芋煮会2015

鉄板スタンバイ

「網の部」が終了したところで、次は「鉄板の部」に移行だ。一体いつになったら芋煮会そのものにたどり着くのか、と思うが、何しろまだ鍋が全然煮えていないのだから仕方がない。

鍋は、水を半分程度しか入れなかったのだが、たくさんの具が入ったおかげでいまや溢れんばかりの量になっていた。何かの炊き出しにしか思えない。明らかに5人が食べる量ではない。朝げいこを終えたお相撲さんが食べる量に見える。

「しかも、その前にジンギスカンが待っているからな」

ははは、と全員が笑う。この「やっぱり買い込みすぎた食材の量」を話題にすると、必ず苦笑ともなんともいえない笑いがこの日は生まれた。

「よこさんごめん、折角うどんを茹でてもらったけど、今日はそこまでたどりつかないかもしれない」

まだ全然腹は満たされていない現時点だけど、既にそんな予感がする。

写真に写っているテーブルの上には、あれやこれやがたくさん乗っている。優雅なランチ、という風情ではない。今回は焼くし、ゆでるし、いろいろあるので持ち込んでいる調味料や調理器具が多いのだった。民族大移動だ。

で、その中には、ジップロックに詰められた大量のキャベツが。ジンギスカン用だ。

投入されるたまねぎ

先ほどまで網があったところを鉄板に置き換え、温まったところでジンギスカン用の野菜を調理開始。

もういっそのことこっちで芋煮をやればいいんじゃないかとさえ思えてくる。一向に煮え立たない大鍋を尻目に、手厚く炭火を配分されている鉄板はすぐに熱くなった。牛脂が焦げるほどの勢いだ。

「じゅーぅ」という勢いの良い音に、一同「おーう」と声をあげる。やっぱりテンション上がるよな、鉄板の音って。その点芋煮は、全く無音なのでその点が惜しい。まさか、「ぐつぐつ」と音がなるほど沸騰させるわけにはいかないし。

蒸し焼きジンギスカン

芋煮を尻目に、ジンギスカンの調理が続く。

みんな積極的に箸をのばし、野菜を敷き詰めたり肉を載せたり。非常に協力的だ。

でも忘れないで欲しい、これはまだ用意した量の1/2だということを。ほら、肉のパックを見れば、まだまだ肉はいくらでも投入できるぜ、という「懐の深さ」が伺えるでしょう?

「いや、やっぱり芋煮のシメでうどんは無理だ」

今日何度目になるかわからない言葉が誰かの口から出る。

ジンギスカン出来上がり

ジンギスカン完成。

焼き始めた当初は、野菜の上に肉を載せる「蒸し焼き」スタイルで調理していたのだけど、最後は結局肉野菜炒めになっちゃった。やはりまんべんなく火を通そうとすると、結局こうなってしまう。

味はもちろんうましうまし。野外で映える料理だよな、ジンギスカンって。家でやったら羊肉独特のにおいが随分部屋に染み込んでしまうわけだけど、屋外ならその心配がないし。

具がシンプルなのも良い。羊肉、もやし、キャベツ、たまねぎだけだから。これが普通の焼肉だったら、ナスだのカボチャだの、焦げないようにひっくり返さないといけない。その点ジンギスカンの場合、「出来たよー」「おう」というやりとりがあった後は、ただひたすら食らえばいい。

ソーセージ入りジンギスカン

第二陣ジンギスカン投入。

ジンギスカンを検討中、おやびんが「ソーセージも焼きたい」と言いだして、一同「ええ?ジンギスカンだよ?」とのけぞったのだけど、結局「イヤなら食うなー!」と言いながらおやびんはソーセージを持参していた。ついでにピーマンも。もうこうなるとジンギスカンと肉野菜炒めと焼肉のごちゃ混ぜ料理だ。

でも忘れないで欲しい、この後に芋煮が続くということを。

ソーセージはもちろんうまいんだけど、今日が何の会だかわからなくなってきた。ああそうか、「芋煮会」と銘打つから困惑するんだ。「野外炊事会」という名前だったらなんら問題ない。

味どうらくの里

ようやく大鍋がイイカンジになってきたので、味付けをする。

味付けは昨年同様、だし醤油「万能つゆ 味どうらくの里」だ。昨年これを使って大変おいしかったので、今年も引き続き採用した。

この「味どうらくの里」、今ではすっかりおかでん家の定番商品としてキッチンに常備されている。スーパーで売られているめんつゆの類と比べると3倍以上高い(1リットルで900円程度する)。うまいんだけど、ジャブジャブ使うにはもったいないものだ。それでもキッチンに常備しているのは、それだけこの味を信用しているからだ。

東京だったら、有楽町の秋田県アンテナショップで購入することができる。

芋煮とジンギスカン

ジンギスカンと芋煮の両雄が並び立つ。

はっはっは、ようやくこれからお食事会開始かのような様相だな。でも既に集合から3時間近くが経っていて、これまでにさんざん飲み食いしているのだけどな。

1 2 3 4

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください