ヒグマハンター知床慕情【羅臼岳】

2000年09月16日(土) 4日目

[行程]
08:20阿寒の森ホテル花ゆう香→09:10雌阿寒岳登山口→09:25オンネトー→11:05釧路湿原展望台→12:10竹老園(昼食)→14:20雌阿寒岳登山口→14:30野中温泉15:30→17:10北見市→18:50女満別空港19:20→21:00羽田空港(解散)

最終日の朝は食欲回復

おかでん「ようやく少し食欲が出てきたかもしれない」

コダマ青年「おお、食欲があることはいいことだ」

おかでん「しかし、たったこれだけしか食べられない・・・」

コダマ「十分じゃない、食べられるようになっただけでも良かったって思わなくちゃ」

おかでん「でも、バイキング形式なのに。少しずつ取っていったのに、まだ全体の1/3も取れていないんだぜ?」

コダマ「おい。いきなりそこまでやろうとしてんのかキミは」

おかでん「でも、そういうキミも量がちょっと少ないんじゃないの?」

コダマ「うう、昨日の酒、ちょっと飲み過ぎたんだよ・・・」

おかでん「あらお可哀想に」

コダマ「ココア飲んでいたヤツに同情されたかぁないね」

外はまたもや雨。最終日まで雨にたたられるとは思わなかった。

雌阿寒岳登山口

チェックアウト後、雌阿寒岳登山口へ移動。阿寒湖半温泉は雨模様だったのに、ここら辺は曇り。空が眩しい。

コダマ「では、行って来るから」

おかでん「うう、いってらっしゃい・・・僕は下でぶらぶらしているんで」

おかでんは体調がまだ本調子でないため、登山を断念。写真左がおかでんだが、相当やつれてしまい体が細く見える。(実際、帰宅後体重測定してみたら、出発前と比べて4キロも痩せていた)

オンネトー

雌阿寒岳の麓にある湖、オンネトー。コダマ青年が登山している間、暇つぶしに訪問してみた。

ここは、時間の経過と共にコバルトブルーの湖面色を変化させる、神秘の湖・・・のはずなんだけど・・・

おかでん「水面:灰色。神秘性:ゼロではないか」

曇ってしまえば、ただの湖。諸行無常ですなあ。

オンネトー湖畔から雌阿寒岳を仰ぎ見る

オンネトー湖畔から雌阿寒岳を仰ぎ見る・・・つもりだったが、何も見えない。もの凄い分厚い雲に完全に覆われている状態。

おかでん「あの中を今まさにコダマ青年は登っているのか。山に登っているんだか、雲と戯れているのかさっぱりわからん状態だろうなあ」

山に登れなくて悔しさいっぱいだが、まあこの雲を見ていれば「登らなくて正解だったのかも」という気がしてきた。

釧路湿原展望台

登らなくて正解、という気がしてきたら急に元気が出てきた。コダマ青年が下山してくるまでまだ数時間あるので、ならばと一気に釧路湿原に突撃だ。

・・・遠い!当然だけど、阿寒湖から釧路湿原は激しく遠かった。北海道の地図に騙された。距離感覚が全然違うということは、この数日間で十分知っていたはずなのに・・・。

で、釧路湿原展望台に到着。でき損ないのUFOみたいな建物が、広々とした土地にぽつんと存在している。いや、展望台って言われても・・・どこに湿原があるんスか?

湿原は全く見ることができず

嗚呼!恐れたとおりだった。

単なる平野を眺めているだけの展望台ではないか。しかも、雨が降っているから手前の丘(どう見てもこれは湿原ではない)しか見えないありさま。

ここに来るまでの1時間半と、入場料360円を返せぇぇぇっ。

雨が降っている時点で気づけばよかったのだが。

釧路の老舗そば店

悔し紛れに、釧路市街地にある「道内に初めてできた」老舗そば屋に行ってみることにした。

道に迷うことしばし、ようやく発見。左手には庭園が広がっていて、料亭のようになっている。店の前の駐車場には黒塗りの車が止まり、白手袋の運転手が暇そうにうろうろしていた。そうか、ここはお偉いさんの会食の場なのか。

詳細は「そば食い人種」コーナーに譲るとするが、結論としては「大したことないんですけどー」って感じ。12時半頃には行列ができるくらい繁盛していたが、そんなにおいしいですかこれ。

野中温泉

1時半すぎには戻る、という約束でコダマ青年と別れたのだけど、釧路湿原を大回りする羽目にあい、到着したのは2時過ぎ。大遅刻だ。

コダマ青年は待ちくたびれ、凍死寸前になっていた。顔色が白い。

コダマ「雌阿寒富士には行かなかった」

おかでん「え?なんで?だから下山が早かったのか」

コダマ「風が強くって。吹き飛ばされそうになりながら登ってたよ」

おかでん「そんなに風が強かったのか」

コダマ「生命の危険を感じるくらい、強かった。おかげで帽子、飛んでしまった」

おかでん「あらら・・・」

登山口脇にある、野中温泉で一風呂浴びる。

お世話になったレンタカーと

北見のレンタカー屋前で、最後の記念撮影。3泊4日を共にしたVitsと。

なぜ北見返却なのかというと、北見のブルワリーパブでいっぱいひっかけようや、という悪巧みがあったから。しかし、途中おかでんが運転時交通機動隊に摘発(26km/hオーバー、減点3)されたりしたおかげでとてもそんな時間が無い状態に。何のために北見に来たのかわからないまま、バスに乗って女満別空港へ。

おかでん「結局、バス代が余計にかかっただけだった、ということか」

コダマ「あと、罰金とね」

おかでん「ぐは」

このあと、羽田空港行きの飛行機にのって、無事東京に戻ったのであった。

おかでん「ちくしょーっ、今度は体調万全にして、必ずや北海道を食糧危機に陥れるくらいに食いまくってやるぞ!」

(この項おわり)

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