蕎麦包囲網突破せよ
日 時:2000年(平成12年) 11月03-05日
場 所:長野あちこち
参 加:ちぇるのぶ、おかでん、ジーニアス、ばばろあ、ひびさん、しぶちょお(以上6名)
2000年から「蕎麦喰い人種」になったおかでんが、蕎麦食べ歩きをやろうと発起しアワレみ隊メンバーを巻き込んだ「信州新蕎麦包囲網」シリーズ。蕎麦のなんたるかがようやく少し分かりかけてきたおかでんであったが、まだ本場信州で蕎麦を本格的に食べたことがない。そこで、新蕎麦の季節、文化の日三連休を狙って長野にアワレみ隊を参集させたのだった。
とはいっても、今となっては分かる話だが、11月初旬といえば長野の地場産の蕎麦粉が出回るにはやや早い時期。ちょっとタイミングがずれているのはご愛敬。
2000年11月03日(金) 1日目
おかでんは東京から特急あずさで松本入り。愛知のしぶちょお、ちぇるのぶ、ひびさんはアワレみカーで、そして神戸のばばろあは途中大阪でジーニアスをピックアップしての信州入りとなった。
ここからの様子は、「蕎麦喰い人種行動観察」に詳しく書かれているので、そちらを参照のこと。具体的には「126 味菜」から「137 浅田」までが今回の旅行に該当します。
一軒目(おかでんだけ既に二軒目)の「安曇野翁」にて、早速「水を飲むように」お酒を飲むおかでん。これぞ「上善如水」。しかし飲んだのは「大雪渓」だったけどな。
二軒目ではビールを飲むおかでん。なんだか既にいいカンジになってきている気配が。そりゃそうだ、お酒飲んで、車の後部座席で揺すられたら酔いが回ろうて。
とんとんとーんと三軒めぐって、そのあと「大王わさび農場」へ。
わさび田を見て回ったあと、名物のわさびソフトを食べる一同。
しかしおかでんは「ソフトでは酒が飲めん」と、わさびコロッケを選択。わさびコロッケを食べるとなるとビールがないとはじまらんだろう、ということでビールももちろん購入。ビールごきゅごきゅごきゅーっ。うめー。新発見だな、すでに3軒の蕎麦屋で酒を飲んでいるというのに、四杯目のビールもうまいや。屋外で飲むというのはそれまでのアルコールの蓄積をリセットしてくれる一服の清涼剤。
それにしても飲みすぎだ。
でも、世の中にはもっと目を見張る旨い飲み物があるらしい。
It's nice'n Coool!
という声とともに、ワオウと興奮している女性の絵。
「派手だなあ」
「わさび農場っぽくないな」
「ひょっとしたらわれわれが食べたのは英語でいうWASABIなのだったかもしれない」
四軒目。夕方にもなると、「行きたいお店に行く」のではなく、「営業しているお店に行く」ということになる。夕方でも営業をやっている「常念」に行く。
ここでアワレみ隊一同、生まれて初めての「蜂の子」と出会う。信州名物蜂の子。その風体は見たまんま昆虫の幼虫であり、一同ドン引き。興味本位で食べる人は何人かいたが、「無理して食うもんじゃあないな」ということで途中で箸を伸ばす人がいなくなってしまった。もちろん余りまくりだ。
さすがにここではおかでんは酒を飲まなかった。もう体がアルコールでずぶずぶ。
そのせいか、記念写真を見ると、おかでんがジーニアスとちぇるのぶの肩を抱いているのだが、見方によっては「おかでんが倒れないように必死でこらえている」ように見える。
夕食と翌日の朝食の買い出しをしたのち、本日のお宿「安曇野泉郷」の貸別荘へと向かう。
「泉郷」は2000年2月、小淵沢で蕎麦食べ歩きをやった際にも利用している。あちらは「八ヶ岳泉郷」で、今回は「安曇野泉郷」。いずれもオーナーから別荘を借り受け、それを一般に貸し出している。
昼間はどうせ蕎麦を食べ歩いているわけであり、夕食はそれほどしっかりと食べなくていい。だから、一泊二食付の宿に泊まる必要がないのだった。そんなわれわれに素泊まりの貸別荘はちょうど良い選択だった。今回のように人数が多ければ、割安に泊まれるし。
夕食の準備にとりかかる一同。とはいっても、本格的な夕食を作るとなると調味料を買ったりして出費がかさむので、お惣菜中心だ。
この日のメインはとんかつ。酒の肴中心ということで、炭水化物は無し。
夕食を食べる一同。キッチンに対してU字型にカウンター席が設けられていておしゃれ。これだと大人数でも会話が弾みやすくてよかった。
ここでも当然お酒ですよビールビール、ビール。懲りないねえ。
この別荘には寝室が二部屋あった。和室と、洋室。じゃんけんで寝る場所を選択し、全員三々五々散らばっていった。
何しろ、朝9時半に松本集合だったから、各自朝が相当早い。それに加えて今日は食べ疲れだ。相当疲れた一日だった。
2000年11月04日(土) 2日目
二日目の朝。
