ついに食い地獄に沈む【シンガポール】

2006年01月28日(土) 1日目

ツアーカウンター

昨年、母親、兄貴と3名でタイ旅行に行った。家族旅行というのをあまりやってこなかったおかでん家にしてみれば、久しぶりな旅行であった。母親は「体が動くうちにあちこち見て回らなくちゃ。」というのを口癖にしており、最近は積極的にあちこち旅行に出かけている様子。今回も、その流れで昨年同様親子で海外に出かけることになった。

親父さんは相変わらず仕事を休めないこともあり、旅行には参加せず。家族旅行なんて恥ずかしくて行けるかよ、ケッ、くらいの照れもあるのかもしれない。

旅の企画立案と手配は全て兄貴が行ってくれた。この男は海外に旅慣れている。先日はアイスランド(!)でレンタカーを借りて島一周してきたらしい。そんなわけで旅の企画を任せておけば安心だ。とはいっても、旅というのはいかに思い入れを持って参加するか、が楽しさのグレードを大いに左右するということは前回タイ旅行でよく判った。お仕着せのツアーに乗っかって、事前学習しないで当日現地入りすると、いかに素晴らしい景色や観光地に着いたとしても「はぁ、そうですか。なるほど。」と生煮えな喜びしか手に入らない。あらかじめ、出発前にその国の歴史であるとか、訪問予定地の見どころや背景を調べておくのが一番良い。

と、いうわけで今回は「地球の歩き方」を購入し、じっくりと事前学習をしておいた。よし、事前準備万全。

関空の出国ロビー

今回のシンガポール旅行は2泊4日を予定している。結構な強行軍だ。何しろ、こちらは仕事が忙しくてそうそう休みを確保できない。2連休で有給をとるのが精いっぱいだ。

出発場所は関空を選んだ。実家から出てくる母親と合流することを考慮すれば、成田発という選択肢はちょっとあり得なかったからだ。

1月28日土曜日、朝の飛行機で羽田から関空に飛び、午前11時の便でシンガポール行きとなる。現地には夕方5時ころ到着予定。(日本-シンガポールの時差は1時間)

そこで2泊し、3日目の深夜1時の飛行機でシンガポールを発ち、4日目(1月31日火曜日)朝8時過ぎに関空に戻ってくる予定だ。「4日」といっても、最後の4日目は朝到着ということもあり、結構勿体ない時間配分と言える。そのかわり、3日目は夜遅くまでイベントが押し込まれているので、滞在時間中のイベント密度は濃い。

とはいっても、今回は事前学習の過程で、とんでもない事実に気が付いた。

1月29日(日曜日)、中国の旧正月じゃないか・・・。

なるほど、道理でツアーのお値段が安いわけだ。地球の歩き方を読んでいると、ショップガイドのほとんどにおいて「定休日:旧正月3日間」と書かれていた。シンガポールは華僑の国。国民の78%が華僑だ。ということは、国を挙げてのお正月モードになっているわけであり、閑散としているのは目に見えている。なるほど、これはちょっと惜しい。リトルチャイナあたりを散策したかったんだが・・・。

気分を入れ替え、「そのかわり、中国風の正月飾りなどを楽しませてもらおう」ということにした。なに、どっちにせよわれわれの身柄はほとんどツアー移動で拘束されているのだ。自由時間なんてほとんど無いに等しい。

シンガポール航空のCAと

今回利用するのはシンガポール航空。ANA同様スターアライアンスグループなので、マイレージが貯まってありがたい。

噂によると、シンガポール航空はそのクオリティに定評があるということで、人気ランキングで高得点をいつもたたき出しているという。楽しみだ。そういえば、エアバスのオール2階建て飛行機A380を世界初に導入するのもシンガポール航空だったな。

