骨抜きの、美学。
日 時:2000年(平成12年) 03月18日~20日(2泊3日)
場 所:高野山、龍神温泉、白浜温泉、十津川温泉、瀞峡
参 加:おかでん、しぶちょお(以上2名)
2月に小淵沢で2泊3日の蕎麦食べ歩き+蕎麦打ち体験をやってきたアワレみ隊だが、その一か月半後にはすぐに次の企画に手を染めていた。
恐らく、当時は社会人としてそこそこの給料が手に入り、でも生活レベルは学生時代の質素さを引きずっており、そのギャップで余剰資金がたくさんあったのだろう。また、おかでんは貯金をするという概念がごっそり抜け落ちている人間なので、「お金が余っている」「祝日があって三連休だ」ともなると、「どこかにでかけなくちゃ!」という気持ちになるらしい。
もちろん一人で行くのは無理だが、おかでんにとって幸いなことに、こういう企画にはしぶちょおがノリ良く賛意を表明してくれる。二人で議論した結果、今回は紀伊半島の白浜温泉に行ってみようということになった。巨大半島紀伊を攻略し、その先端近くにある温泉に浸かろう、という発想。二泊目も、勝浦温泉なんぞで温泉。面白い、東京在住のおかでんにはまたとない機会。南紀は東京人にとってはるか遠い場所なので、行ける時に行っておかなければ。
新幹線のチケットを手配し、いざ行かん黒潮が打ち寄せる南紀へ。
※今回も2000年当時に書いた写真の解説文が発掘されました。よって、これ以降の文章はすべて2000年に書いたものをそのまま流用しています。文章が素っ気ないですが、ご了承ください。
2000年03月18日(金) 1日目

おかでん
朝7時半。始発の「のぞみ2号」で名古屋入りしたおかでん。

おかでん
車で延々4時間。ようやく高野山についた。観光地図の前で、ポーズだ。しかし、しぶちょおが腕しか写ってない。うぐぅ。

しぶちょお、おかでん
高野山奥の院で記念撮影。この橋をまたいだ先では、写真撮影、喫煙、飲食は禁止となっている。それにしても、仏教的にどういう理由で撮影禁止なんだろう?写真なんて一般人にまで普及したのはたかだか数十年足らずの話なのに。

しぶちょお
奥の院に通じる参道には、周りにたくさんの石碑が立っている。安芸浅野家の墓をはじめ、各大名の墓だらけ。豊臣秀吉のお墓もあった。そんな中、なぜかシロアリの塚発見。どうやら、シロアリ駆除会社がシロアリさん商売させて頂いてありがとう(申し訳ない)、と塚を作ったらしい。

この日、高野山でおかでんが食べた「精進定食」。これで1500円は高いか安いか。やっぱり、観光地の食べ物は高い。寄進料も含まれている?

しぶちょお
しぶちょおは、「闘うつもりはないんだ」と、カレーうどんとライスを注文していた。お値段控えめ。これはこれで正解だったのかもしれない。辛さがたりねぇ、とカレーに唐辛子をばっさばっさ投入する。

おかでん
金剛峯寺の門前にて。

金剛峯寺の庭から一枚。それにしても、奥の院は写真とっちゃだめで金剛峯寺はOKって一体どういうことだ。
【後注】奥の院は弘法大師が今でもおわす場所であるとされており、神聖の度合いが違う。だから奥の院は撮影が禁止。

おかでん、しぶちょお
金剛峰寺から白浜方面に抜ける有料道路を使って、快適なドライブ。道は和歌山県と奈良県の県境を縫うように進み、ずっと峰づたいに進む。おかげで眺めは絶景。それにしても、見渡す限り山・・・まだ白浜は遠そうだ。

しぶちょお
ごまさんスカイタワーなる塔が、有料道路の途中にあった。タワーは有料っぽかったので入場はやめにした。ちなみにここは護摩壇山という、いかにも密教チックな名前の山。

おかでん
同じくスカイタワー下でおかでん。意味もなく飛び跳ねている。

しぶちょお
有料道路の終点には、龍神温泉がある。ここは、日本三大美人の湯として名高い、いで湯の里。温泉街に通じる道は、交通規制で通行止めになっていたので、誘導員の指示に従って国道に路上駐車と相成った。温泉街に通じる橋で、運転疲れのしぶちょおが大きなあくび。

龍神温泉の元湯。男性用露天風呂、のぞき放題。いかに男のハダカってのが価値のないものなのかがこのありさまからよくわかる。

しぶちょお、おかでん
元湯から国民宿舎に繋がっている橋を渡る二人。なぜこういうアングルで撮影ができているのかというと、それはこの写真がやらせだからです。(おかでんがカメラをセットして、10メートルほど走って元の位置に戻った)

本日の宿泊地、民宿「塔島荘」なんである。
本当はゴージャスな温泉ホテルか旅館に泊まるつもりだったんだけど、掛け合ったJR白浜駅構内の近畿日本ツーリストは、「ホテルでしたら一泊22,000円からになります」なんて言うもんで腰を抜かしてしまった。結局、選択肢として民宿しかなくなってしまい、指示されるままに契約締結。一泊二食で8,000円なり。おい、このどこがぜいたく旅行なんだ。
海岸沿いを進んで民宿に近づいている間、どう考えても宿は「夏は海の家」な作りになっているに違いない、という結論に二人の見解は至った。実際、目的地に近づくとそれらしきボロ家屋が・・・しぶちょお、おかでんともに「うわっ、あれだけは勘弁してくれっ!」と叫ぶことしばし。
しかし、到着した民宿は思ったより普通の作りだったので、拍子抜けしてしまった。

しぶちょお、おかでん
午後6時、チェックイン後部屋で写真を一枚。ちょうど玄関上の2階部屋で、海がよく見えた。なかなか良い感じだ。

夕食。8000円で二食付き、ということで全然期待していなかったのだが、非常にまともでまともすぎて、味はそこそこ良かったりなんかして、二人とも非常に困惑してしまった。まずかったらまずかったなりにメチャメチャにけなすんだけど・・・
【後注】民宿にやたら好戦的かつ懐疑的なのが2000年当時のおかでん&しぶちょお。民宿宿泊経験が浅いためだけど、今ではそんな偏見はないのでご安心を。

しぶちょお
飯をぱくつくしぶちょお。「ふぅん、これだったら全然問題ないよ」を連発。

おかでん
旅行のお約束ですな。えらくうれしそうにビールをかっくらっている。
アサヒビールの懸賞応募シールを集めてる、と宿の人にいったら、あちこちの席から「じゃ、このシール持っていってください」と寄付を受けた。ああありがたきは人の情け。

しぶちょお
プレイステーションを持ち込んだしぶちょお。この後、しぶちょおとおかでんで「マイエンジェル」をプレイ。清酒をかっくらって酔っぱらっているおかでんは、ゲームに出てくる娘に対して、「全然萌えってのを理解してねぇ」と毒づきっぱなし。そのまま、ざぶとんに突っ伏して寝てしまった。
2000年03月19日(土) 2日目

朝食。まあ、比較的低価格な宿ではこのレベルかな、という料理がそろっているけど、味はおいしかったよ。この宿、あたりですな。

しぶちょお
朝食をぱくつくしぶちょお。結局、二人でおひつを2杯空にした。
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