しぶちょお・ひびさん結婚記念旅行

いきなり信州新蕎麦包囲網6

日 時:2003年(平成15年) 12月22日~23日(1泊2日)
場 所:長野県あちこち
参 加:おかでん、ひびさん、しぶちょお(以上3名)

しぶちょおとひびさんが結婚した。つきあい始めてから6年か7年経過してのことだから、結構長丁場だったことになる。

結婚式といった派手なイベントは特になく、親族だけでつつましやかに結婚披露お食事会のようなものが開かれたらしい。

本来ならアワレみ隊で何かお祝い会でも企画すべきだったのだろうが、そういう発想すら追いつかないほど気がついたら結婚しちゃってた。

「疲れちゃったよ」

しぶちょおは電話口でしみじみと語った。

「疲れたから温泉にでも行きたいねえ」

疲れたことに対するぼやきが、いつしか「温泉」なんて話になってきた。

「どっか行く?」
「どこかって、どこよ」
「長野とか」

困った時の長野さん。アワレみ隊的には長野さんには随分お世話になっている。温泉あるし、蕎麦美味いし、山あり川ありで風光明媚だし。

まあ、そうはいっても結婚してすぐ次の日の事だ、半ば冗談で「長野、いいねえ」とおかでんがあしらっていたのは事実だ。しかし、あれよあれよと話がまとまっちゃって、軽井沢に明朝集合、なんて事になっちゃった。まじすか。

2003年12月22日(月)

軽井沢駅

長野新幹線の軽井沢駅にて下車すると、そこは一面の雪だった。そうか、12月クリスマス前でももうこのあたりは雪に覆われるんだな。

ここで車で愛知県から遠征してきたしぶちょおたちと合流する。

「どうもこのたびはおめでとうございまする」

勝手知ったる二人のおめでたなので、どうお祝いの気持ちを表して良いのか、ちょっと困る。なんだかこっちが恥ずかしい。

志な乃

急に決まった話なので、今回の旅に対して何かアイディアがあるわけでもない。とりあえず蕎麦を食べる事にした。

軽井沢で蕎麦といえば、「志な乃」を忘れるわけにはいかない。雪の中車を転がして、志な乃へ向かう。

そのときの模様はこちら

新婚ほやほや
結婚指輪

「そうだ、指輪はめてるんだろ?見せてくれよ」

お店に入って一息ついたところで、二人にせがんでみる。

おー。指輪、はめてるぞ。本当に結婚したんだなあ。

「指輪、ちょっと貸して・・・おっと」

と、指輪を床に落っことしてみたかったが、さすがにそれはしゃれにならんような気がしてやめた。

ただただ、指輪を見て「おー」としか言いようがなかった。だって、それ以外の対応しようがないんだもの。

一方の二人はしれっとしていて、あまり感慨深そうではなかった。二人とも既に同棲しており、結婚式であるとか指輪というのは一つの形式的な儀式でしかなかったのかもしれない。いや、誰でも結婚ってのはそんなものなのかもしれない。「結婚したんだよォ、ようやく結婚できたんでもうチョーうれしいんだよね、今ァ」なんて喜び爆発している人の方が少ないかもしれない。

蕎麦を手繰りまくる

志な乃の蕎麦はおいしかったのだが、期待値がでかすぎたために「あれっ、この程度だったっけ?」という拍子抜け感が残った。美味い蕎麦屋の宿命なんだろう、来店する客は勝手に期待に胸膨らませて来ちゃうので、「中の上」クラスの蕎麦程度でも満足しないのだった。

特に今回は、お店への道中ひびさんに何度も「志な乃は美味いぞー」と吹聴していたので、バツが悪かった。

期待を上回った蕎麦が出なかったという意見についてはしぶちょおも同様で、そこで「志な乃の責任は師匠にあたる上田のおお西にとってもらおう」という話になった。

本当は、この日は草津か万座あたりで一泊という話になっていたのだが、この一件のために軌道修正。今晩の宿は別所温泉に仮決定した。

停車?

