山手線立ち食い蕎麦一周耐久レース(第1弾)

自虐的ネタならすぐに思いつくのです

我が家には活火山が眠っている。

その活火山は、数カ月に一度、盛大に噴火した。全てを焼き尽くし、これまでに築き上げてきた様々な文明を焼き尽くしてきた。その都度、人は涙を流した。取り返しの付かない事実。戻らない過去。戻らないエッチな画像やゲーム。・・・あれれ?

そう、活火山とは僕のPCの事だった。よせばいいのに、あれこれとOSの設定をいじってみたり、レジストリを削除したりするために、頻繁にマシンがクラッシュした。その都度、バックアップデータを持たないものは、死んでいった。

おかでんが増えすぎた文章や思い出をPCに保存するようになって既に数年が過ぎていた。

PCの周囲の巨大なハードディスクはおかでんの第二の頭脳となり、おかでんはそこで写真を保存し、記録を残し、そして満足していった。

地球世紀2001、最近鳴り物入りでインストールしたばかりのOSはWindowsXPを名乗り、おかでんに独立戦争を挑んできた。

この一カ月あまりの戦いでおかでんのPCはアワレみ隊のネタの半分を死にいたらしめた。

おかでんは自らの行為に恐怖した・・・。

WindowsMeからWindowsXPに切り替えたとき、不具合が起きた。ハードディスクの中身が全てアクセス不可となり、死に絶えた。かろうじてCD-Rに焼いていた過去の写真の一部と、webサーバにて一般公開していたアワレみ隊の文章は生き残った。しかし、それ以外のネタは、死んだ。

これにより、アワレみ隊OnTheWebは2001年11月に完全に停止。web公開すら完全ストップするという異常事態に陥ってしまった。最悪の頃は、トップページ1枚だけのサイトだったくらいだ。

そんな状態の中、ようやく復活の兆しが見えてきた2001年12月下旬。「せっかく復活するからには、今までの更新待ち状態のネタをさも何事も無かったかのように執筆再開させても面白くないだろう」という事で、自らが沈滞ムードを打破すべくブチ上げた企画が、これだった。

「山手線立ち食い蕎麦一周耐久レース」

読んで字のごとし、だ。山手線の駅は全部で29駅ある。これをぐるりと一周まわりながら、各駅にある立ち食い蕎麦屋でいっぱいすすって、次の店に進むというすごろく的なスパルタクス蕎麦ツアーというわけだ。「もうおなかいっぱいです、勘弁してください」とギブアップ宣言を出すのが早いか、それとも完全にぐるりと一周山手線を回ってしまうのか?企画した本人が全く予想できない状態だ。

もちろん、レースをするからには参戦者がおかでん一人とはいえ、きっちりとレギュレーションを決めておかなくてはなるまい。むむむ、と一悩みして、以下のルールを厳かに制定した。

【第一回山手線立ち食い蕎麦一周耐久レース:レギュレーション】

  • 山手線を一周しながら、各駅停車で立ち食いそば屋を食い尽くすこと。
  • 改札内のそば屋に限る。そば屋がない場合は、その駅はパスして次の駅に進むことができる。
  • 一駅に複数の立ち食い蕎麦屋があっても、そのうちの一軒をクリアすれば良い。
  • 座って食べる形式のそば屋であっても、立ち食いに準じた店舗形態(まったりとくつろぐような作りにはなっておらず、食べたらすぐに退去余儀なしの構成)であれば「立ち食いそば屋」と認定する。
  • 一店舗あたり必ず一食食べること。蕎麦に限定せず、うどん、カレーなど何を食べてもよい。ただし、おにぎり等の副食品は一食とカウントしない。
  • チャレンジ中、同一メニューを重複して食べることは認めない。全店舗、全部違う料理を食べること。
  • 制限時間は7時間。

このルールでドキドキ感が高いのは、「蕎麦屋が改札内に無ければ次の駅に進める」という点だ。僕は敢えて事前に山手線駅構内の立ち食い蕎麦屋の有無は確認しない。どの駅に蕎麦屋があって、どの駅に無いのかという事前情報は持っていない。

・・・ってことで、ひょっとすると29駅全部に蕎麦屋があって「食べられるか、こんなに!」と早い段階で志半ばリタイア(略してココリタ)してしまうのかもしれないし、全然お店がなく、快速運転のごとく駅を素通りしまくりなのかもしれないし。現地に到着してみてからのお楽しみ、って訳だ。

そもそも、蕎麦を嫌と言うほど食べた経験はないし、しかも数十分おきに次々と大して美味くない(失礼!)蕎麦をかっこまなければならない事態など、産まれてこのかた想定したことはない。大学入試でも入社試験でもそんなものは見たことがない。両親からもそのようなしつけは受けた覚えはない。ってことで、自分の限界値ってのが全く想像できない訳で、この企画の難易度は判定を着けがたい。きっと、これを読んでいる読者の方々も意見が分かれるところだろう。

ただ、一つだけ見解が一致するだろう事がある。

「馬鹿な企画だな、おいッ」

・・・それでいいんです。そう言わせた時点でおかでん様の勝ちなんだから。

さあて、実行に移すとしよう。時は、敢えて12月24日クリスマスという日を選んでみたりする。自虐ネタには、さらなる自虐で上を目指せ。