朝食が済んだら、早速ばばろあが豆を煮始めた。お昼ご飯の準備だというが、何しろ乾燥した豆を炊きあげないといけないので時間がかかるらしい。今日のお昼はぜんざいか?
こういう「長時間ぐつぐつ煮る」時には炭火というのは大変ありがたい火力だ。ガスだとすぐにカートリッジがカラになってしまうが、炭だと非常に低コストかつメンテナンスフリーで対応してくれる。
昨晩使ったダッチオーブンはこのような形で保管。
缶ビールの空き缶を3つ土台にして、その上に載せてある。地面にそのまま置くと、地面からの湿気でさびてしまう。かといってテーブルの上だと邪魔、という苦肉の策。
それにしてもアワレみ隊、ダッチオーブンに恨みでもあるのかというくらい邪険に扱っているな。決して他意は無いのだが。
ばばろあは今度はサニタリー棟に行って、玉葱を刻み始めた。先ほどの豆とは何の関連性があるのだろう。みじん切りにされた玉葱に、青葱をぱらぱらと散らしたものが二皿できた。はて、なんだこれは。ハンバーグでも作るか?
そこに同じく刻んだトマトを入れる。色合い的には素晴らしいのだが、一体何を作っているのかさっぱりわからない。
今度はばばろあ、アボカドを取り出して中身をくりぬき始めた。
くりぬいた中身はしぶちょおと二人がかりで叩きまくり、これまたみじん切り・・・というかペースト状にしちゃった。
そのアボカドを先ほどの玉葱と混ぜ混ぜし、レモン果汁などで味付けしたら、なにやらディップができあがりましたぞ。これは一体・・・?
フラワートルティーヤの袋登場。ここまでくればさすがに何を作っているか判る。
タコスだ!
トルティーヤの皮でくるむ具を今作っていたんだな。なるほどこれで納得だ。
一方ディップ作りはまだ続く。
しぶちょおがフライパンで玉葱のみじん切りを炒め、そこにトマト缶詰を投入してさらにチリパウダーなどで味付けしている。
豆を柔らかく煮て、潰したものができあがった。ああこれ、リフライドビーンズだ。アメリカのメキシコ料理。これと似たものを小笠原で缶詰で食べたっけ。あのときはいまいち、とぼやきながら食べたものだが、まさか自家製で作ってしまう日がくるとは。
しし唐辛子を軽く炙って、とろけるチーズを山盛り盛って、でき上がり。
ディップ3品+その他諸々のタコスの具が完成。
うまそう!
トルティーヤを炭火で軽く温める。
この一手間がおいしいタコスの秘訣・・・なのかもしれない。
いただきます。
・・・うまい!ビールもってこい!
朝ビールを飲んだばっかりなのに、お昼もまたビールなり。こりゃいかんね、ばばろあが作る料理、ビールに合いすぎ。
ディップがたくさんありすぎるので、あまらせても困る。トルティーヤのサイズからしたら多すぎるくらいの量を盛りつけて食べることになった。おかげで、こぼれないようにみんな大口を開け、一息に食べる事に。恵方巻きを食べるように沈黙があたりを支配する。
なんとか全部きれいに食べ終わり、おなかいっぱいのおなかをさすりながら後片付け。朝と昼は食後すぐに片付けるんだ、われわれ。夜だけは翌朝持ち越し。
午前中雨が降りしきっていたのだが、午後になって雨が止んだ。そこで、テントをいったん甲羅干ししようということになり、テントの中身をいったん全部引っ張り出してみた。
寝袋も干してみたが、寝袋は逆に湿気を吸い込んでしまい作戦失敗。
天気は予断を許さない状態だが、せっかく無印良品のキャンプ場に泊まっているのだからアクティビティを満喫しないともったいない。MTBをレンタルしてサイクリングすることにした。
しぶちょおは足の調子が良くない、ということで居残りを選択したので、おかでんとばばろあの2名でセンターハウスに向かう。
ガスで前方が全然見えないセンターハウス。
いざ、自転車を借りようとしたら
「サンダル履きの方にはお貸しできないんですよ」
とスタッフさんに言われてしまいショック。なるほど、言われてみれば確かにそうだ、安全確保のためにはサンダルじゃまずいわな。
サンダル以外の靴を持参していなかったので、すごすごと大人しくテントサイトに帰る。
頭を抱えるサンダル履き二人。
ばばろあはサンダルの他に長靴も持参していたわけだが、長靴だったらMTBをレンタルできただろうか?
青空が少しだけ見えてきた。天気は快方に向かっているようだ。コロコロ変わる天気だこと。さすが山の中だけある。
気を取り直して夕食の準備に取りかかる。時刻は16時。今晩は焼き肉なので、準備にそれほど時間を要さないので楽だ。
ざっくり切られた野菜。あとはこれに肉を焼けば完璧。おっとご飯も炊かないと。
食事の準備が済んだところで、センターハウスまで歩いて行きお風呂に入る。
相変わらずいい湯だ。
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