軽井沢から上田に向かう途中、線路脇にあった標識が面白かったので一枚パチリ。

「停車?」

だって。「停車。」と言い切らないところがナイーブな感じで良い。停車するの?しないの?どっち?って運転手に聞いてどうするんだ。

おお西

雪に伴う渋滞でのろのろ運転の中、目指すおお西に到着。時刻は16時近くで、この時間でも営業してくれているのは大変にありがたい。

おお西での様子はこちら

旅館の看板
旅館の部屋

今晩の宿は草津でも万座でもなく、別所温泉。しかも、前回泊まった事がある「晴山」に一泊することにした。ちょうどしぶちょおがこの宿の電話番号を控えていたので、電話してスムーズに予約完了。

「ここの料理はとても多いぞー、おかでんが食べ過ぎて吐いたくらいだからなー」

とひびさんを脅す。

指輪はキーホルダーのカラビナに移動

温泉に入るにあたって、指輪が温泉物質で変色してしまうのを防ぐため、指輪は別のところで保管することになった。

で、保管場所に選ばれたのが、家の鍵がぶら下げられているキーホルダー(実際はカラビナ)。こんな素っ気ない場所に新婚ほやほやの結婚指輪を保管していいのか、と呆れたが、確かに実用的ではある。鍵は肌身離さず持ち歩くものだから、そこに貴重品を併せて保管しておくと鍵をなくす心配が少なくて済む。

大湯へと向かう
大湯

雪の中を歩いて、別所温泉の大湯へと向かう。

宿にもちゃんとした温泉浴場はあるのだが、外湯があるとついついそちらを優先してしまう。

晴山の夕食1
晴山の夕食2
晴山の夕食3
晴山の夕食4

宿に戻ったら夕食。

宿は奥さん一人で切り盛りしているらしく、そのため料理が出てくるのも時間差。良い意味でできたてが食べられて良かった。

「晴山の料理は量が多い」と事前に吹聴していたその料理だが、それほど量が多いというわけではなかった。ノーマルサイズ。身構えていただけに、ちょっと意外だった。

多分前回訪れた時も、ノーマルサイズだったんだと思う。しかしその時は蕎麦屋4軒ハシゴした直後だったし、最後に食べた蕎麦が「刀屋」のチョモランマこと「大盛」だったため、普通の量でも食べきれなかったのだろう。

クロネコ

さっきから猫が食堂のガラス扉の向こう側でうろうろしている。女将さんの話によると野良猫なのだという。野良にしては随分えらそうに家の中を闊歩しているわけだが、多分猫としてはこの旅館を我が家くらいに考えているのだろう。

しばらくしたら扉をうまいこと開けて中に入ってきた。上手なものだ。引き戸なのに。

黒い野良猫、ますます我が物顔。

しぶちょおの膝の上に乗る

人間を恐れる風でもなく、なんとしぶちょおのひざの上に乗っかってきた。餌を失敬するようなお下品な事はしていないので、単に人間様のぬくもりが欲しかったらしい。

「野良にしては飼い慣らされているじゃないかこの野郎」

しぶちょおは猫を膝の上に乗せ、自身は蕎麦を食うという器用なことをやっていた。

「猫ってのはだな、耳をこうやって・・・折りたたむと変な顔になるんだぞ」

なんて言って猫の耳で遊ぶ余裕まである。

ひびさんにサンタコス進呈
サンタコスを前に戸惑う

部屋に戻ったところで、おかでんを始めとする同級生の有志一同による「結婚記念のプレゼント」贈呈。

実は前日、新宿で同級生が集まって飲んでいたのだが、その席上で「明日、しぶちょお(彼もおかでんの同級生だ)とひびさんとで旅行に行くんだ」と話をしたところ、「ならばプレゼントを贈らないとなるまい」という話になったのだった。

