭い。お酒なんて今回は持ち込んでいないので、いったい何が起こったのか一瞬理解できなかった。
後部座席を探ってみて、ようやく状況を把握。家から持参した「こーれーぐーす」のふたが開いてしまい、中身がほぼすべてこぼれてしまっていたのだった。なんてこったい。
こぼれたこーれーぐーす(というか、泡盛)を拭こうとしたが、車内は窓を閉め切って高温になっていたため、ほとんど蒸発してしまっていた。
「これ、このまま運転していたら酔っ払いそう。それ以前にお廻りさんに見つかったら捕まるかも」
と心配になり、ここから先の行程は前後左右の窓を全開にして換気に努めた。


野辺山からしばらく行くと、山梨県から長野県へと入る。目指す廻り目平がある、川上村だ。
快適なドライブ。標高が高いので気温は抑えられており、心地よい。

前方に岩肌がごつごつ突き出ている山が見えてきた。あそこの麓が廻り目平。ロッククライミングのメッカらしい。おかでんは山には登るけど、クライミング系は全然やらないので、このあたりの事情はまったくわからない。どんな人たちがこの地に生息しているのだろう?やっぱりクライミングをやる人はデブはいないのだろうか?興味がある。

廻り目平に近づくと、道路の拡幅工事にであった。
来場者が多いので、こんな辺鄙などん詰まりの道でも立派にしなくちゃならないんだろう。さすがクライミングのメッカ。

廻り目平入口のところにはゲートがあった。コインパーキングみたいなゲートだ。
入場料一人1日300円、幕営料1泊700円・・・なんて書いてある。
キャンプ場の場合、こっそり入場してこっそり退場すると無料じゃん!みたいな悪い発想が成り立つわけだが、こうやってゲートを閉めておけばその悪巧みは行えない。

駐車券を受け取る。

金峰山荘。
宿泊施設兼、廻り目平キャンプ場の受付。
名前の由来は、日本百名山にもなっている「金峰山」のふもとに位置しているから。で、この山だが、南の山梨側だと「きんぷさん」と読み、北の長野側だと「きんぽうさん」と読む。だから、この施設名は「きんぽうさんそう」と読むのが妥当なのだろう。
先ほど受け取った駐車券を精算するのもこの金峰山荘で行う。

金峰山荘から少し奥に行ったところに広い駐車場がある。朝9時過ぎだというのに、結構な数の車がすでに停まっていた。さすが三連休初日だけある。夕方訪れていたら、車を停める場所がなくて難儀しているだろう。早めの到着がこのキャンプ場では必須かと。
駐車場はご丁寧にロープが地面に埋め込んであり、一台一台の停まる位置が指定されていた。
さすがにここを無秩序に停めてよろしい、とすると車の配列がぐちゃぐちゃになってしまい、キャパシティが圧倒的に少なくなってしまうだろう。

駐車場の片隅にある水場。

これも駐車場の片隅にあるお手洗い


お手洗いの中。換気が行き届いているようで、いやな臭いが全くしなかったのは感心した。快適に用をたすことができる。
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