そのシンガポール航空のチェックインカウンターには、フライトアテンダントさんの等身大人型が飾られていた。民族衣装なのだろうか、派手なんだか地味なんだかよくわからん独特な服装を身にまとっているのが印象的だ。・・・いや、それもそうなんですが、正直言って一番印象的だったのは、胸のラインの裁断だ。みぞおちあたりで生地をぴしっとひきしめているので、胸が特に強調される作りになっている。これ、胸が小さい人だったらパットを入れないと格好がつかないんじゃあるまいか。

国際線出発案内

朝7時25分に羽田を発ったばかりだというのに、11時にはシンガポール航空で関空を飛び立つわけで、チェックインなどを考慮すると結構タイトなスケジュールだった。しかしそれができるのも関空ならでは。前回タイ行きで利用した福岡空港の場合、国内線ターミナルと国際線ターミナルは滑走路を挟んで全然別の場所にあるので、こんなにスムーズにはいかない。

両替に並ぶ人々

両替をしてこよう、と兄貴が出かけていった。よく見ると、通路を挟んで泉州銀行と三菱東京UFJ銀行の両方が対峙している。

空いている方にしよう、と兄貴は三菱東京UFJの方に並びかけたが、不振に思った僕が「ちょっと待て」と呼び止めた。どうも、両行の間では行列の長さに違いがありすぎる。

まさか、ここまで至近距離で営業をしておきながらレートに違いはないと思うが・・・と思って確認してみたら、なんとレートが違っていた。

レート表

泉州銀行:1シンガポールドル=77.30円
三菱東京UFJ銀行:1シンガポールドル=77.40円

おや、0.1円もズレがあるのか。こういうのって、幹線道路のガソリンスタンドみたいに「近隣店が値下げをしたから、うちも値下げ」といった価格競争をやっていると思っていたのだが、そうではないのだな。

兄貴、改めて泉州銀行の行列に並び直す。

換金完了した兄貴

まずは申込用紙に必要事項を記入し、それで行列に並び・・・行列の先頭に着いたら、あれれ、番号札を渡されて戻ってきたぞ。

「番号が呼ばれるまで待て、ということらしい」

繁盛してるなあ、泉州銀行。

ちなみに、市中にある泉州銀行の窓口で、レート割引チラシを配布しているらしい。それを持参していたら、さらに有利なレートで両替ができるという。大盤振る舞いだ。

シンガポールドル

しばらくして、ようやく手に入りましたシンガポールドル。

「1万円札を両替したら、たった120ドルにしかならなかった」

と兄貴、悔しそうに紙幣3枚をぺらぺらとなびかせる。やっぱり、札束は多い方がうれしい気持ちになるのは事実。

両替は1万円だけ。どうせツアー旅行だから食事はもともと準備されており、お金をあまり使う機会がない。お土産だってクレジットカードで買えば良い。あとは、足りなければATMでクレジットカードを使ったキャッシングをすればいい。下手に銀行で両替するより、カードローンの利子の方が安い事の方が多い。

搭乗ゲートを確認する兄貴

出国審査を終え、搭乗ゲートに向かう。

関空は細長い一本のウィングで形成されており、国内線はそのターミナル寄り、国際線は外寄りを使うことになっている。このため、国際線の乗り口までは結構な距離があり、途中トラムに乗って移動していくことになる。

日本の空港はどうしてこうも出国審査通過後のお店がヘボいんですかねえ、と愚痴をこぼしながら、トラム乗り場に向かう。暇つぶしに立ち寄ろうという気になるようなお店が全然ない。海外の国際空港だと信じられないくらい広大な面積でお店が展開されているというのに。

トラム乗り場

トラム乗り場。

ホームは二つあり、「中間駅行き」と「先端駅行き」の二つの路線が走っているようだ。

われわれが乗るシンガポール航空は、もっともターミナル寄りの41番ゲートから出発するので、正直この「トラムに乗らないと乗り場には行かせないぞ」な仕組みには疑問。何せ、中間駅に到着後、またてくてくとターミナル方面に逆戻りして歩かないといけないから。

