いつもココロは日本海ぜよ【能登半島一周】

登場人物(2名)
おかでん:このサイトの主人公。
おかでん兄:おかでんとは性格も体格も120度くらい違う男。

2000年05月03日(水) 1日目

前日夜、レンタカー確保。朝3時過ぎ、兄の家に迎えに行く。

おかでん「レンタカーは前日夜に借りるに限る。当日朝借りると、借りる手続きやら家に戻ってからの荷造りやらで出発が9時過ぎになってしまうから。うひひ、まだ夜は明けていない、今のうちに都心から脱出なのだよ~」

しかし、この時間にして既に環七は混雑気味。一抹の不安。

朝4時、兄をピックアップし一路北陸へ。

兄「で?どこ行くか決めたのか」

おかでん「いや、全然。とりあえず能登半島が目標だけど、宇奈月温泉に立ち寄って、立山に行けるなら行こう、ってくらいしか決めてない」

兄「そうか。まあ何とかなるだろ、車だし」

いつもこの二人の旅行はこんな感じだ。東京から見てどっちの方向に行くか、しか決めていない。その結果、気が付いたら青森の竜飛岬まで到達してしまい東京に戻るのにえらく苦労したこともある。

朝5時前。中央高速高井戸ICを過ぎたあたりで渋滞。

兄「何、こんな時間で渋滞なのか・・・」

おかでん「渋滞抜けるまで7km40分か。上りで混むのは見たことがあるけど、下りで混むのは初めてみた」

兄「侮りがたし、ゴールデンウィーク。教訓だな」

結局、渋滞はどんどん伸びて行き、相模湖あたりまではサイドブレーキを引いてくつろいでしまうくらいのひどい渋滞、諏訪湖を過ぎるまでのろのろ運転。長野自動車道に入ったら入ったで、片側1車線になったり2車線になったりの繰り返しのため、2車線→1車線になるところで渋滞となる始末。あまりに頻繁に渋滞するので、ブチ切れ寸前。当初の目標黒部ICを相当前にして、下道に下りる事になった。

海鮮丼

おかでん「やっぱ、北陸に来たからには海の幸を満喫しないと」

兄「妄想じゃないか?昔、広島に住んでいた時だって海沿いで海の幸は食べることができたじゃないか」

おかでん「うーん、確かに・・・」

兄「大体、この時期北陸で何が取れるのか知ってるのか?」

おかでん「さっきからずっと道路沿いにカニありますののぼりが立っていたよなぁ、でもカニってもうシーズンじゃ無いはずだし。まあ、いいじゃないか。とりあえず僕は海鮮丼を頂く」

兄「おい、これは北陸の幸か?」

おかでん「何が?」

兄「エビはともかくとして、鮭とかイクラとか入ってるぞ」

おかでん「あれ、あれれっ。」

兄「ま、別にうまけりゃいいが」

特製カニラーメン

兄「まだ食べるのか!?」

おかでん「さっきまでカニののぼりを見てきたから、カニやっつけとかないと。ってことで特製カニラーメン」

兄「昼からよく食うよなあ」

おかでん「カニのつめが高島忠夫してるな」

兄「?」

おかでん「ずるずる。それにしてもアレだな、カニに特に恋いこがれていない人からすると、何の変哲もないラーメンだぞこれは」

兄「カニなんてそんなもんだろ」

おかでん「わかっちゃいるんだけど、やっぱり現実を目の当たりにすると寂しいものがあるなあ」

宇奈月温泉噴水

途中渋滞中の高速道路に復帰したりしながら、小雨降る宇奈月温泉に。

おかでん「おお、温泉が噴水になってるぞ」

兄「湯量豊富ってのを見せつけてるな」

その足で、公衆浴場で一風呂。全国的に有名な宇奈月温泉のものとは思えない、狭くてチープなつくり。

兄「なんだ、にやにやして」

おかでん「女風呂、見えた」

兄「ん?そうなのか?」

おかでん「男風呂と女風呂を分けてる壁に穴が貫通していて、そこから滝のようにお湯がそれぞれの湯船に供給されてんの。でね、時々お湯の供給が止まるんだけど、そうすると向こうまで筒抜けで。」

兄「何か見えたのか」

おかでん「お尻が見えた。でも、顔が見えていないから年齢は不明」

兄「残念だったな、今風呂に入っているのは全部おばちゃんおばあちゃんばかりのはずだぞ」

おかでん「えっ、そうなのか・・・がっくり」

朝からの長距離ドライブと、小雨が降る天気という状況なのでテント場を探すのが非常に面倒。宇奈月温泉に来る途中にも都合の良い場所は見あたらなかった。

兄「んー、何か面倒だな。宿に泊まるか?」

おかでん「うん、それでもいいや。今からテント場を探すのも大変だし」

一同、観光案内所に行く。

観光案内所の人「今日は全ての宿で満室になってます」

おかでん「わ、即答」

仕方なく二人は温泉街の食料品店で買い出しをして、テント場探しに向かった。

水くみ中

おかでん「いや、それにしてもあるもんだねえ絶妙なところが」

兄「何とかなるもんだよ、こういうのは」

おかでん「でも、あまりに整備されすぎてやいないか、ここ。後で『お金かかりますよ』なんてお金回収しに来ないかな」

兄「大丈夫だって、運動公園の中だし、入り口に『教育委員会の管轄』だって書いてあったから。お金かかるわけがない」

おかでん「うーん、そういうもんなのか」

北陸の夕焼け

おかでん「うひゃあ、凄いな」

兄「期待以上に凄いな、すぐそばには黒部川が流れているし、天気は晴れたし、地面は芝生でしっかりしているし」

おかでん「写真、撮っとこう」

兄「じゃ、こっちから撮るといい。まるでアウトドア雑誌の1コマみたいだぞ」

並ぶお酒

兄「しかし・・・本当にこれを飲むのか?」

おかでん「今晩で全部飲むつもりはないけどね」

兄「地ビールに騙されたか」

おかでん「黒部蔵元ビール。あと、銀盤・秘境黒部ビール。嗚呼、まんまと全種類そろえてしまった」

兄「アルコール10%と8%のビール?うまいのか、そんなの」

おかでん「どれ・・・うぐ、なんかアルコール臭くてあんまりおいしくない。あんまビールって感じがしないや」

兄「ほら見たことか、やっぱり騙されたか」

夕食

おかでん「なんか貧相な料理だな」

兄「こんなもんだよ、これ以上作るとまた食い地獄になる。おかでんに任せると必ず食い地獄になるからな」

おかでん「ちぇっ。まあ、いいや。焼き鳥、おいしいんだけどビールが合わないし」

ちなみにこの日の料理は、冷凍の焼き鳥、ご飯がススム君(麻婆豆腐)だった。21時前、就寝。

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