徹夜でゲットだ縁結び【川越氷川神社縁結び玉】

占いとかご利益とか、大して信じちゃいない。「パワースポット」なんて言葉はむしろ嫌いな部類だ。

でも、「人々の思い」が長年寄せ集まってきているという歴史と文化には敬意を払っている。だから、お遍路に行ったし、高尾山で滝に打たれたりもしている。お寺に行って坐禅だって、する。

最近、「縁結びにご利益がある神社」なんてのをよく耳にする。縁結びというのは古今東西重要なテーマであるが、ここ最近特にマスコミが喧騒しているような気がする。

おかでん39歳独身。でも、マイペースを貫き通していて、正直縁結びなんてどうでもいいと思っている。結婚ありきの婚活にはこれまで全く興味を示してこなかった。

しかし、川越氷川神社の話を聞いたとき、そんなおかでんでも「ん?」と思った。ちょっと変わっていたからだ。

この神社は縁結びにご利益があるとされ、古くからご縁を求める男女の信仰を集めてきたという。そんな神社だが、「縁結び玉」というお守りが特にご利益があり人気らしい。

・・・ここまでは普通。しかしこの先が違う。

この「縁結び玉」だが、無料で配布されているものなのだった。商売上手で、高額なお金を要求する類のものではない。

だが、条件がある。この縁結び玉、手間がかかるということで1日20個限定。そしてそれは朝8時から配られる。

この縁結び玉を求め、そしてその先にある良縁を求め、人々は夜が明ける前から並ぶのだという。

おかでんが聞いた話はここまで。

徹夜で並んでまで、お守りをいただくとは!それはすごい。どうやら、始発電車で現地入りしたのでは間に合わないらしい。その結果、徹夜で並ぶ覚悟が必要なのだとか。

こういう話は大好きだ。何時に並んだら確実に先着20名に入れるのだろうか?なんて、現地の場所や電車の時刻を計算し当日のスケジュールを編み出す、そんな過程はおかでんが得意とするところだし好むところ。

これが「先着20名様に玉子1パック10円!」とかいったら俄然興味を失うだろう。「ちょっとお得」なだけだからだ。でも、「将来がこれで決まるかもしれないご利益を求めて」深夜から並ぶのって、真剣度が違うし、一生に一度モノだし、ワクワク感が全然違う。これは楽しそうだ。

せっかくの情報ではあったが、この話はしばらく放置されていた。さすがに川越まで深夜お出かけするのは面倒臭かったし、タイミングをつかみ損ねたからだ。

そんな中、この川越氷川神社の「縁結び玉」のことを再び思い出したのは、引っ越しが目前に迫った日のことだった。
職場の女性たちが「東京大神宮は縁結びのご利益があるらしい」という話をしていたので、おかでんがその会話に割って入って「川越氷川神社は縁結び玉ってのがあってね」としゃべったのがきっかけだった。

「でも、朝から並ばないともらえないから大変。無理だよねえ、朝からなんて」

と談笑していたのだが、その話の中で

「そうか、でも僕は今川越まで電車で一本で行けるところに住んでいるので、便利っちゃあ便利。でも、今週末で引っ越ししちゃうからなあ・・・行くなら今しかないかなあ・・・」

という流れになり、考え込んでしまった。引っ越しすると、川越には行きづらくなる。今でも決して便利ではないが、行くなら今しかないような気がしてきた。

引っ越しを契機に、新しい土地で新しい人、経験、金銭、その他あらゆるご縁がありますようにと祈念する。縁結び玉を拝領するにはちょうど良いタイミングとも思えてきた。何も「縁」というのは男女間だけの話ではない。

結局、「他人事」と思っていたこの縁結び玉、自分自身がいただいてくることに決めた。

2014年は40歳になる年。新しい、様々なご縁が得られますように。

・・・というのは表向きで、「徹夜で並んでゲット」というこのマゾ企画が楽しくて仕方がない。「参ったなあ、寒い時期なんだけどなあ」と苦笑しながら、川越行きの企画を練った。

2013年12月21日(土)

引っ越しを翌日に控えた12月21日、川越行きを決行した。

連日、夜遅くまで引っ越しの準備をしてきたので、正直寝不足でふらふらだ。でも今日を逃すと、もう川越氷川神社に行く機会はなくなるだろう。無理を承知で、身支度をした。

埼京線最終電車

00:11
埼京線の最終電車に乗る。

JR埼京線は「上越・東北新幹線の線路を作るのとバーター」に、地元住民の皆様の強いリクエストによって作られた通勤新線だ。そんな経緯があり、新幹線の線路と並行して走っているのだが、「夜間うるさくすると許さんぞ」という取り決めによって終電時間が早い。なお、昼間だって制約は多く、騒音対策のために速度制限が厳しい。東京から北に向かう新幹線に乗っていて、大宮までやたらとチンタラ走ることに苛立った人は多いと思うが、それはこういう事情があるからです。許せ。

そんなわけで、埼京線の終電は23時台に池袋駅を出てしまうという、都心の電車とは思えないお子様ダイヤが元気に運行中。

金曜夜の終電ということで、酔っ払いの皆さんが本日も多数乗ってらっしゃる。酒臭い車内は、酒を飲まない人間にとってはタバコ部屋同様いやなものだが我慢するしかない。ここにおわす方々は、酒税をたくさん納税してくださっているのだ。酒もたばこもたしなまないおかでんごときは下におれい。

ネットカフェのお世話になろう

01:12
少しずつお客さんの数は減り、終点の川越に25時過ぎに到着する頃になれば、ゆったりと着席できるだけの人影になった。都心からここまで通勤するとなれば大事だ。お疲れさまです、みなさま。

でもおかでんはこれからがお疲れ開始だ。

まさかこの時間から川越氷川神社に行って並ぶのはやりすぎだと思う。一応、4時に現地入りして4時間並べばOKだと踏んでいるので、それまで時間つぶしをすることに決めていた。

目指した先は、西武新宿線の終着駅・本川越駅の近くにあるネットカフェ。あらかじめ川越界隈のネットカフェを調べておいた。

ここで2時間ほど仮眠をとっておこうと思う。

喫煙だけどシート席確保

01:19
さすがに金曜夜ということもあり、店内はほぼ満席。喫煙席でよければ、という条件付で個室に通された。

チェア席とシート席があったが、仮眠を前提にしていたのでシート席を選んだ。

漫画は一切読まない。パソコンも使わない。部屋に入るなり身支度して、とっとと仮眠体制に入った。

100円ランチ

01:23
・・・のだが、やっぱり慣れない環境、気になるよな周辺が。

おっ、このお店、100円でランチやってるのか。すげー。

平日昼限定とはいえ、100円であれこれ料理の種類があるって、大胆だ。いくら冷凍品を使おうが何しようが、100円ではもうけにならない。集客目的なのは明らかだが、それでもやっぱりすごい。

今度は平日昼にここを訪れようと思う。せっかく会員になったんだし。

いやいや、ちょっと待って。ここ、川越だよ?埼玉県の。観光で訪れるような場所だよ?そうやすやすと来れないって。

がらんとした商店街

03:38
2時間の仮眠の後、3時半から行動開始。

人気がほとんどない、川越の商店街を一人歩く。

川越氷川神社は、川越市外のはずれにある。歩いていくと、なんやかやで20分-30分かかる距離感で結構遠い。昼間でも、バスなど公共交通機関で手ごろなものは乏しく、車がないと少々しんどい位置ではある。