缶ビールは450円

売店で売られていた缶ビールは450円だった。うわ、高い。空港物価ってのは恐ろしいですねぇ。

どうせ飛行機に乗れば、無料でビールなんて飲み放題なんだからここで買う奴なんているんかいな、と思っていたら・・・あらら、オッチャンが目の前で4-5本まとめ買いしとるやんか。

おっちゃん、我慢できんかったか?出発時間まで。

シンガポール航空

シンガポール航空の飛行機が見えてきた。あれに搭乗するぞ。

シンガポール航空機内

乗り込む。青と紫のシートカラーが交互に並んでいるのが特徴的。そういえばフライトアテンダントの服もこんな色だったな。この手の色が好きな国民性なのだろうか。

さすがはシンガポール航空、ヘッドレストは座高にあわせて伸縮するし、ヘッドレストの両脇を折り畳んで、自分の頭を包み込むような形にすることもできる。寝相が悪くて、隣の席の人に倒れ込むような事はこれで未然に防ぐことが可能。

おっと、それにこいつぁすげぇぞ、ビデオオンデマンド搭載ではないか。お客さんに対して一斉映画上映なのではなく、自分が好きなように早送りや巻き戻しが可能な仕組みだ。凝ってるねえ。それに、任天堂のゲームも搭載されているので、スーパーマリオやポケモンが楽しめる。至れり尽くせりだ。

シンガポール航空のメニュー

シンガポール航空のメニュー。

なにやら大げさだぞ、わくわくするじゃないか。

ま、とはいっても、まずはビールと相場が決まってるもんだ。料理選びはその後で飲みながらじっくり考えようではないか。

おや、ビールは「スタウト」と「インターナショナルセレクション」の二通りがあるようだぞ。銘柄はなんだろう?

タイガービール

銘柄は何があるのか、と聞いたら、「アサヒとタイガーだ」という回答。これからシンガポールに向かおうというのにスーパードライを飲むのもイマイチなんで、問答無用でタイガービールを注文。どうやらこのタイガービール、シンガポールのビールらしい。初めてその存在を知った。てっきり、ビンタンビールが出てくるのかと思ったが、あれはインドネシアのビールだったっけ。

で、出てきましたタイガービール。オーストラリアのフォスタービールに似た色合いの缶だ。

くうう、これを待っていたのだよキミィ。今回の旅は、食い地獄になることがあらかじめ想定されていた。だから、前日くらいから食を細くして、わずかながらも体重を減らしてきているんですよ。当然今日だって、何も飲み食いしていない。さあ我慢の時は過ぎ去れり。今、汝の心のたがを外し、虎となって暴れるがよい。

タイガービールをがぶ飲み

ぐいーっ。

「がおー」

虎になりました。いやあ、いいもんです機内でのビール。これから知らない土地に旅立つんだぞーという高揚感も相まって、楽しいったらありゃしないね。最高だね。もう少しビールが冷えているともっと最高なんだけど、機内サービスであることを考えると仕方がないか。

タイガービール、癖が無さすぎてちょっと家族には不評。「物足りない」「気が抜けたような味」と評されていた。確かにそうなんだけど、まあ「普段飲み慣れないシンガポールのビール」を満喫できてるってことで大いにOKでしょう、ここは。とはいっても、飲んでいるうちに飽きが来る味、という印象を僕も受けたのは事実。

恐ろしくアルコールメニューが充実するシンガポール航空

改めてメニュー表を見てみると、恐ろしくアルコールメニューが充実していることに気が付いた。何だ、これは。下手な居酒屋よりもメニュー豊富ではないか。

海外旅行慣れしていない僕は、最初「ふーん、メニュー多いねえ」程度にしか考えていなかったが、イヤあんたちょっと待て、あの狭いギャレーと機内用ワゴンの中で、これだけのアルコールを用意しようというのはちょっと尋常ではない。少なくとも、過去乗った事がある国際線でここまで凄いのは初めてだ。カクテルなんて、一体どうするつもりだ?

