岩石卵に着手する。
そういえば、岩石卵なんておせちでしか食べないなぁ。品数豊富な、旅館やホテルの朝食ビュッフェでも、岩石卵が置いてあるのを見たことがない。
くわいもそうだし、おせちでしかおめにかからない和食、というのはけっこう多いものだな。
ゆで卵を作り、白身と黄身を分ける。
黄身には、砂糖をどばー。
いやあ、ほんとおせちって何なんだろうね。お菓子?
ざっくり粗みじんに刻んだ白身と、もはや砂糖菓子となった黄身とをざっくり混ぜ合わせる。
そうそう、この際に片栗粉も少々。
混ぜ合わせたものを、まきすにのせて、ぐるぐる巻にする。
パラパラした状態なので、これが固まる気がしない。
実際、実家の母親は、岩石卵が固まる・固まらないを非常に気にしていたっけ。
お湯を沸かした中華鍋の上に網を敷き、その上にすまきをのせる。
100円ショップで買った、プラスチックのす巻きはどうも信頼性に欠ける。何かのはずみでパチーンと弾けてしまいそうな雰囲気があるので、ゴムでガチガチに縛り上げておいた。
あとは、フライパンのふたをかぶせて、しばらく蒸す。
どの程度蒸したら完成なのか、ぜんぜんわからないので適当だ。
で、適当の産物がこれ。
輪ゴムで縛ったところが、くびれている。そうか、きつくしばるとこういうことになるんだな。
「セクシー岩石」と名付ける。
この時点でも、ちゃんと固まったのかどうかよくわからない。すまきを一旦外して中を確認すると、バラバラに崩れて後始末が面倒なことになりかねない。元旦の夜、おせちを食べるときまではこのまま冷蔵保存にしておこう。
鏡餅を作って、「餅はもう終わった」という気になっていた。いかんいかん、お雑煮のお餅も作らなくちゃ。
ホームベーカリーに再登場願い、お餅をつく。
別にお団子状にしたいわけじゃない。
でも、ホームベーカリーで餅をつくと、水分量のせいかもしれないけれど弾力性が若干乏しい餅が出来上がる。なので、小さくちぎってお手頃サイズにしようとすると、団子みたいな球体の餅になった。
お雑煮にして食べても、「にょーん」とよく伸びるのではなく、さっくりと歯切れの良い餅だった。これなら喉につまらせにくく、お年寄り向けかもしれない。・・・うそうそ、そんな生死にかかわることを安易に語っちゃダメだ。
(つづく)
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