未経験者組の蕎麦も準備が整ったので、それぞれゆでて食べ比べ。
片方はひやむぎに、片方はきしめんになってしまって蕎麦打ち失敗・・・なんてことはなく、両方とも等しく蕎麦に仕上がっていた。蕎麦粉が良かったのかな。蕎麦の場合、切り方が少々雑でも「これは乱切りです」と言い張ればなんとなくそれはそれでオッケーになってしまうから良いです。
(その時の様子はここを参照)
今日は蕎麦屋4軒行脚+蕎麦打ち体験で合計5食も蕎麦を食べたことになる。相当なものだ。しかし、やっぱりちゃんと「夕食」と呼べるものを食べないとおちつかない。今日もお惣菜を買い出しし、夕食のつまみとした。
今日一日で膨らんだ胃袋のサイズは人それぞれ。だから、「全員が食べる量をお惣菜で買う」ということをやっていたら大量に残飯を出してしまう可能性あり。そこで、「各自が食べるものを、食べるだけ」買うことにした。
ここで問題が発生したのがジーニアス。ジーニアスが買ったはずの棒ヒレカツがどこかへ行ってしまった。そんな馬鹿な。棒ヒレカツを入れたパックは輪ゴムがちゃんとくくられていたというのに、中身はカラ。それ大変だ、棒ヒレカツが逃げたぞー、ということで全員総出で真っ暗な中アワレみカーの中を探し回ったのだが、結局見つからず。「きっと、レジで精算しているときに落としたのだろう」ということにしたが、それだとしてもどうもおかしい。カラになったパックに気づかずに袋詰めするだろうか?
きっと、ヒレカツは生きていたに違いない。で、脱走したはずだ。今でも安曇野のどこかで生けるヒレカツがうごめいているかもしれない。
各自がめいめい買いたいものを買っているので、テーブルの上はバラバラだ。
ちぇるのぶはケーキを購入し、「蕎麦のあとのデザートだ」ということでぱくついていた。
一方のおかでんはというと、モツ煮を食べながらビール。みんな思い思いの「夕食(お夜食)」をとった。
2000年11月05日(日) 3日目
三日目朝。今日は二泊三日最後の日ということもあり、どこか蕎麦の郷に繰り出す予定はない。温泉でも入って昼には解散だなー、くらいの認識。なにせ、全員明日から会社だ。今晩の帰宅が遅くなると翌日に響く。
朝日が差し込む快適なダイニングキッチンで朝食の準備をする一同。
今日の朝ごはんはベーコンエッグとパン。
ベーコンの量がやたら多くて、ベーコンいかだの上に目玉焼きがちょこんと乗っかってワッショイワッショイ担がれている状態。物事はバランスが大事で、さすがにこれだけベーコンが多いと味もへったくれもなかった。
この貸別荘を撤退するにあたって、過去2日間に買ってはみたものの余らせてしまった食材の処分もしなくてはならない。
そこで出てきたのが、誰が買ったんだこんなの、というポップコーン。たぶん「ポンポン言わせてみてぇ」と誰かが言ったので買ったんだと思うが(その人物はおかでんである可能性が高い)、結局食べられずに放置プレイ。
で、朝になってポンポン音を立ててポップコーン完成。うーん、朝食べる食べ物じゃないぞ、これ。シャクシャクして、実体があるようでないようで、微妙すぎる食事。
日本酒も余っていた。うーん、これ、どうしよう。
流しにジャーっと捨てちゃえば話は早いのだが、なんだかそれももったいない。
えーい、飲んじゃえ。
ぷえー。
朝からきっついのを飲んじゃったなあ。朝からビールくらいならまだしも、朝から清酒は結構クるですよ、へへへへ。ああ酔ってきた。
話は脱線するが、旅館に泊まっていると、時々社員旅行と思しきグループなんかと食堂で遭遇することがあるわけですよ。んで、その人たち、朝からビール頼んじゃったりして、あれはすごいなとつくづく思う。昨晩のお酒が抜けきっていないだろうに、まだ飲みますかと。ああいう大人になりたい、と思うような思わないような。
三日目午前の過ごし方は、白骨温泉泡の湯に行くことにした。巨大な混浴露天風呂と、白濁したお湯が有名。
混浴露天風呂といっても、お湯が濁っているのでいったんお湯に浸かってしまえば見られる心配はない。それくらい白い。脱衣場から湯船へは直接階段になっていて、一段一段階段を降りつつ簀巻きにしているバスタオルを外せば、ジロジロ男性諸氏の視線を感じなくて済む。
とはいえ、ここが混浴露天とは知らない御仁もいるようだ。おかでん達が見かけたのは、脱衣場から勢いよく出てきたおばちゃんが、湯船に男性がいるのを見てびっくりしてしまい、体に巻きつけていたバスタオルを取り落してしまったというもの。やめろー、それはあまり見たくない絵だ。
最後、白骨温泉の蕎麦屋で蕎麦食べてフィニッシュ、とするつもりだったのが、予想以上に普通すぎて終わるに終われなかった。今回2泊3日で9食蕎麦を食べたが、どれも平均以上の味わいだった。だからこそ、このツアーを締めくくるにはビシィィィッと旨い蕎麦を食べないとおさまりがつかない。
ここで解散するべきところだったが、全員一致で「次行くぞ、次!」となったのだった。目指すは、松本市街地。
おかでんが自宅でプリントアウトした蕎麦紹介webサイトの情報を吟味し、「これ!」と決めたのはNHK松本放送局のすぐ裏手にある「浅田」というお店だった。(その時の様子はここを参照)
お店の人の心配りと、蕎麦のうまさに大感激したひと時となった。「あともう一本!」と白骨温泉で決断して本当に良かった。とんでもない当たりくじ引き当ててしまったぞ、こりゃ。
浅田の店主から教えてもらったのが長野のはずれ、黒姫高原にある「ふじおか」というお店。激しく旨いとわれわれが思った浅田の蕎麦だが、店主いわく、自分の蕎麦よりうまいのだという。まじですか。蕎麦屋なんて一国一城の主なわけで、他人の蕎麦を褒めるというのはよっぽどのことだ。
こりゃーまいったな、その「ふじおか」が気になるじゃねぇかこの野郎。近日中にふじおかに行ってみなければなるまい。
大満足な蕎麦食べ歩きの二泊三日だったが、なんだか最後に一つ大きな宿題を背負ってしまった感じ。うれしい悲鳴とはこのことだ。
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