せっかくなので、メニューを記載しておこう。

aperitifs
ジンフィズ、スクリュードライバー、ブラッディーマリー、カンパリ、ドライベルモット

spirits
コニャック オタールVSOP、ジョニーウォーカー赤ラベル、ジムビーム黒ラベル、ゴードンドライジン、アブソルートウォッカ、バカルディ白ラベル

liqueurs
コアントロー、ベイリーズオリジナルアイリッシュクリーム

wines
フランス産赤ワイン、フランス産白ワイン、ドイツ産白ワイン

beer
タイガー、スーパードライ

なんと19種類ものお酒が用意されていた。しかも、ジャンルも豊富。コアントローなんて単品でどうするんだろう。オレンジジュースと割ったりソーダ割りというのは確かに飲み方としてあるけど、普通はXYZみたいなカクテルに使うホワイトキュラソーだよな、これ。1フライトでどれだけのニーズがあるのか、興味深い。

あと、ベイリーズオリジナルアイリッシュクリームって何だ。シャンパンアイスみたいに、お酒入りのアイスクリームなのではないか?とか、チョコレートサンデーみたいなモノではないか?と勘ぐってみたが、あまりに恐ろしいので注文できず。帰国後調査してみたら、ウィスキーのクリーム割り(!)だった。なんでも、アイルランドではそういう飲み方がポピュラーだそうで。すごい飲み物だ。ちなみに度数は17度だとか。

シンガポール滞在中にお世話になったガイドさん曰く、「シンガポール航空はお酒飲みにとっては最高ね~。いろいろお酒が飲める。私お酒飲めないから、スーパーマリオやる」だそうで。そうだな、これだけお酒があったら、長旅もすごく楽しそうだ。酒好きな人と一緒にフライトしてみたい、という気になった。

機内という、抑圧された雰囲気のなかで、テンションをぐっとこらえながら世界の美酒を楽しみ、友と語らう。なかなか楽しそうだ。居酒屋的雰囲気でわーっと盛り上がるのとは違う、淫靡な楽しさがありそう。

シンガポールスリングは特別に紹介されている

ははは。何か忘れちゃいませんか、この飛行機はシンガポール航空ですぜ。・・・というわけで、このお酒メニューの上には特別欄として絵付きでもう一つのメニューが紹介されていた。これが、シンガポールスリング。世界的に有名なカクテルだ。僕なんかだと、シンガポールと聞くと真っ先にこの名前を思い出してしまうくらいだ。

ご丁寧にカクテルの紹介記事も記載されていた。

1915年にシンガポールのラッフルズホテルのロングバーで誕生したこのクラシックドリンクは、今では世界的に有名なカクテルです。ドライジン、ベネディクティンDOM、コアントロー、チェリーブランデーに、ライムジュース、パイナップルジュース、少量のアンゴスチュラビターズ、グレナデンを加えてシェイクしたシンガポールスリングをお楽しみください。

はーい。お楽しみさせていただきます。

兄貴から「ここで飲まなくてもいいだろ?どうせ向こうについたら飲むんだし」と言われた。馬鹿言っちゃいけない、ここで飲むから、本場の味がもっと渇望されるわけですよ先生。「やっぱり機内よりも本場のロングバーで飲んでみたい!」っていうテンションの上げ方。セルフコントロールですよ。

ただ、こういう話を熱心に語っても、クールな兄貴は「ふーん」と言ったまま理解を示してくれなかった。お酒ってのはね、段取りなんですよ段取り。ビールを飲む前に「水絶ち」して喉をカラカラにする、というのもそう。今回はその逆で、まず機内でシンガポールスリングを飲む事に意味があ

