
こちらも、変わった作りの戸建て住宅。
屋上にプレハブ小屋を建てて住んでいます、というビル型の家をときどき見かけるが、まるでそれみたいなものが屋根の上に乗っかっている。立派すぎるけれど。なんだか温室みたいなガラス張りのスペースもあるぞ。
それもこれも、あそこから相模湾を楽しむためなんだろう。贅沢だな。

お金持ちの家が並ぶ一帯だけど、バリアフリーだけはさすがの金持ちでも実現がむつかしいようだ。
家の前に駐車場スペースを確保していても、そこから急な階段を登って自宅にたどり着く、という家があちこちにあった。車があっても、結局は足腰が鍛えられることになる。

おっ、お屋敷を眺めて続けて山を下ってきたが、ようやく賃貸物件に出会った。不動産屋の看板が出ているので、それとわかる。
調べてみたら、2LDKで家賃が9万円程度だった。値段が高いのか安いのか、よくわからない。ここは先ほどの急斜面風光明媚物件とは違うから。ここに住めば、徒歩で駅に行くことも苦じゃなくなってくる。電車通勤だよ、という人も住める物件。

大磯駅の改札は線路の南側にある。北側に改札や連絡通路はないので、踏切を越えて線路沿いに歩いて駅に向かう。
昔ながらの商店が並ぶ。

しかし、ドラッグストアの影に隠れるように、急におしゃれな空間があった。
車一台通るのがやっとの路地裏にお店が密集している。
僕が行こうとしていたのは、「リーズブレッド」というパン屋さん。

そのパン屋さんの裏手には本屋、カフェがある。へええ、いい雰囲気だ。
パン屋の向かいにはスタンディング形式の飲食店があるし、近くにはケーキ屋さんもある。
いいな、と思ったのだが、パン屋以外には立ち寄らなかった。なんでだったか、覚えていない。下山したぞ、という安堵感で、早く家に帰りたい気持ちになったのかもしれない。

13:12
早く帰りたい、といってもまだ13時過ぎ。家に帰るには早すぎる時間帯だけど、どうしよう。
この先、海に出れば大磯港があって、そこにあるレストラン「めしや大磯港」は味・量ともに評判の海鮮料理店らしい。しかし、13:30ラストオーダーということなので、行くのはやめた。

大磯駅の構内。
帰るときは気をつけないといけない。上野東京ラインと湘南新宿ラインを乗り間違えると、横浜から先違う方向に向かってしまうからだ。不思議だろ?それでも、行き先は一緒なんだから。

駅から山の方向を見ると、冗談みたいな洋館が見える。
明治時代の大金持ちの家かな?とか、テーマパークかな?と思ってしまう。そうでなけりゃ、新興宗教だ。
地図で調べてみたけど、とくにこれといった施設ではなさそうだ。えっ、ということはあれ、個人宅?
別荘にしろ自宅にしろ、とにかくすごいなあ。やってることのスケールが違う。
夜な夜な舞踏会やパーティーが開催されていそうな佇まいだが、地図で見る限りはあの家にたどり着くために、細い階段の急坂を登っていかないといけないっぽい。家の前には車寄せがあってリムジンが横付け、というわけにはいかない立地だった。

「湘南発祥の地」と書いてあった。おう、「湘南」という地名にも発祥という概念があるのか。びっくりだ。
それにしても、さすが一昔前は名だたる政財界の人たちが別荘地にしていただけある。その歴史は今も引き継いでいるようで、びっくりした。
あっ、湘南平ハイク?すっかり忘れていた。
でも、低山ハイクって、こういう里歩きも含めて楽しめるから、いい。単なる街ブラだったら、大磯までやってくるきっかけが無かったと思う。でも、「低山ハイクです」ということでガイド本に湘南平が紹介され、そして僕が今こうして歩いた。
いろいろな土地を訪れるきっかけとしての登山、というのは素晴らしいことだ。
そんなことを実感しながら、今回のハイクは終わり。
いかんなあ、楽しかったけどトレーニングにはほとんどなっていない。もっと足腰を鍛えないと、今年の夏山を乗り越えられないぞ。
(この項おわり)

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