鍋割山・小丸 / おかでんさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
2023年05月18日(木)

08:09
小田急線渋沢駅にやってきた。前方に丹沢山系がよく見える。
夏山に向けた体力増強と経験値向上のため、2023年の僕は「毎月1回の登山・ハイキング」を心がけている。
前回、わずか一週間前に湘南平に行ってきたばかりだが、その靴の汚れも乾かぬうちにまた出撃だ。

4月が年度頭で業務多忙だったこともあって、山に登れていなかった。その分を5月で取り返そう、というつもりだ。
そしてなによりも、先週訪れた湘南平が、楽しかった一方で強度が低すぎて、これからの登山に不安を覚えたからだ。これはもっと自分を鍛えておかないと、6月以降の登山が心配だ、と心底思った。
というのも、日本百名山を60座近く登ってきて後半戦になると、残っているのはキツい山、遠い山、どうやってアプローチすればいいのか、交通の便を考えることがパズル的要素を含む山だらけだ。要するに、曲者揃い。
そんな山々に対峙するには、今の自分はあまりに老いてきて、あまりに軟弱だ。老いは仕方がないとしても、登山習慣は体に叩き込んでおかないと、これから先が思いやられる。
2023年の百名山は、6月の巻機山からスタートして、斜里岳、御嶽山、火打山、妙高山、早池峰山の登頂を考えている。標高3,000メートル超えの山から、北海道の山から、山中泊の縦走から、滑りやすい岩山から、いろいろなバリエーションがある。
さしあたって直近の巻機山は、キツい山だと聞いている。だからこそ、湘南平で「やあ、いいハイキングだった」などと満足しているわけにはいかなかった。もっと、ハアハアする山に登らないと。
そこで選んだのが、丹沢山系だった。都内から近く、本格登山をするにはうってつけの山々がある。標高がそこそこあるので、春先だと登山道が凍っているかもしれないが、さすがにGW明けならもう大丈夫だ。
今回、丹沢山系で一番メジャーな山である塔ノ岳ではなく、その西にある「鍋割山」に登ってみることにした。

塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳縦走は2001年にやっている。それ以来なので、かれこれ20年以上ぶりだ。
鍋割山。標高1,272メートル。塔ノ岳が1,491メートルなので、高さという点では特筆するものはない。それでもこの山が人気なのは、山頂にある山小屋で名物「鍋焼きうどん」を食べることができるからだ。
鍋割山という名前の山で鍋焼きうどん、というのがちょっと楽しい。
あと、この山小屋は近隣に水場を持っていないため、水は下界からのボッカに頼っている。その水の運搬のボランティアは常時登山客に門戸が開いていて、鍋割山登山をする際は、自分が持てる範囲で水を担ぎ上げることが善行だ。義務ではないけれど。
今回、体力次第だけど、せっかくの良い機会なので水のボッカ体験をやってみようと思っている。

鍋焼きうどんが本当に食べられるかどうかは、行ってみないとわからない。山小屋のご主人が不在、ということだってありえる。
昼食をたべそびれたとき用の非常食は用意してあるけれど、渋沢駅の駅前でなにか追加購入できるコンビニはないか・・・と探してみた。しかし、見つかったのはミスタードーナツ。うーん、今回はパス。

08:10
渋沢駅北口から、「大倉」行きのバスに乗る。
週末になれば、混雑状況に応じて複数台運行される、そんなバス路線だ。大倉は丹沢の表玄関なので、登山客が殺到する。
今日は平日なので、そこまで混んでいなかった。

渋沢駅で買い出しはできなかったものの、自宅最寄り駅で朝食用のおにぎりを買っておいたので、それをバスの中で食べる。
全部10円引きシールが張ってあるので、なんとなくお得な気分になる。
でも違うぞ、遠路はるばる丹沢にやってきて、山の上で値段が高い鍋焼きうどんを食べて、また東京に戻るトータルコストを考えると、今日はかなりの出費だ。登山、というのはやたらと交通費がかかる趣味なので、庶民がうかつに手を広げていくと痛い目にあう。