あ、すいません、シンガポールスリング一つください。

通りすがりのフライトアテンダントに、ニコヤカかつ重厚にオーダー。

シンガポールスリング

さすがにシンガポールスリングは、機内ワゴンに搭載しているお酒類だけでは対応できなかったようだ。何か一種類のお酒をカップに注いだ後、「しばらくお待ちください」と言ってバックヤードに下がってしまった。シンガポールに行くから、といって浮かれてシンガポールスリングを飲むような輩は僕くらいなものなのだろうか。

そういえば、周囲の人は最初にビールを貰って、食中にワインを飲んでお終いという人ばっかりだったなあ。

ま、いいや。周囲に迷惑にならない程度、僕は僕なりにお酒を楽しませてもらいますけん。

というわけで、待つことしばし、やってきましたシンガポールスリング。

これぞシンガポールの夕日。作家サマセット・モームが「東洋の神秘」とまで賞賛した夕日を再現したカクテル。これを飲んだら僕も落日のごとく人生真っ逆さま・・・なわけではなく、西から太陽が昇ってきそうなほどご機嫌になれる。

上記の解説文のとおり、元祖シンガポールスリングはややこしいレシピによって構成されているカクテルだ。このため、全然流行らなかったらしいのだが、どこぞの誰かが「簡略版レシピ」を考案して、それを機に世界的に広がったという。ちなみにその簡略版は「ドライジン、チェリーブランデー、レモンジュース、シュガーシロップ、ソーダ」。オリジナル版と比べると随分と楽しているのがわかる。このシンガポール航空機内で飲めるのは、オリジナル版であるというが・・・

うーん、すまん、オリジナルと簡略版の味の違いを語れるほど、シンガポールスリングって飲んだこと無いんだわ。コメントは割愛。

でも、良いですなあ。南に向かっていく飛行機の窓から見える、からっと晴れた空を眺めつつシンガポールスリングですよ。シンガポールって、北緯1度にあるまさに赤道直下の国。これから赤道に向かうぞぅ、日本だったら真冬だったのにね、とわくわく感がかき立てられる。僕の心もシェイカーで揺すられているのさ、ははん、と一人ご満悦。

カンパリソーダでご満悦

ご満悦ついでに、カンパリソーダまで飲んでしまった。

ちなみにまだお食事時間にはなっていない。食前酒タイムだ。ピッチ早いですな。

丁度自分達の座っているすぐ前の列から、飲み物や料理がサーブされていた。このため、早い段階で僕らはドリンクを手にすることができた。おかげで、全員に食前酒が行き渡る頃には既に僕は他の人を周回遅れに。

いや、ここでみっともなくがぶがぶお酒を飲むのは絶対にやりたくない事だったので、そこは蕎麦屋で鍛えたテクニック、店員さん・・・じゃなかった、フライトアテンダントの業務の邪魔にならないように、「ついでに」オーダーをこっそりと実施。

シンガポール航空機内食1

シンガポール航空機内食2

そろそろお食事時間、ということで。大阪→シンガポール昼便のメニューはこちら。面倒なので書き写すのはやめておく。なんとか写真から読みとってください。

インターナショナルセレクション

こちらが「インターナショナルセレクション」。

魚のパンフライ白ワイン風味クリームソース、煮込み野菜、ポテトがメインディッシュ。それにバーベキューチキンとパスタのサラダがついていて、あとなぜかチーズとクラッカー。それにパンという構成だ。左下のプリンカップみたいなものは水。

コンビニ弁当容器みたいなペカペカ音がするプラ容器かと思ったら、ちゃんとがっちりした容器だった。ちょっとお金をかけている。しかも、取り皿?として使えるように、お皿が余計にお盆に乗ってるし。

料理は機内食にしてはおいしかった。

和食機内食

こちら、母親が注文した和食。

和食であってもパンがつくので、結果的には洋食よりもボリュームがある。ご飯とパン、両方食べたら結構な炭水化物摂取だ。

メインディッシュは鶏肉の玉ねぎ焼き、季節の野菜、香味御飯。それに蕎麦、前菜盛りつけ。小菓子付き。

還暦を超えた母親になると、このレベルの量であっても食べ残してしまう。ああ、健啖万歳。たらふく食べることができる内臓を持っていて幸せだ。歳をとったら量が食べられなくなるんだから、いまのうちに量重視で食べなくちゃ・・・