東向きにしつらえたベランダから朝日を臨む。ベランダというかテラスがある別荘ってスゲーな。でも、わざわざこういう別荘のオーナーにならなくても、一泊いくらで利用できるというのは本当にありがたい制度だ。これだったら別荘買わなくてもいいじゃん。
朝ごはんの準備をする。
ここでもばばろあが料理長となってあれこれ厨房を取り仕切る。今日はホットドッグのようだ。
やや焦げ気味のパンにソーセージをがぶりと挟ませ、ホットドッグの完成。あとは、昨夜の残り物を適当におかずとして。
ばばろあが「これがホットドッグの正しい食い方だァァ」と言わんばかりに、ホットドッグを丸飲みしていた。
初日のテーマが「安曇野の蕎麦」だったので、二日目は「戸隠の蕎麦」にしよう、ということになった。この時点でアワレみ隊一同、「戸隠」が蕎麦の名所だということは知っていたけど本格的にそこで蕎麦を手繰ったことがなかった。ならば戸隠に行ってみよう、というわけだ。というか、戸隠と安曇野以外に蕎麦が名物の土地を知らなったのだが。
戸隠に行ってみると、どこも行列ができていてびっくり。しかも、名店と呼ばれるお店(「そばの実」など)に至っては1時間待ちどころか2時間待ちくらいはざらじゃあるまいかというありさま。こんな山奥にいきなり人里ができているだけでもびっくりだが、それに加えてありんこのような人だかりだもんなあ。驚くったらありゃしない。
結局アワレみ隊一同は行列を避け、戸隠神社の奥社詣でをすることにした。すでにここに来るまで2軒の蕎麦屋を行脚していたので、おなかを落ち着かせるという意味もある。
ジーニアスに神様から祝福が与えられた瞬間の写真。ジーニアスにまばゆいばかりの光がシャワーのように立ち込めている。
この後ジーニアスは蕎麦パワーがMAXになり、わんこそばを150杯食べたのだった。・・・うそです。2011年8月現在で、何かこの後ご利益があったという話は聞いていない。何かの見間違いだったのかな、これ。
戸隠神社中社へ。
中社のすぐ近くにある「極意」というお店の予約を入れておいて、その間の時間を使ってのお参り。
「そうだ、せっかくだからお札を奉納しよう」
とよせばいいのにおかでんが言いだし、アワレみ隊名義でお札を納めることにした。
「アワレみ隊の今後ますますの発展」
だって。書いているおかでん本人でも、何がどうなれば「ますますの発展」となるのかさっぱりわからない。企画数の増加?メンバーの増強?わからん。
「どうだ!控えおろう!お札だぞ!これから奉納するお札だぞ!」
お白洲にいる隊員に見せつけ、土下座を強要するおかでん。
別にお札自体が偉いわけでもなんでもないんだけどね・・・。まあ、なんだかありがたい気持ちになってきたので、つい。
この日も4軒の蕎麦屋を巡り、それぞれの蕎麦の違いを体感。経験値が少しUPした気がする。
蕎麦屋巡りを終えたら、温泉に入りに行った。
おかでんは風呂上がりに缶ビールを一本ぐいーっと。よせばいいのに、一気飲み。
蕎麦食べ歩いて居ると、喉が渇くからだ。つゆの塩分を摂取しまくっているので、それを中和するために水分が欲しくなるのだろう。
でも、「中和するべき水分」の補給がビールじゃ、ますます喉が渇きそうだ。
スーパーで今晩と明朝の食事の買いだし。今晩はこの後蕎麦打ち体験をすることになっているので、そこでも蕎麦を食べる。だから夕食は酒のつまみ程度で少々。
「うわ、グロいものがある!」
鮮魚コーナーで発見したのは、鯉丸ごと一匹の切り身。何でかしらんが、頭までついているシロモノで結構えぐい。赤くなっているのは血だろうか。猟奇的殺人現場を見てしまったかのような印象を受ける。
「おい、半額だぞ。誰か買え」
「誰が買うか、こんなん」
調理の仕方すらわからん。
そうかー、長野の人は気軽に鯉料理なんてのを食べるのかー。鯉なんて、宿に泊まった時に食べる「鯉の洗い」「鯉の煮付け」くらいしか印象にない。それにしても、このデカい頭はどうやって食べるんんだ?
泉郷の宿泊棟で蕎麦打ち体験ができる、ということなのでアワレみ隊全員で蕎麦打ちに出かける。もちろん事前予約はしてある。
幸い、蕎麦打ちを習うのはわれわれのグループだけだったので、先生を独占することができた。
2班に分かれて実習をする、ということだったので、経験者組3名と未経験者組3名に分かれて蕎麦打ちをすることにした。
このメンバーのうち、おかでん、ちぇるのぶ、しぶちょおは蕎麦打ち体験をしたことがある。小淵沢で2回も。だから今回は3回目となり、手際が良い。さっさと打ち終えて待機。一方の未経験者組は、水廻しの段階でひたすら粉をナデナデするばっかりで、なかなか行程が先に進んでいなかった。
ずっと待っているため、あくびをするしぶちょお。
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