GoTo魚イート【ばんや:2020年12月】

料理がどんどんやってきた。

とにかくばんやは、調理スピードが早い。下ごしらえをバッチリ済ませているのだろうし、厨房に大勢の人を配置したり、すげえ役割分担になっているに違いない。「かま焼き」のような大きな料理以外は、本当にあっけなく注文してから料理が届く。

だとしても、最初に出てきたのが「つみれ汁」350円というのはちょっと予想外だった。おっと、いきなり汁物だぞ。

たぶん、09:30のオーダー受け受け開始とともに、地獄のような大混雑が厨房では起きているはずだ。そんな間隙を縫って、この料理はすいーっと何食わぬ顔をして届けられた。

つみれがいい味を出していて、うまい。

ついついこういう場所では、「あら汁の方がいいダシが出るんだよ」などと通ぶってあら汁を頼みがちだ。でも、食べにくいやら骨ばっかりやらで、案外満足度が高くないことがある。

その点つみれなら大丈夫。うまみバッチリだし、なにしろ骨がない。

6種類の魚が入った、「海鮮ミックスフライ」850円。

魚のフライを侮ってはいけない、という話はさっき書いたけど、だからといって誰でも「おおっ!?これはうまい・・・」とびっくりするほど顕著にうまいわけではない。だから、じっくりと味わっていただきたい料理だ。

ぺちゃくちゃ雑談しながら、適当にムシャムシャ食べているやつがいたら、「黙ってくえこの野郎」と説教してやりたくなる。

写真に撮りそびれているけれど、魚のあら煮が限定5食で売りに出されていた。

隣のテーブルでそのあら煮の大皿がドスンと置かれているのを見て、僕らはびびった。あれはすごいぞ、と。

限定5食なのでもう駄目かと思ったけど、店員さんに聞くとイケるという。じゃあ、ということで胃袋の都合を全く考えず、頼んじゃった。

あらは既にしっかりと煮込まれていたようで、すぐに届いた。

いやそれにしてもでかいなもう。お皿そのものがでかい。

こんもりと盛り上がった表面にはタイのカブト、そしてその下には・・・なんだろう、ワラサみたいな魚のカマ部分があった。骨が多いとはいえ、とんでもないボリュームだ。

イカんよなあ。

大いなる安直だ、とわかっていても、毎回頼んでしまう。それが「イカかき揚げ」750円。

4枚。

食べきれなかったら、ジップロックにでも詰めて家に持って帰ればいい。それくらいのつもりで、ついでに頼むのが良いと思う。でも、揚げたてがうまいのは言うまでもない。家に持って変えると、かき揚げなので油が回ってジトジトした感じになる。味が落ちる。

「サバ漬け寿司」、1かん150円。この写真の場合、2かんなので300円。

うん、味は特筆することなし。

それよりもこっちだ、「鯵くらべ」1,500円。

お値段はそれなりにするけれど、青魚が好きな人にとってはおすすめの品。

ただ、当たり前だけど何を食べても鯵なので、その点は注意。そして、なめろうにしろたたきにしろ、結構醤油の消費量が増える。塩分のとりすぎになることも注意。味は文句なし。

「スルメイカ刺身」1,000円。

イカもさることながら、肝がうまい。日本酒好きなら、これにちょっと塩味を足して、一献、さらにもう一献と楽しむのが吉。

「刺身6点盛り」1,500円。

見た目楽しい6点盛りだよ!

「なんだ、スーパーの刺身盛り合わせよりも高いじゃん」

と思うかもしれないが、あっちと比べて使っている魚の種類が違うよ!

ただし、ばんやの魚が「獲れたてで絶品だ」と思ったことはあまりない、というのが僕のこれまでの印象だ。いろいろな魚が食べられて嬉しい!楽しい!とは思うけれど、「いやぁ・・・この魚はうまいなあ」と思ったことは多くない気がする。多分、あと半日くらい魚を熟成させたほうが、美味しさが増すのだと思う。

「黄金フグ唐揚げ」800円。

こういうちょっと箸でつまめる料理は、箸休めにもなっておすすめ。どうしても、あら煮のようにがっぷり四つに組んで戦う料理がバーンと眼の前にあると、食べづかれるから。

これにて食事は一段落。小一時間の滞在だったけど、周囲を見渡すと既に空席が目立ちはじめていた。

みんな、朝イチにどばーっとやってきて、食べ終わったらさっさと帰ってしまうんだな。

コロナの影響もあるのだろう。たぶん、これまでのばんやだったら、お昼ごはん目当てで11時ころには順番待ちで行列ができているはずだ。

(つづく)

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