第三回夏季強化天幕合宿in粟島

火の準備

この日の夕食はバーベキュー。味付きカルビ、ウィンナー、にんじん、しいたけ・・・まではいいが、ネギも入っている。明らかに在庫整理。アルミホイルの中に入っていたものは覚えていない。

バーベキュー

「これじゃ量が足りないな・・・」

と量の心配をするばばろあ料理長。確かに、これではあっという間に無くなってしまう。今日は海に潜っていないので、さざえの水揚げもなかったし、さて困ったねと。

夕食中

夕食中の一同。冷たいビールがたまらんのです。ビールの缶を手にした時、冷たい水滴がついている、この喜びよ!さあビールは完璧だ、あとは食べるものですよ食べるもの。食材庫にはもう何も残っていないの?

味噌バナナ

しばらく悩んでばばろあが作ったのが、これ。バナナに味噌を塗り、ホイル焼きにしたもの。名付けて味噌バナナ。

あんまり相性がよさそうではない組み合わせだが、騙されたと思って食べて見る。・・・ばばろあちょっとこっちこい。そう、そこは正座な。何だねキミこれは。

一同、「まずい」と不評。これまで着々と築き上げてきたばばろあ料理長の栄光の歴史が、ここでガラガラと崩れてしまった。それくらい、この味噌バナナは「ひどい」とボロカスに言われたのだった。

ばばろあ本人は「そうかのぅ、結構いけると思うんじゃけどー」と首を捻っていた。ほほう、それは見解の相違だな。

でも、それまで「おなかすいたよー、食べたりないよー」と言っていた人々が一気に沈静化したという効果はあった。誰もこれ以上味噌バナナに箸を伸ばそうとしなくなったから。

キャンプファイヤーの準備
着火

明るいうちに薪を三角錐状に積み上げておいたものに、着火。今日は残った薪を全部もやすぜー。盛大にやらかそうぜ。

ラッパ飲み

「ひびさん、一升瓶をラッパ飲みする写真撮るからポーズとって」

とお願いしたら、本当にラッパ飲みし始めたの図。

爆発

何しろ、薪の量が多い上に太い。全然燃え尽きない。こんなぜいたくなたき火は初めてだ。でも、きりがないのは困る。

御柱

今まで一番大きかった丸太、通称「御柱」もたき火にくべられたのだが、こいつがなかなか燃えてくれない。こちらの想定としては、丸太を包み込む炎!押し寄せる熱気!という構図だったのだが、全然燃えないどころか、途中から煙突の役割に目覚めたらしく、上から煙をもくもくと吹き始めた。

時刻は午前0時。

「もういいよ、眠い。そろそろ終わりにしようぜ」

おかでんが音を上げた。たき火はいいねえ、いつまで見続けても飽きないよ、なんて言っていたのは最初の数時間。さすがに 5時間以上のたき火は、宴会芸込みとはいえしんどかった。うっかり手を地面につくと、そこにはふなむしがカサカサと動いていてうわあ!だし。ほんと、この砂浜はふなむしに占拠されているんじゃないかというくらいふなむしが多かった。

「御柱、倒してしまえ」

さっきまで神格化されていた存在が、「眠い」の一言で引きずり下ろされてしまった。祭りのお供え物の牛みたいなものだ。きれいに飾られていても、後で殺されてしまうという。

しうめえがその役を買って出た。御柱は全体が熱くなっているので、そのまま蹴ったり殴るとやけどしかねない。そこで、しうめえは軍手をはめ、右ストレート一閃、御柱からダウンを奪ったのだった。そのまま沈黙する御柱。

「いえーい」
「いえーい」

なんだかわからんが、盛り上がる一同。偶像を引きずり下ろした瞬間の恍惚ってどうして起きるのだろう?

結局火の始末をやったりなんやかやでお開きになったのは0時半を回ったころだった。

2000年07月23日(日) 4日目

最終日の朝

最終日。夜寝るのが遅かったが、朝起きる時間はそれほど変わらない。6時前には全員起きだし、誰から指示を受けるでもなく撤収準備を開始し始めた。

砂浜の天幕合宿の場合、片付けるときよっぽど気をつけないと砂がたくさん紛れ込んでしまう。だから、テントを畳むときはいったん道路にテントを持っていき、そこで折りたたむなどの工夫がなされた。

余った木材や燃えかすなどはできるだけ散らかして、ここでキャンプをやった痕跡を残さないようにした。

朝日の中、残った木材でチャンバラするしぶちょおとしうめえ。

朝ご飯

本日の朝食。

味噌汁に牛乳を混ぜ、シチュー風にしたもの。味噌バナナに続く奇天烈路線かと一同身構えたが、普通においしく頂く事ができた。

リアカー

撤収。役場からリアカーを借りてきて、荷物を詰め込んだ。6人もいれば、リアカーに依存しなくても運ぶことはできたが、やはり一網打尽でバーンと運んでくれるリアカー様のお世話になりたかった。なんとなく。

お世話になった砂浜に向かって、一同そろってお辞儀をしたのち、内浦集落に向けて出発。

瀬波温泉

帰りはフェリーではなく高速艇を使ったので快適快適。ちょっと快適すぎて、これまでの砂浜での生活がうそのようだ。帰りもフェリーで良かったかもしれない。

朝から力仕事をやって汗をかいたので、瀬波温泉に立ち寄って汗を流す。それでもまだ午前中だ。なんだか時間感覚が狂うな、天幕生活中は5時過ぎに起床だから、通常より3時間ほど時間が前倒しで流れていく。

ビッグ

最後、お昼ご飯を食べるために立ち寄った「廻る寿司 ビッグ」にて。

何が悲しゅうて離島から戻ってきた直後にまた海鮮を食べているんだ、と思うが、駐車場がいい塩梅に車を突っ込ませる事ができる店としてちょうど良かったからここにした。

まわる寿司という文明の利器を前に感嘆の声を上げながら食事をする一同。いやあ、文明って凄いわ、やっぱ。でも、あまり文明的ではない僕らの天幕合宿だってすごいぞ。楽しかったぞ。

離島キャンプというのはなかなか実現するのは難しいが、今後もキャンプを続けようとあらためて思った次第。アワレみ隊とは天幕合宿の組織なり。

(この項おわり)

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