たなか

2013年01月13日
【店舗数:341】【そば食:571】
東京都西東京市ひばりが丘

御膳せいろ

たなかの電柱広告

「一喜」を訪れたのち、ひばりヶ丘まで徒歩で移動。30分ほど歩いたところでひばりヶ丘に到着だ。今回訪れようとしているのは「たなか」というお店。以前、環七沿いにあった「名月庵田中屋」(既に閉店)のご主人が自宅を改装して蕎麦屋をやっているらしい。名月庵田中屋なら何度か訪れた事がある!当時のおかでん、お土産に生そばを買って帰るくらい、このお店の蕎麦が好きだったっけ。そんな蕎麦がひばりヶ丘で食べられるなら、ぜひ行っておかないと。

自宅の一部お店をやっているだけあって、ここも例に漏れずド住宅地の中。スマホのナビ機能が使えなかったら、多分迷っていた。でも、お店が近づくと、各電柱に行き先表示が出るようになったので、もうあとは迷うことはない。行き止まりの道のどん詰まりにお店はあるのだが、「本当にここでいいの?」とびびる必要はない。

たなかは民家

表札がまんま民家

とはいえ、この外観にはさすがにちょっと焦った。「そば」と書かれた木の札と、「いらっしゃいませ」と書かれた看板は発見したのだが、玄関に暖簾が下がっていないし、お店自体の看板がない。あるのは、ごく一般家庭にもある表札。「田中」としれっと書いてある。ここが「たなか」で合っているのだろうか?疑心暗鬼になる。

ハロウィン期間中、うっかりよそんチの玄関開けてしまって「トリック・オア・トリート」ってやったら家人から銃撃されて死んだ、という日本人留学生の話をちょっと思い出した。

そろり、と扉を開けたら、玄関。どうやら靴を脱いでの入店らしい。ああそうか、あくまでも「民家」の一部だもんな、このお店は。

店員さんに迎え入れられ、ようやくここが蕎麦屋であることを確信した。

たなか店内は洋風

民家の一部、といっても客席は比較的ゆったりと作られてあった。8人がけテーブル1卓に、4人がけが1卓、2人がけが5卓。

お品書き

テーブルの上にはお品書きが置いてあったのだが、ペラ一枚だけ。

あれ?お酒のメニューは?

思わずお品書きを裏返して確認してみた。周囲のテーブルの様子も確認してみた。無いぞ、お酒のメニューが無いぞぅ。

後になって店員さんが持ってくるのかな、とも思ったが、そういう気配はみじんも感じさせない。えー、このお店、お酒は一切取り扱っていないんだ!面白い、それはそれで楽しいじゃないか。

至ってシンプルなお品書き。以前、「蓮玉庵」のメニューがシンプルで潔いなんて書いちゃったけど、そんなもの比じゃないね。こっちの方がシンプルだ。まあ、もっとも「達磨」みたいにメニューらしきものが存在しない、というお店もあるわけだけど。

このお店の凄いのは、一番の主力メニューである「御膳せいろ」が500円ということ。ワンコインランチ可能。とてもお安い。「手打ち蕎麦」を標榜するお店には数多く訪れているが、その中で一番安い蕎麦かもしれない。まさかひばりヶ丘でこんな激安蕎麦に出会えるとは。

もちろん御膳せいろを注文する。店員さんに「一枚でよろしいですか?」と念押しされた。さすがに量は少なめ、なんだろう。ええ、一枚で結構です、さっき蕎麦を「一喜」で食べたばっかりなので。

おしぼりとお湯

おしぼりと一緒に出てきた湯飲み茶わん。何かと思ったら、お湯に小さなあられを浮かべたものだった。一息つくのにどうぞ、というわけだろう。決して美味いもんじゃないが、ほっと一息つける飲物。

ちなみに食後にはちゃんとお茶が出た。ご丁寧にどうもありがとうございます。

さて、別の席では海老の天ぷらと舞茸の天ぷらが厨房から届けられているぞ。チラ見してみると、結構なボリュームだ。600円と蕎麦屋の天ぷらとしては廉価なので、どうせ量は少ないんだろうと思ったんだけど、とんでもない。あのサイズで600円ならむしろ安い部類だ。あー、舞茸天ぷら好きなんだよなあ。頼んでおけば良かったか?でも、お酒の取り扱いが無いお店なので、一人で舞茸天ぷらを前にしても何だか落ち着かない雰囲気になるだろうな。やっぱり天ぷらはお酒を汲みつつ食べたいところだ。注文しなくて正解だったかも。

御膳せいろ

せいろアップ

御膳せいろ到着。量はさすがに少なめではあるが、下が透けて見えるほど量が少ないわけではない。何だ、意外と量はあるじゃん、というのが第一印象。蕎麦の少なさにおいては、上には上のお店があるからねえ・・・。

薬味は辛味大根と青葱。ちょっと面白い組み合わせだ。わさびは無し。500円といっても手抜きはない。普通の大根より根が張る辛味大根を使っているあたり、こだわりを感じる。

蕎麦は噛むと甘みが口腔内に広がるものだった。唾液腺がきゅーっと閉まって、唾液が絞り出されているような感覚になる。こいつを辛めのつゆにちょいと浸して食べると美味いんだなこれが。満足した。

天かすを貰って帰る

お会計をする。もちろんお支払額は500円。今まで蕎麦屋での支払いでワンコインなんて皆無だったが(立ち食い系蕎麦屋除く)、こんなしっかりした蕎麦を出すお店で実現してしまうとは。何だか申し訳がない。玉子焼き(400円)くらい追加で注文しても良かったかな?という気になった。

帳場には天かすが袋に入って置いてあり、「どうぞお持ち帰りください」と言われた。おう、それならばご厚意に甘えて頂く事にしよう。今晩は焼きそばを食べる予定なので、天かす入り焼きそばをこしらえることにするか。ハイカロリーだけど。