目標設定が非常に間違っているような気がする。もう一度お前の人生考え直せ。

どうしても、このメニューだと「お酒のつまみ」にしか見えなかったので、ワインを飲み干してしまった。クラッカーとチーズなんてのがある時点で、ワインが進んでしまう。

しばらく思案した後、今度はスーパードライを所望。先ほどのタイガービールと味比べだ。

んんー、飲み慣れているせいもあるんだろうが、やっぱスーパードライはメリハリがしっかりしていておいしい。スーパードライの勝ち。でも、こんなもの日本に居ればいつでも飲めるんだけどねぇ。

ハーゲンダッツがデザートで出てきた

食後、デザートでハーゲンダッツが出てきた。ほー、なかなか気が利いたサービスだ。

兄貴が、「こういうサービスは初めてだな。これは意外だった、これはいい」としきりに誉めていた。ハーゲンダッツ程度で人をこれだけハッピーにさせることができるんだったら、航空会社は競って導入すべきだな。

でも、個人的にはハーゲンダッツよりもレディーボーデンが食べたい。今どこにいっちゃったのかな、レディーボーデン。

※レディーボーデンは今でもロッテがライセンス生産中。でも滅多に見かけなくなったな、店頭では。

珊瑚礁

フィリピン沖あたりを飛んでいると、いろいろな島を見ることができて楽しい。

眼下に、珊瑚礁に囲まれた小さな島を見ることができた。

「ああ、あの島、無人島だなぁ。わーっと攻め込んでしまえば、あっという間に占領可能だな」

なんて無謀な事を思うが、占領するのは勝手だがこんな絶海の孤島でどうやって生活するのかよく考えなさい。「食料?現地調達すりゃいいだろ」という安直な発想すら許されない、小さな島。それ以前に水で不自由するな、ここは。

環礁

珊瑚礁だけの島、環礁もあった。南国だねえ。

子供の頃に読んだ「コンチキ号漂流記」を思い出した。

ストレッチをする野獣

シンガポール航空の機内誌に、こんな広告があった。

「ストレッチが終わったら、さあはじめようか。」

と書かれて、ライオンとインパラ?が両手・・・じゃなかった、両前足をバンザイしてストレッチしている。

シンガポール航空はオン・デマンド型のビデオ配信をやってますよ、好きなときに好きな物を見ることができますよ、というPRだ。

相当に面白かったので、ついつい写真撮影。

そろそろ到着予定

飛行機は高度を下げてきた。約7時間のフライトも、そろそろ終了。

赤道

地図上で、シンガポールのすぐ下にすっと一本の黒い線が引かれている。これが・・・赤道!おおお、赤道だぁぁ。

いかにシンガポールが赤道直下の国かというのがわかる。

赤道近辺にある国というのは発展途上国、という印象が強いのだが、どっこい、こんなところにも先進国は存在する。(ま、他にもバーレーンとかいろいろあるんだけどね)

チャンギ国際空港

17時、チャンギ国際空港着。

ここは成田同様、第一・第二ターミナルに分かれている。また、「国際線専用空港」というのも成田と同様だ。そりゃそうだ、国土面積が東京23区くらいしかない国なので、「国内線」という概念がそもそも成り立たない。

第一ターミナル側の滑走路に降り立ったので、搭乗ゲートまではゴトゴト延々10分近くは地上を転がって移動していくことになった。シンガポール航空は第二ターミナルを利用しているからだ。

