羊肉の会#05 優しく羊を愛して

ラムミートテンダー料理

骨付き背ロース!!!

見よ、この反り返ったあばら骨!なんと勇ましいことか。

ラムチョップとかでこの「骨付き羊肉」というのはよく見かけるけれど、じゃあこのむき出しになった骨の部分のお肉はどこへいったの?と心配になる。そっちの肉も食べたい。

骨がずらりと並び、まるで改造したバイクのマフラー部分のようだ。耳をすませば、爆音が聞こえてくるような錯覚に・・・いや、さすがにそれはないか。

ラムミートテンダー料理

嬉しくなっちゃって、いろいろな角度から写真を撮る一同。

添えてある野菜類も、憎い。丸太を使った皿も、いい。この店、いいじゃないか。改めてそう思う。塊肉を食べる悦楽と背徳感、そして野蛮さを、見事に表現していると思う。

でもちょっとまって欲しい。骨が3本しか見えない、ということは、これは3人前ということか?我々は8人いるんだ、これは拳と拳の交錯で決着をつけるしかないのか。

ラムミートテンダー料理

と、暴力沙汰に一瞬身構えた我々荒くれだったが、いったん引っ込められて再度テーブルに戻ってきたときは肉がきれいに切り分けられていた。いざ切り分けられた肉塊を見ると、一人一切れでもニコニコな量だった。うん、ごめんよ、一度にたくさん食べる必要なんてなかったよね。一切れでも十分、満足だよね。

みんな握りしめた拳を緩め、お互い肩を叩きあって変わらぬ友情を褒め称える。

ラムミートテンダー料理

そろそろ終盤戦、ということで肉塊はこのあたりに。炭水化物をオーダー。

これは「子羊のパスタ」だったかな。

塊肉もうっとりするけれど、こうやってひき肉になった羊肉もいいよなあ。見た目のインパクトはないけれど。

みんなで、

「羊肉はすでに時流に乗った。ではこの次にはヤギがブームになることはあるのか?」

ということを議論する。羊肉を食べながら。でも、ヤギはさすがにちょっと厳しいのではないか、という結論になった。10年20年経っても、癖のあるヤギの肉は一部の通好みで終わってしまいそうだ。

ラムミートテンダー料理

シメのパスタが出てきた後になって順番が前後しちゃったけど、「仔羊もも肉のプレゼ ブルーチーズソース」が出てきたよ。羊肉という特徴的な風味の肉に、これまた癖の強いブルーチーズというのがよくあう。

・・・ところで、「プレゼ」ってなんだ?

「プレゼントの略、ということでは?」

適当すぎる推理。

実際のところ、日本語で言うなら「蒸し煮」に近い調理法なのだという。角煮のようにコトコト煮ると肉質がパサつくのに対し、蒸しの工程を入れることでふっくらとするのだとかなんとか。

ラムミートテンダー料理

酒飲み勢は、3本目のワインに突入。

1本目:イタリア産「ブリッコ」 ⇒ネーミングだけでチョイス

2本目:スペイン産「メルセデス エグーレン」 ⇒なんでスペインで「メルセデス」なんだ、ということでネーミングだけでチョイス

3本目:オーストラリア産「リンカーン エステート」 ⇒なんでオーストラリアで「リンカーン」なんだ、ということでネーミングだけでチョイス

だってもうしょうがないじゃないですか、どういう味なのかメニューを見てもわからないんだから、名前で決めるしかない。

ラムミートテンダー料理

参加者に女性が3名いるからか、デザートが賑やかだ。フォンダンショコラと自家製ラムレーズンアイスがずらり。フォンダンショコラ、といってもそのお皿にはどかんどかんとアイスが乗ってる。すげえ光景だ。

「おかでんさんお酒飲めないんですよね、じゃあラムレーズンは食べられませんね」

といしが嬉しそうに「あなたの取り分は私の取り分」という顔で宣言する。はい、その点については異論ないです。

それにしても食べたなあ。8名だと、話をする人と話題が分散してしまうのでちょっと大所帯すぎる気はするけれど、今回のような塊肉祭り!のときにはうってつけだった。みんな、「こんなに羊肉の塊を食べる機会はなかなかない」と満足げに、神保町を去っていった。また会おう、友よ。

次回羊肉の会は2月。今度は塊ではなく、しっぽりと和食ベースの羊というのを食べてみようと思う。

(2020.01.15)

1 2 3 4

コメント

コメント一覧 (2件)

  • おかでんさん、この度は我々夫婦をアワレみ隊OnTheWebに登場させて頂き、
    ありがとうございました。

    追伸
    “たぶん、ここに集まった8名が、このブログの読者ほぼ全員だと思う。”とのことですが、
    さすがにそんなことはないと思います(^-^;)

    年をまたいでこのサイトは色々な節目ですね、20年おめでとうございます!

  • ターリンさん、ご丁寧にわざわざありがとうございます。
    以前、一平ちゃんという方がオフ会に参加し、そしてその後それが記事になったときに
    「自分が普段読んでいる記事に自分が出てくるのは不思議な感じだ」
    と言っていたのを思い出しました。

    前回羊肉の会では席が遠かったので話がしづらかったですが、次回お会いできればもっといろいろ話を聞かせてください。なんだか微笑ましいご夫婦ですし、素敵ですよね。

    サイト読者数は、正確な数はわからないんですが、まあ公称「10名前後」ってことにしておきましょう。なにせこのサイト、Googleでは殆ど引っかからないので。

    検索エンジンでどういうキーワードを入力してこのサイトにたどり着いた人がいるのか、というのは統計データで僕は見ることができるんですが、
    「◯◯(飲食店の店名) まずい」
    という検索で引っ掛けてくるパターンが結構あるみたい。やめろやめろ、僕はお店の営業妨害をしたいんじゃない。なんでこんなキーワードでひっかかるのか、自分自身謎。

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください