芋煮会2015

うどんを投入する

何やかや言っても、芋煮はなくなるものだ。

何しろ、具がシンプルだ。おでんのように、具を一つ一つ食べるのに時間がかかるということはない。里芋!牛肉!と食べているうちにどんどん具は減っていった。

「うどん用に具は少し残しておこう、そろそろうどんを」

という声が上がる。あっ、結局うどんは投入なのか。当初、うどんまでたどり着けないと思われていたのに。

「全部は無理じゃないか?まずは2玉程度でいいんじゃないか?」

という声もあったが、入れている最中に「えーい全部入れちゃえ」と声がかかり、全部入った。3玉だったと思う。

「まあ、一人1玉もないんだし」

といういい加減な理由で。

悪乗りしてカレー粉を全部入れちゃう

味の変化を楽しむために、第1形態の芋煮では醤油味だったが、第2形態のうどんではカレー粉が投入される。

「昨年は確か一袋入れたんだよな」
「今年は半分くらいでいいんじゃないか?」

半分くらい入れてみる。随分カレーだ。

「・・・全部入れちゃう?」
「入れちゃえ!どうせ余っても持ってかえるの、面倒だし」

結局全部入れてしまう。

「持って来すぎる」→「余らせるか、全部投入(食べる)か、悩む」→「全部投入」

という一連の動作がルーティン化してしまっている。何においてもそうだ。

カレーうどん

で、出来上がったカレーうどん。

もう芋煮の面影なく、かなり濃厚でどろどろなカレーつゆになった。ねぎは新たに投入。

ガスのスイッチをひねるように火力をストップさせることはできない。炭だから。
なので、出来上がったらできるだけ早く食べつくさないといけない。どんどん煮詰まってどんどん鍋の端から焦げる。

「それ、遠慮せず食べろ!」

とみんな一斉に箸を伸ばして食べたら、遠慮なんて言葉は一体どこの言語だ?というくらいあっけなくなくなってしまった。なんだ、みんなかなり食べるんだなあ。自分も、だけど。

しかし、さすがにかなり満腹になった。

ベイクドチョコ

大鍋が一段落して一同まったりとしているところで、おーまさんがチョコレートを取り出した。

「ベイクドチョコを作ります」

という。ほう?どうやって?

「キッチンペーパーを敷いて、その上にチョコを置くらしいです」
「えっ?キッチンペーパー!?クッキングシートではなく?」

キッチンペーパーだと燃えそうな気がするけど、大丈夫か?

しかし、おーまさんは「ええ、キッチンペーパーです」と言う。そうこうしているうちに、再度セッティングされた網の上にキッチンペーパーが敷かれ、その上にチョコレートが乗せられた。まじか。

チョコレートが溶けて、キッチンペーパーに吸い込まれてしまう・・・なんてことのならないのだろうか?

火事発生

「いやいやいや、燃えそうだって、ほら、メラメラ煙が出てきた!ああ!」

案の定、キッチンペーパーが燃えた。なんという無謀な料理なんだ。いいぞもっとやれ。

肝心のチョコは、キッチンペーパーに接していた面は焦げてこびりついてしまった。なので、チョコの底1ミリないし2ミリは食べられず、上の部分だけを食べることになった。

「これは贅沢な料理だな!」

一同感心。エンターテイメントとしてもなかなか上出来だし。ただし、正しい調理法だったのかどうかはよくわからない。

ニンジャタートルズ地蔵

この頃になると随分空気が冷え込んできた。暖を取るための鍋は既に食べつくされ、火力となる炭火も下火になりつつある。

熱燗を飲んで軽く酔ったこともあってか、たっぴぃさんはダウンジャケットのフードをぴっちりとかぶり、地蔵になってしまった。写真に写るためにポーズを決めたのではない。素で、こんな格好のまま地蔵化していた。

まるでニンジャタートルズみたいだ。

唐辛子入りココア

このままでは全員が凍死する!ということで、こっそり持参してあった「唐辛子入りココア」を振舞うことにした。

ラベルに唐辛子の絵が描かれている。辛いっちゃあ辛いのだけど、オールスパイスをはじめとしていろいろな香辛料が入っていて、なんだか不思議な味・・・というか変な味がする飲み物だ。これを買ってから早2年近く、賞味期限切れになってもなかなか自家消費しないのでここで在庫一層セールだ。(あっ、賞味期限切れなんかい!)

みんな「なんじゃこりゃー」といいつつ、この奇妙な飲み物を飲んでいた。あんまりうまくはなかったらしい。まあ、それは僕自身そうだと思う。

残り火

最終的に炭火は結構生き残ってくれた。

昨年の芋煮会では、途中で炭が足りなくなったために追加購入に走ることになった。その教訓を生かして、節約を心がけていたらこの状況。結果論だが、もっとガンガン炭を使っても良かったという。このあたりのバランスは本当に難しい。

ちなみに、ホームセンターで一箱300円程度で売られている中国産の炭は、もろくてすぐに燃え尽きる。一方このバーベキュー場で提供される炭は国産なので、硬くて火が長持ちする。そのかわり900円くらいしたはずなので、かなりお高い。

五体投地

ニンジャタートルズ地蔵になったたっぴぃさんに対して、おやびんはマットの上で五体投地。夫婦揃ってよいお酒を楽しんだようで何より。

しかしこのままマジ寝すると風邪をひくので、そこそこのところで起こさないと。

色づく杜

色づく木々を眺めつつ、退却。

帰り道、「来年はせめて11月下旬にしよう」という話になった。さすがに12月は寒い、と。そりゃそうだ。何の我慢大会なんだ、って話になってしまうから。

おなか一杯になったし、非日常的な時間のすごし方を、都内の身近なところで味わえたのはとても良かった。来年も、芋煮だけでなくバーベキューも含めてまた開催したい。

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