04:07
川越氷川神社、到着。
朝4時。
当然、真っ暗だ。
04:08
境内に足を踏み入れる。
人の気配がない。
ところどころに明かりはあるものの、公園というわけではないので全体的に暗い。(写真は高解像度で撮影しているので明るく見えるが、実際はほぼ真っ暗)
どこかに縁結び玉の案内があるだろうと周囲を探すが、そのようなものはどこにもなかった。
おかしい。縁結び玉の「え」の字すら、ない。それどころか、縁結び玉を求める人の群れすらない。
人がいないのは、ひょっとしたらおかでんが一番乗りだからかもしれない。だとしても、「行列はここに並べ」みたいな案内表示が一切ないのは不思議すぎる。
04:08
本殿の正面にある、社務所。
今は雨戸でぴったりふさがれているが、おそらく昼間はここで祈祷受付やお守りの販売が行われていると思われる。
縁結び玉を配布するとしたら、おそらくここなんだが・・・。
でも、繰り返すが、どこにもそのような形跡がない。そもそも人が誰もいない。
さては間違えたか?
神社の名前を確認する。ここは「川越氷川神社」で間違いない。では、「縁結び玉」は川越氷川神社ではない、別の場所だったのか?
こうなってくると、そもそも今ここにいること自体が不安になってきた。
04:10
神社をあちこち探し回る。
この神社は、それほど大きくはないもののいろいろ建物や微妙な隙間があって造りが少しだけ複雑。
その建物の狭間に実は行列が潜んでいた、なんてことはないだろうか?
それが心配で、本当に隅々まで探しまくった。
夜明けまでぼんやりしていたら、実は全然別の場所に行列ができていて、先着20名様はもう終了しました・・・なんてことが頭をよぎり、あせる。
神社の脇には、神社が運営する式場の建物があり、そこには「むすびcafe」というお店があるようだ。あ、ここで初めて「縁結び」に関連したキーワードが出てきた。まさか、配布は神社境内ではなく、こっちの建物か?と不安になる。
「ひょっとしたら、一般参拝客の邪魔にならないようにと駐車場で配布するのではないか」
など、まずありえないことまで想定して、あちこちに分散している駐車場全部を見て回るなんてこともした。基本暇だったので別に構わないのだが、行列がどこにもないのは不思議で仕方がなかった。
04:44
絵馬に「縁むすび」と書かれているものを見つけた。
あ、やっぱり縁結び玉はこの神社で間違いないんだな、と心細くなった気持ちを持ち直す。
しばらくしたら、女性が一人やってきた。境内のあちこちをゆっくり見て回っているようだ。まさかこの時間に神社仏閣めぐりをやっているとは思えないので、おかでんと同じく縁結び玉を目指して訪れたっぽい。声をかけてみた。
すると、やはり縁結び玉目当てで訪れたのだという。二人とも行列がどこにもなくて困惑しているのは一緒。
「早く並ばないといけない、と聞いてきたんですけどねえ」
と顔をあわせる。
でもこれでおかでんは自信がついた。二人いれば、一人だけはぐれるということはあるまい。もううろちょろするのはやめて、社務所の前でじっと待つことに決めた。
真っ暗な中、もう一人の女性とぽつりぽつりと話をしながら待つ。
どうしてここを訪れようと思ったのか、と聞いたら、親戚のおばさんから「川越氷川神社の縁結び玉は良い」ととうとうと語られたので、それで行ってみようと決心したのだという。ちなみにこの女性は30歳くらいと思われる。
結婚適齢期だと思いますが、そんなにご縁がないんですか?と聞きたかったが、やめた。決して不細工ではない人なんだがなあ。
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