蕎麦 風乃民

2012年12月14日
【店舗数:331】【そば食:557】
岡山県倉敷市鶴形

せいろ

両親がこのたび引っ越しをするということになり、おかでんもお手伝い要員として岡山県は倉敷市までお出かけ。昼過ぎに業者さんが引っ越し先に荷物を持ってくるということなので、おかでんは朝から倉敷に向け移動開始。荷物の到着を待ち構える役となった。

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今回も新幹線での移動。一時はマイルを溜めるのが大好きだったので帰省といえば必ず飛行機だったのだが、最近はエクスプレス予約の会員という呪縛から逃げられなくなり、ほぼ毎回新幹線での移動となっている。

「朝メシ兼昼メシで、新幹線ホームにある立ち食い蕎麦屋『グル麺』で軽く蕎麦でも食べようか」と思いつつ乗り場に向かってみたら、ありゃ、このホームにはグル麺は存在しなかった。てっきり全てのホームにグル麺はあるものだとばかり思っていたよ。一部のホームだけに存在するんだな。作戦失敗。えーと、どうしようかな。

あじわい

あじわいのお品書き

ここで発想の転換。新幹線で岡山駅に到着したら、そこで駅そばを食べればいいじゃないかと。久しぶりに「関西風のつゆで頂く蕎麦」というのも悪くない選択だ。口によだれをため込みながら、一路西へ。岡山へ。

到着した岡山駅だが、在来線の乗り換えまで12分しか時間がない。慌ててお店を探す。新幹線ホームには上り下り共に立ち食い蕎麦屋があるはずなのだが(上り線にある『吉備上り店』には以前訪れた事がある)、せっかくなので在来線ホームにあるお店に行ってみることにした。これだったら、電車出発のギリギリまで蕎麦を食べていられるだろう。

で、瀬戸大橋線のホームに行ってみた。ここには「あじわい」という立ち食いうどん・そば屋が存在する。

さあて、何を食べようか。

かけそばが320円というのはともかく、立ち食い蕎麦の王道である天ぷらそばが480円というのは結構強気な価格設定。駅ナカということで立地条件が良いからか、値段は若干高め。

んー、ここはやっぱり天ぷらそばでしょう、と思って券売機に向かったが、あれれ、店内は立錐の余地がないくらい人がみっちり詰まっているぞ。そうか、ちょうど今はお昼時。みなさん立ち食い蕎麦屋で瞬間エネルギーチャージをしている真っ最中なのだった。しまったな、タイミングが悪かった。

そうこうしているうちに電車の出発時間が迫ったので、結局「岡山駅で立ち食い蕎麦」というプラン廃案に。

方丈ふるいち

ならば、ということで倉敷駅に移動後、「方丈ふるいち」という蕎麦屋に行ってみることにした。お店の存在は全く知らなかったのだが、食べログで「倉敷 蕎麦」で検索してみたらヒットしたので。

どうやらこのお店は、倉敷名物?である「ぶっかけうどん」を提供する「ふるいち」が経営している蕎麦屋らしい。ふるいち、以前「ぶっかけ十割そば」というお店を駅前に出して、全く流行らずあっという間に廃業してしまった苦い過去がある。それに懲りず、また蕎麦屋を出すとは、執念だな。

で、そのお店に行ってみたところ、暖簾が下がっていない。しまった、お休みの日に行き当たってしまったか。ありゃー、お昼食べそびれたな、これは。まあいい、最近ここ1カ月ちょいで一気に体重が5キロも太ってしまったので、履くズボンがなくて不自由していたくらいだ。朝昼両方の食事抜きでもバチはあたるまい。ダイエット、しなくちゃ。

風の民

・・・と思って、実家の方に向かって歩いていた。そこでふっと思い出した、そうだ、この裏道に新しく蕎麦屋ができていたぞ、と。そこに行ってみよう。お店の名前は「風乃民」という。倉敷駅前から美観地区に向かって延びている商店街から、一本裏に入ったところにあるお店。普通、観光客は通らない場所だ。完全に地元民専用空間。「なんでこんなところに蕎麦屋が?」とそれを発見したときは不思議でならなかった。そしてそれと同時に、「店が潰れる前に行っておかなくちゃ」という気になったのも事実。お店にしてみれば失礼な話だけど。

そうか、その「行ってみなくちゃ」というのがちょうど今日、というわけか。「岡山駅の立ち食い蕎麦屋」に振られ、ぶっかけうどんの店が経営する蕎麦屋に振られ、そしてようやくこのお店にたどり着く。えらく遠回りしたな。というか、店のグレードから言えば、どんどんステータスが上がっているわけだが。

外観から見る限り、「趣味蕎麦」の店に見える。出前もやってます、みたいな蕎麦屋ではないのは一目瞭然だ。となると、徒歩圏内に「さくら」「石泉」などの蕎麦屋があるので、完全にバッティングだ。ましてやこのお店は裏道にある立地条件。大丈夫か、おい。暖簾が下がっているのを確認するまで、営業やっているかどうか不安だった。

せいろ

せいろアップ

でもその不安は杞憂だった。店内は4人がけの席が4卓。16名のキャパなのだが、その4卓とも全て埋まった。観光客然とした人はおらず、全て地元の人のようだ。地元に愛されているというのは良い事ですな。もっとも、おかでんのようにたった一人で来店しても1卓塞いでしまうので、「16名定員」というわけでなく、実際は「4組定員」ということになるわけだが。

せいろ700円を注文する。本当は「蕎麦膳定食」というのが気になったのだが、売り切れてしまったとのことで断念。ちなみに蕎麦膳定食の中身は、「せいろorかけ+炊き込みご飯+玉子焼き+小鉢」で1,000円。せいろの値段に300円プラスでこれだけのおまけが付いてくるのだから、立派だ。それにしても、炊き込みごはんがメニューにある(単品250円)というのがいかにも西日本エリアの蕎麦屋だ。東日本の趣味蕎麦系お店においては滅多にお目にかからないメニュー。

こういうお店でもお酒が飲めるのかな?と思ってお品書きを見てみたら、一応基本的な蕎麦屋のおつまみは数少ないながらも用意されていた。お酒は岡山の酒である「喜平」本醸造と純米酒。どっちも500円というのが謎価格設定。それだったら純米酒の方ばっかり売れるんじゃないかと思うのだが。

待つ事しばしで出てきたお蕎麦。細打ちというのが印象的だ。そういえば細打ちを食べるのは随分久しい気がする。お久しぶりです。蕎麦の風味は豊かで、おおこんなところでいい蕎麦に出会えるとは、とちょっと感心。つゆは関東風のつゆなので、一体どこで修行したのだろうと思ったら、一茶庵の「手打ちそば・うどん教室」のプロコースで20日間の特訓を経て開業したのだそうだ。最近はどこかのお店に弟子入りしなくても開業できるんだな。凄いな。

おかでんの個人的趣味では細打ちよりももう少し太い方が好きだ。なので、このお店の蕎麦とはジャストフィットはしなかったが、でもこんな裏道に(←さっきからしつこい)こんなお店があるとは掘り出し物だと思った。

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