08:31
大倉に到着。バスに乗っている時間はせいぜい15分。
22年ぶりの大倉。前回の記憶はまったく残っていない。

山を目指す前に、下山時のことを考えておきたい。
バス停の時刻表を確認しておく。
一番心配なのが、終バスがやたらと早い、ということだ。でも、その心配は杞憂だった。なんと、平日の最終便は20:45。これなら、うっかりペースが遅くても乗り遅れることはなさそうだ。
あと、平日なら1日2便、30分おきの規則正しいダイヤで運行されているのも安心材料だった。「つぎの便を逃すとしばらくバスが来ないから、急がなくちゃ!」と慌てなくてもいい。

08:35
同じバスに乗っていたお客さんのたぶん全員が塔ノ岳方面に向かっていく中、僕だけが鍋割山方面を目指す。
鍋割山に行くには、大倉の時点で塔ノ岳とは別ルートになる。

写真の右方面が塔ノ岳行き。
写真の正面が鍋割山行き。

鍋割山に向かう道は、まずはごく普通の車道歩きから始まる。
これから山に登るようには思えない、そんな風景だ。

一方、振り返るとそびえ立つ丹沢の山々。見事だ。二ノ塔、三ノ塔方面だと思われる。
今回行く方面とは真逆だけど、鍋割山の標高もあの山くらいはある。今は楽な道だけど、このあとギューンときつい斜面を登ることになりそうだ。
(つづく)

08:43
平凡な道を歩いていく。
鍋割山に登った人の口コミで一様に出てくる話題が、「登山口までが遠い」ということだ。実際、遠い。

前方に駐車場を示す「P」マークがあったので近づいてみたら、実際に駐車場だった。自宅の敷地を駐車場として提供していた。1日500円。
鍋割山登山で山頂ピストンを予定しているなら、ここに車を停めるのは得策だ。

道路脇に小銭を入れるための穴が空いたポストがあった。なんだろう、これ。
入山料・・・じゃないし、登山届を入れるにしては穴が小さすぎる。

両側が藪の道を歩く。

登山道の脇に、業務用の車が通るための道がある。歩車分離。ちょっとめずらしい。
車道のほうには、白い砂利が敷き詰められていた。

なんでこんな道が?と思って歩いていたら、前方に大規模な杉の伐採をやっているエリアがあった。
林業のための道だったのか。伐採した杉を運搬するトラックが出入りするために、砂利道を整備していたんだな。
平日なので、まさに作業中。

そんな場所の一角に、いきなり鍋割山荘の営業案内が出ていた。ここが登山道入口、というような節目の場所ではないので、唐突だ。
この記述によると、
平日(火水木):11時~13時
土日祝:10時~13時
定休日:月曜日、金曜日
と書いてあった。今日は木曜日なので営業している。
もちろん、今日という日を登山日に設定したのは、この鍋割山荘の営業にあわせてのことだ。週末は混むから避けるとして、じゃあ平日のいつに山に登る?というとき、サラリーマンならつい月曜日や金曜日を選びがちだ。とくに登山の場合、疲れが残ることを考えると金曜日に登りたい。でも敢えてそれをしなかったのは、鍋焼きうどんが食べられないからだ。
なお、営業日であっても、13時前にうどんが売り切れる場合がある、と但し書きがついている。できるだけ早く登頂することが大事だ。せっかくうどん目当てに登ったのに、売り切れじまいだったら悔やんでも悔やみきれない。

08:54
伐採してさっぱりした山肌の脇を歩いていく。フェンスで厳重に中に入れないようにしてある。
人が入り込むようなことが多いのか、それとも向こう側からシカがやってくるのを防ぐのが目的なのか、どちらなのかよくわからない。

08:59
森の中を歩く。

杉の木が整然と並んでいるので、このあたりの木は全部植林だということがわかる。
今後これらを伐採してどうするんだろうね、植えても数十年後に商売になるかどうかわからない。かといってはげ山にしておくわけにはいかない。土砂崩れが起きてしまうだろう。
杉の花粉症が心配な人は多い。僕もここ数年、どうやら花粉症になってしまったようだ。だから、「花粉をあまり出さないタイプの杉」とかヌルいことを言っていないで、全然違う品種の植物を植えてほしいと願うわけだが、なかなかそういうわけにはいかないのだろうか?
2024年から森林税として一人1,000円、住民税に含ませる形で取られるようになる。頼むからどうにかして欲しい。
(つづく)

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