チャンギ国際空港の中

飛行機から降り立った時、「あっ、南の国にきたんだな」というのがかすかにわかった。空調が利いた建物内とはいえ、飛行機との接続タラップのところでは外の気温がわかる。

においは・・・特に特徴はないようだ。国によっては、飛行機から降りたとたんに「その国を象徴するにおい」が漂ってくるものだが、ここは特にそういうのはなし。

構内の案内看板は全て英語表記なので、特にわくわく感は感じさせない空港だった。タイに行った時は、案内看板見ただけで「うわ、すごいところに来ちゃったなあ」とゾクゾクしたものだが。

この空港、新しいだけあってちょっと作りが違う。手荷物検査は、各出発ゲート単位で実施するような仕組みになっていた。X線検査機や検査要員が余計にかかってコスト増になると思うが、この方が混雑しなくて済むので良いということなのだろう。手荷物検査をクリアした先には、出発ゲートごとの待合いロビーが用意されていて、乗客はその密室で待機することになる。このため、廊下部分は出国者と入国者が混在して歩いている。仕切られていたりしない。

各国の言葉でお出迎え

入国審査のところには、各国の言葉でお出迎え。観光立国としてのご挨拶なのか、それとも他民族国家としてのご挨拶なのか。

シンガポールは、78%が中華系、15%程度がマレー人、残りがインド人という構成になっている。恐るべし華僑、こんな中国から離れた地なのに、中国人比率が高いとは。

入国審査

入国審査。

ま、特に特徴はなし。

日本人だったら通過が非常に早い、というところでちょっとした優越感を感じさせてくれる瞬間でもある。

隣にいたフィリピン人とおぼしき方は、えらく手間取ってたな。

こういうところで、国の力というか、信用というのが問われる。ここまで日本の地位を高めてくれたご先祖様方には素直に感謝したい。

と、一瞬だけ殊勝な気持ちになった。

バゲージ・ピックアップエリア

バゲージ・ピックアップエリアには僕ら以外誰もいなかった。あれれ、みんな足早に行っちゃうのだな。既に手荷物も全て流れた後であり、僕らの荷物だけ床に置き去りにされていた。

機内64列中、61列に座っていたからなあ、一番最後になってしまったらしい。

ターンテーブル上には、なにやら可愛く植物が活けてあった。正月だからだろうか。

市内に向かう

出口でガイドさんと合流し、ワンボックスカーに乗せられて市内に向かう。同乗者はいない。今日は僕らだけらしい。

高速道路を走っていくのだが、すごく「普通」な感じがした。なぜかナーと思っていたら、ああそうだ、この国って右ハンドル・左側通行なんだな。日本と一緒だ。しかも、外を見ると走っている車のほとんどが日本車。・・・いや、正確に言うと、トヨタ車ばっか。タイの時はまだ三菱やホンダを見かけたが、この国は特にトヨタ比率が高いような印象を受ける。そうでなければ、ヒュンダイ、そしてBMWなどのヨーロッパ車。

南の国なので、紫外線が強くて塗装が焼けているんじゃないかと思っていたが、どの車もぴかぴかだ。輝いている。

ガイドさんによると、この国は国土が狭いこともあり、政策的に車の値段は高く設定されているんだという。安くても500万円近くするんそうで。清水の舞台から飛び降りるような気持ちで買うことになるわけで、10年ローン(!)を組むなんてこともざららしい。もともと家賃だって安くないお国柄、車買っちゃうと余剰資金がなくなってしまい生活は結構大変だという。そのため、みんな一生懸命車を愛し、暇ができたら洗車しているのだそうな。ほへー。

緑。団地。学校。

市街地に向かっている道中の風景を要約すると、

「緑。団地。学校。」

以上。

それ以外何もない、っていう感じ。

立て看板に相当するものが道路脇にはほとんど無いし(あれ?皆無だったかもしれない)、道路脇に広がるのは、ひたすら団地、団地、団地。団地国家だ。

でも、忘れてはいけないのは、その団地の合間合間がちゃんと緑地化されているということ。建造物ばっかりだと気持ちが荒んでくるので、緑地化計画はきっちり練っていたようだ。さすがリー・クァンユー。