しかし、酒飲みながら盛り上がった話なので、酒飲んだ後に買物に行ったのはドンキホーテで、いいぞやれやれ、と勢いで買っちゃったのはなんと女性用サンタさんコスチュームだった。

貰った方も扱いに困るシロモノを贈りつける。なんとも嫌がらせに近い。

困惑しつつコスプレを着る

「とりあえず着てみて。ね、お願い」

ひびさん、それほど嫌がるそぶりもなくすんなりと了承してくれた。それにしても新婚ほやほやの新婦に何をやらせているんだ。

男どもはいったん障子の向こうに移動し、ひびさんに着替えて貰った。「もう大丈夫ですー」の声で障子を開けると・・・あら不思議、そこにはサンタさんがいるではありませんか。

そういえば季節柄、ちょうどサンタがぴったりだったな。やあ、これはめでたい。

「うおおおお、これはカメラ意欲をそそられる!」

おかでん大興奮。なんだか知らんが、コスプレを生まれて初めて目の前にしたチェリーボーイおかでんは血圧が上がるのを抑える事ができなかった。

カメラを持って「イイヨイイヨー」なんていいながら写真撮りまくり。

サンタに踏んづけられるしぶちょお

「奥さんに尻に敷かれる旦那、というテーマで写真撮ろう」

結婚早々の二人に何を言うのか、と我ながら思うが、創作意欲ってやつが燃えたぎっちゃって仕方が無かったのだから許せ、二人とも。

んで、撮影したのがこちら。勝ち誇ったようなひびさんの顔が印象的。

しぶちょおが感じる違和感

16写真撮っていて気が付いたのだが、どうもセクシーさに欠ける。いや、ひびさんが魅力薄だと言っているのではない。服に何か原因があるようだ。

「なんだろう?」

しぶちょおとおかでん、二人で首をひねる。われわれ男どもが妄想たくましくする「サンタ娘」とちょっと何かが違う。

胸についているボンボンが唐突すぎてうそくせぇ、という説があったが、それだけではないようだ。

「どうもボディコンシャスじゃないんだよな」

そう、この服はひびさんにちょうど合うサイズではあったが、なんだか生地の影響でごわごわしているのだった。そのせいでもっさりした印象になり、「妄想と現実」のギャップができてしまっているのだろう。もっと出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいないと「妄想」に近づけない。

ゆかたを畳む

「胸を大きくしよう」

しぶちょおが言い出した。でもどうやって?

「こうやって浴衣を丸めて・・・」

しぶちょおが、余っていた浴衣を小さく折りたたみ、真ん中を帯で縛った。これを胸に押し込めばグラマラスボディのでき上がりだ、というわけだ。

「すげえ」

おかでん、そのナイスアイディアに激しく興奮。

胸に浴衣を詰める

胸に詰めてみる。このあたりは「では私がお手伝いを」なんておかでんが出る幕じゃないので、しぶちょおとひびさんにお任せ。

なかなか胸に収まらない。そりゃそうだ、女性なんだからもともと胸が大きい。そこにさらに浴衣を乗せようというのだ、うまくいくわけがない。すぐにずり下がってしまい、熟女の胸・・・どころか、溶けて大変なことになってる胸になってしまった。

巨乳サンタ

何度かトライして、ベルトをきつく締めたりして、ようやく胸が落ち着いた。

「おお・・・なんだかそれっぽくなってきた!」

やっぱり胸が少し下に垂れてしまったが、巨乳の女性というのはえてしてこういうものだ、と思い込むことにする。

それにしても、これはスイカップと呼ぶにふさわしい巨乳だ。わざとらしくてあまりセクシーではないが、それでも「サンタ娘」らしくなったのは事実。この光景を見て男ども二人は大いに満足した。嫌がらずに協力してくれたひびさん、どうもありがとう。

これが新婚夫婦

新婚の二人を記念撮影。おめでとうございます。末永くお幸せに。

・・・と、サンタの格好をしている人に言うのはなんだか変だが、とりあえず。

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