山中秘湯旅館を貸し切り大満喫【那須岳・三斗小屋温泉】

前方に煙が見えてきた

07:20
ん・・・前方に煙が見えてきた。水蒸気が吹き出ているようだ。あのあたりが三斗小屋温泉の源泉エリア、かな?

煙がもくもく

07:21
唐突にここだけ、しゅうしゅうと煙が出ていた。辺り一面、温泉の雰囲気濃厚、ってことはなく、本当にシンプルにここだけ。「あれっ?場違いだった?」っていう雰囲気がある。硫黄のにおいがするでもなく、荒涼とした大地が展開されるわけでもなく。那須湯本とかとはこの点大違いだ。さすが奥那須唯一の温泉だけあって、孤高だ。

山の上を見上げる

07:23
随分と見晴らしがよくなってきた。振り向くと絶景なり。あたり一面、大自然。このルートは、景色を楽しむためであれば下山(隠居倉→三斗小屋温泉)に使った方がいいと思う。僕のように登りに使っていたら、景色を楽しむために頻繁に振り向かないといけない。

板で仕切られている登山道

07:24
源泉上部の登山道に謎の板が設置されていた。なんだろう、これ。

岩が転がり落ちてきたとき、ここで遮る・・・のか?情報求む。

板の脇を歩いて登っていく。

笹が覆い茂る台地

07:35
登りつめたところに、笹が覆い茂る台地があった。これだけ陽射しがいい場所なのに、ダケカンバとか白樺といった太陽を好む、生育が早い木々が生えていない。多分、自然環境がそれを許さないのだろう。冬が相当厳しいのだろうな。あと、強風か。

この中を突っ切っていき、正面の山に登ることになるようだ。正面が隠居倉・・・かな?いや、時間的に見てまだそれは早そうだ。もっと先だな、目的地は。

鎖場もある

07:40
笹の原っぱを通過したら、ちょっときつい坂になった。岩がゴロゴロしている道で、一応鎖が張られていた。鎖を頼りにしないと登れない、ということはないのだが、「そこそこきつい坂だよ」アピールはしてあるということだ。

右手に茶臼岳

07:42
鎖のある坂を登っていたら、右手に茶臼岳が見えてきた。昨日はあれだけガスっていた山だが、今日はくっきり、はっきり。ああ、こりゃ相当荒々しい山だな。さすが活火山、といった感じ。この全景を見た後、この山の山頂を目指したらちょっと感慨深かったと思う。それが昨日は霧がすごいやら風がすごいやらで、山頂に到達するのがやっとだったからな。感慨なんて全く感じられなかった。

うん、今、頭の中で昨日の山頂のシーンと今見ている山の遠景とがマージされた。これで良しとしようじゃないか。

緑が広がる

07:46
今まで登ってきた方を振り返ったところ。

雄大に広がる森。そして遠くまで連なる山々。この景色は見ていてとても気持ちがよい。道路も、建物もない風景。

隠居倉

07:52
楽しい景色を前後左右に見ながら標高を稼いでいくと、ピークに到着。これが「隠居倉」というらしい。標高1,819メートル。とんがった山ではなく、朝日岳に続く稜線の途中にある1つのピークに過ぎない。比較的なだらかな広場が形成されている。

本来三斗小屋温泉からは80分の標準コースタイムなのだが、今回は45分程度で到着してしまった。これだから、本やwebサイトの「標準コースタイム」ってのはあてにならない。でも、前倒しになるなら歓迎だ。想定よりも自由時間が増え、その分いろいろ選択の余地が増える。寄り道するもよし、予定よりも早く下山してしまうもよし。

朝日岳

07:58
正面がこれから登っていく方向。とんがった山が見えるが、あれが朝日岳。そこに向かって隠居倉の稜線がずっと伸びているが、峰の茶屋跡~朝日岳~三本槍岳と連なる稜線とぶつかったところが、熊見曽根という地名になるらしい。そこまではここから50分の道のり。

三本槍岳

07:58
東に見える熊見曽根から北に視線を移すと、穏やかな様相の山が見える。茶臼岳や朝日岳が岩山でごつごつしているのに対して、こちらは緑に覆われてとても物静かだ。この山が「三本槍岳」。標高1,916.9メートルで、実は那須連山の中ではもっとも標高が高い。だから、那須の山を登ったぜ!と自慢するなら、三本槍岳まで足を延ばしてこそ、とも言える。

