おかでんさんちの年末年始2020

2021年の正月終了。帰省がないと、静かな年始だった。僕ら夫婦はにぎやかなテレビは殆ど見ないので、これといって正月らしい雰囲気というのはなかった。実家だと、テレビがつけっぱなしになていて、ニューイヤー駅伝、サッカー天皇杯、箱根駅伝、ラグビー・・・とスポーツ中継が正月の風物詩なのだけど。

信心深いわけじゃないけれど、メリハリとしてどこかに初詣したいものだ。かといって、東京都の新型コロナウイルス感染者数が爆増中の今、人混みに突撃していくほどのガッツはない。ならば近所の小さな神社にでも、と思って調べてみたら、自分の住んでいる自治体(東京23区の某区)には、7,8社ほど「氏神様」として地元から祀られている神社があることがわかった。

3が日の最終日、その氏神様全部を、自転車で巡った。せっかくだから全ての神様にご挨拶しちゃえ、というわけだ。欲張りだ。「実は全部天照大神が祀られていて、同じ神様に何度もご挨拶しているだけ」というのは変だけど、調べてみるとそれぞれのお社で神様が違っていたので、ちょうど良かった。

自転車でめぐる神社巡り、これは結構楽しかった。神社というのは小さくても境内があったり、立派な拝殿があったりするものだ。「来た甲斐があった」という満足感がある。その満足感を求めて、日が暮れるまでキコキコと自転車を漕ぎ続けた。

日が変わって1月8日。七草粥を作る。

お茶碗によそったあとになって写真を撮ることを思い出し、「食べかけ」状態の見栄えが悪い写真になったけど、これも毎年の風物詩だ。七草粥は大好きで、気が向いたら1シーズンで2回食べることもある。

春の七草は、スーパーの野菜売り場に行けば「七草粥セット」としてまとめて売られているので便利だ。逆に、このセットを買いそびれると、七種類全部をバラで買い揃えるのは難しい。

春の七草は

ごきょう、なずな、ほとけのざ、すずしろ、すずな、かぶ、はこべら

だけど、このうち「かぶ」と「すずしろ(=大根)」以外は、ふだんどこに潜んでいるんだ?見たこと無いぞ?という葉っぱだ。

なので、正月三が日が終ったあたりから、緊張感をもってスーパーで七草粥セットを購入するタイミングを見計らうことになる。1月8日になると、もうスーパーでは七草粥セットは売らなくなるからだ。忘れないようにしないと。

かといって、早く買いすぎると、葉もの野菜なのですぐに痛む。早すぎず、かといってうっかり買いそびれず、という絶妙さが必要だ。

2021年は年始のドタバタに気を取られすぎず、ちゃんと七草セットを買うことができた。でもそれで安心してしまい、肝心の1月7日にお粥を作るのを忘れてしまった。ダメじゃん。

というわけで、1日遅れの1月8日に、お粥。

正月といえば、「花びら餅」も食べたい。

茶道の裏千家では、初釜のときに供される和菓子の定番だ。求肥の中に、白味噌とごぼうが入っているという、珍しいお菓子だ。これも正月前後しか売られていないので、うっかり買いそびれがないようにしたい。

この花びら餅は、「竹隆庵岡埜(ちくりゅうあんおかの)」という僕が贔屓にしている和菓子店のもの。花びら餅を所望すると、お店の人が「正月に花びら餅を買っていただけるのは嬉しいです」と目を細めて話しかけてきた。いや、こちらこそ正月に食べられて嬉しいです。

さて、鏡開きの日がやってきた。

毎年、カビに一喜一憂させられる瞬間だけど、今年はどうだろう?

ぱっと見た目、問題がないように見えるのだけど・・・。

意図的に、「カビが発生しやすい、上下の餅の接合部分」を見ないでこの半月は過ごしてきた。縁起物っぽく昆布を挟んでみたりして。

上下の餅を分けてみる。

うん、やっぱりカビは生えている。それは想定済みだ。

むしろ、カビの面積は少ないと思う。よし、これならカビを取り除けば食べられそうだ。

しかし、考えが甘かった。

上の部分をトンカチで割ってみた。

あー、中までカビが浸透してるよ。

餅の細かいひび割れを伝って、餅の芯までカビが到達していた。ゴルゴンゾーラチーズかよ。

これだと、「表面だけ削って、食べる」というわけにはいかない。

サイズが大きい、下の餅ならばひょっとしたら・・・と思ったけど、こちらもダメ。見事なまでに、中がかびていた。むしろ、ここまでカビが生えたのは初めてかもしれない。

これは到底食用に耐えられない。正月飾りということで、神様に奉納したということで大役を果たしたと見なし、丁寧に合掌したのちにお引取り願った。

さて、こうなると本日のお昼ごはんに事欠く。

慌ててホームベーカリーを取り出し、まだ残っていたもち米を使って新たに餅をついた。鏡開きのはずが、まさか新しく餅をつくことになるとはびっくりだ。でも、小一時間あれば餅がつけるのだから便利で、何事もなかったかのようにきなこ餅とぜんざいを食べることができた。

なにやら手間がかかる年末年始となったけれど、ここまで念入りに正月を迎えてバチは当たるまい。2021年も良い年になりますように。

(この項おわり)

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