羊肉の会#05 優しく羊を愛して

「おかでんさん、こういうお店があるんですけど」
「よし行こう」

そんな感じで行き先が即決される「羊肉の会」。今後もこれまでのようにほぼ毎月開催、とはいかないと思う。いずれ息切れして、隔月開催とか不定期開催になっていくこともあるだろう。とはいえ、今んところは頻繁に開催されているわけで、お店の候補が出次第どんどんそこに行けばいい、と思っている。

「今回一回限りのオフ会!だから、渾身のお店選びを!」

と気合が入っていない分、とっても気楽にお店が決まる。

第5回目のお店も、そう。ファウンダーののっちょさんから「ラム ミート テンダー」というお店がある、と教えられて、もう何も調べないまま「そこにしましょう」と答えた。名前に「ラム」が入っているんだから間違いはあるまい。

場所は神保町。

この名前は、もちろんエルビス・プレスリーの名曲「ラブ・ミー・テンダー」をパロったものだ。「ラブ・ミー・テンダー」は日本語に訳すと、たぶん「私をやさしく愛して」という意味になるのだろう。じゃあ、「ラムミートテンダー」はというと、「ラム肉は柔らかい」ということになるのか。おう、それは大正解大正義。両手を叩いてその言葉に賛同する。食べたいのぅ、ラム肉食べたいのぅ。

そんな気持ちになった人は案外多いらしく、今回は8名もの大所帯でのオフ会となった。第二回羊肉の会@恵比寿の時も8名だったので、何やら羊肉というコンテンツは人をひきつけてやまないらしい。しかも、今回も初参加の方が二人いらっしゃる。ありがたい。

正直言って、このサイトの読者数はピーク時から見る影もないくらい激減しているっぽい。元々親兄弟しか見ていないサイトと公言していたけれど、もう今や親兄弟さえ見ていない、ひとり日記帳の状態だ。そりゃそうだ、SNS全盛のご時世、誰がこんな長文ブログを読むものか。ブログを読むとしても、「◯◯するためのたった3つの方式」とかのライフハック系記事ばっかろ、お前ら。あ、僕もそうだ。

でも、読者が多かった頃のオフ会というのは、せいぜい参加者は5~6名がやっとだったと思う。大抵、4名前後だ。8名集まったオフ会なんて、あったっけ?あんまり記憶にない。

読者の母数が少なくなっている昨今にもかかわらず、オフ会に過去最大級に人が集まる。それだけ「羊肉」という魅力は人を引きつけるのだと思う。市民権はようやく得られつつある食材だけど、まだニッチ。そして、大勢集まるとシェアしてあれこれたくさん食べられる。オフ会を開く・参加するメリットがそこにある。

たぶん、「パクチー友の会」とかいってパクチー好き向けオフ会をやっても、さすがに8名は集まらないと思う。そんなの、食べたい人が勝手に食べればいいじゃん、という会になりそうだ。シェアする喜び、みたいなものはパクチーにはない。

ラムミートテンダー

ラムミートテンダー外観。ガラスと木材で作られたお店は、楽しげだ。見ただけでワクワクしてくる。

お店の予約を入れておいてよかった。お店はとても繁盛していた。参加者8名ともなると、場所の確保が難しくなる。たまたま今回は窓際の席がとれていた。

たぶん、ここに集まった8名が、このブログの読者ほぼ全員だと思う。ありがとう皆様。気がついたら、来年2020年でアワレみ隊OnTheWebをスタートして20年になります。(サイト公開は2000年6月1日)

ラムミートテンダー

「炭火で焼いたお肉の塊と、おいしいワインをぜひ一緒にお召し上がり下さい。」

と書いてある。ぜひ、なんて言われなくても頼むぞ。任せろ。むしろ薄切りにしてはいかんぞ。今日の僕らのテーマは「数の暴力」だ。8名もいるんだ、たとえ1キロの塊肉が来たって、一人あたり125グラムだ。なに、ぜんぜん大したことはない。2キロ、いや3キロくらいは食べたい。お店の在庫をカラにしてしまい、店員さんに「すいません、そろそろご勘弁を・・・」と言わせたい。

ラムミートテンダー料理

とか鼻息荒いのに、最初の前菜は生ハム。

さすがにこれは豚だった。落ち着け、まだ羊肉はお前にゃ早い。そうやってイキってると羊肉に蹴飛ばされるぞ。羊ってぇのはな、大人のたしなみとして食べるものだぜ。

ラムミートテンダー料理

で、大人のたしなみがこれ。

おいちょっと待て、ポテトサラダの上に羊のベーコンがずどーんと乗ってるゥゥゥゥ。

なんてぇ乱暴な。なんてぇ見てくれだ。

「穴子の一本握りみたいだ」

でも、穴子なんかよりはるかにこっちのほうが豪華だぜ。全員、カメラを取り出してパシャーパシャーと撮影タイム。いや、今どきパシャとは言わないな。ピロロン、ピロロンと音があちこちから鳴り響く。スマホだから。

一人だけ、いしが使っているモトローラのスマホだけはシャッターを押しても完全無音だった。やらしいカメラだ。そして僕は、プロカメラマンと勘違いされるミラーレス一眼でこの料理を激写。

ラムミートテンダー料理

はっはっは、これは素晴らしい。これはうまい。

羊肉のミートローフ。

見るからにうまそうなんだけど、見た目以上にうまかったぞ、こりゃあいかんな、子どもに食わせちゃいかん食べ物だ。

落語「まんじゅうこわい」のように、「羊のミートローフは怖い」と言い続けたくなる旨さ。みっちり身が詰まっていて、咀嚼しているうちに羊肉で喉が窒息しそうな感覚になる。これまで食べてきたこの手のミートローフと比べて肉感が特に優れている。ああ、羊肉に溺れたい。

塊肉を食べた時の高揚感は素晴らしいけど、実はこういう加工肉こそが羊独特の臭み、特徴を表現できるんじゃないかと思うんですがどうすかみなさん。

(つづく)

コメント

  1. おかでん より:

    ターリンさん、ご丁寧にわざわざありがとうございます。
    以前、一平ちゃんという方がオフ会に参加し、そしてその後それが記事になったときに
    「自分が普段読んでいる記事に自分が出てくるのは不思議な感じだ」
    と言っていたのを思い出しました。

    前回羊肉の会では席が遠かったので話がしづらかったですが、次回お会いできればもっといろいろ話を聞かせてください。なんだか微笑ましいご夫婦ですし、素敵ですよね。

    サイト読者数は、正確な数はわからないんですが、まあ公称「10名前後」ってことにしておきましょう。なにせこのサイト、Googleでは殆ど引っかからないので。

    検索エンジンでどういうキーワードを入力してこのサイトにたどり着いた人がいるのか、というのは統計データで僕は見ることができるんですが、
    「◯◯(飲食店の店名) まずい」
    という検索で引っ掛けてくるパターンが結構あるみたい。やめろやめろ、僕はお店の営業妨害をしたいんじゃない。なんでこんなキーワードでひっかかるのか、自分自身謎。

  2. ターリン より:

    おかでんさん、この度は我々夫婦をアワレみ隊OnTheWebに登場させて頂き、
    ありがとうございました。

    追伸
    “たぶん、ここに集まった8名が、このブログの読者ほぼ全員だと思う。”とのことですが、
    さすがにそんなことはないと思います(^-^;)

    年をまたいでこのサイトは色々な節目ですね、20年おめでとうございます!



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