僕は面倒なので、今回はパス。というか今回もパス。熊見曽根からは往復135分の道のり。今日は出発が早かったわけだし、行く時間的余裕はあったのだけど、なんか気が乗らなかった。

でも、ああいうなめらかな山にむけてぽっくりぽっくり、稜線を歩いて行くのってきっと楽しかったことだろう。今後もこのあたりを歩く機会はあるだろうから、次は三本槍岳の山頂に立ってみたい。

隠居倉で大休止中

08:03
隠居倉で大休止中。というか、自分撮りの写真撮影に苦労して、時間ばっかりが過ぎていく。何度撮影しても上手くいかない。まったく、レンズが飛び出してこないこのスマホカメラ、一体どこを見てるのかさっぱりわからん!あと、広角レンズではないので、ちょっとでもズレたら、全然写ってくれない。

水をぐいっと飲む。結局、水は煙草屋旅館で買う事なく、お茶用のお湯としてポットに用意されていたものを冷まし、そのままペットボトルに詰めた。

さて、次のポイント「熊見曽根」まで0.8kmらしい。一息ついたら、そこまで頑張ろう。まだ登りは続く。

熊見曽根

08:09
隠居倉からこれから向かう熊見曽根を眺めたところ。ずーっと尾根が伸びており、登山道はその上を進むことになる。とても快適な山歩きになりそうで、楽しみだ。やっぱり、稜線なり尾根なりの上を歩くと、展望が良くて楽しいものだ。

尾根歩き中

08:20
尾根を歩いているところ。

いやらしいアップダウンがあるわけでもなく、なだらかに道は標高を稼いでいく。とても歩きやすい道だ。

この頃になると、ぼちぼちすれ違う人が出てきだした。朝早く下界から登ってきた人たちだ。三斗小屋温泉は日帰り入浴を受け付けていないので、そのまま素通りしていくのだろう。一体今日はどこを目指すのだろうか?ぐるっと茶臼岳周辺を周回して帰るのだろうか。それはそれで楽しそうだ。

熊見曽根

08:28
熊見曽根に到着。ここで、峰の茶屋跡から三本槍岳に向かう道と合流する。この頃になると、わんさか峰の茶屋跡方面から人がやってきた。なんて賑やかなんだ。今日はこの山域、とても混みそうだ。昨日のすっからかんぶりがうそのようだ。やっぱり山って、平日に登るに限るな。

隠居倉を振り返ったところ

08:29
熊見曽根から、今来た道および隠居倉を振り返ったところ。なんで「隠居倉」なんて名前がついたのか、さっぱりわからない。あそこにご隠居さんが居を構えていたとか?

朝日岳

08:29
隠居倉方面が美しい緑となだらかな山で構成されているのに対し、こっちはちょっと猛々しい。朝日岳、標高1,896メートル。本日の最高地点だ。これからあの頂を目指し、その後下山に転じる予定になっている。

熊見曽根から見た茶臼岳

08:29
熊見曽根から見た茶臼岳。やっぱりいい迫力だ。いかにも活火山!という感じがして、遠くから見ていても登りたくなる山だ。この迫力で標高が2,000メートルもないというのだから、意外感がある。

朝日岳山頂を目指す脇道

08:45
縦走ルートを外れ、朝日岳山頂を目指す脇道に入る。脇道に逸れてすぐが山頂なので、面倒臭がらずにぜひ立ち寄ろう。山頂は火山性の山だけあってちょっと特異な形状をしているが、登山道は比較的なだらか。

朝日岳山頂

08:51
朝日岳山頂。「どっきりテレビ」と書かれたプラカードのような板が、山頂を示していた。あんまりこの手の山頂標識は見たことがない。どこの団体が設置したのだろうか?そもそも、こんな標識を勝手建てることは可能なのだろうか?一応ここ、国立公園内のはずだし、許可がないとダメなはずだ。ということは、環境省のお墨付きの看板なのかね、これは。

朝日岳と茶臼岳の間はすっぱりと切れ落ちていて、自殺したけりゃここからダイブしな、という崖だ。うかつに興味本位で覗きこんだら、悪い気を起こしかねない。僕は近づかないようにしよう。

目の前に茶臼岳がどーんと控えているので、朝日岳山頂の写真はいまいち高度感のない、迫力のないものになってしまった。