ここ数ヵ月間、週6日で毎日同じところに通い詰めていた。しかも、朝から晩までみっちりと。食事はお弁当が昼、夜と出たので、生活のほとんどをそこで過ごしていた事になる。家には、寝に帰るだけの印象。もちろん、休むことなんてできないので、どこか遠出することは無理だった。せいぜい、ゴールデンウィークの時に神島・伊勢神宮に行ったくらいだ。
そんな状況から強制的に脱却し、旅行に出る事にした。この旅行計画の発案に対してはいろいろ反対されたのだが、僕は僕の人生を自分の判断で歩む。ほっといてくれ。
当初、一週間の時間を確保し、台湾旅行(その3)をやっても良いと思っていた。ちょうど、台湾人友達のFishが台湾に帰国しているので、その彼女を頼りにするのもいいかな、と思ったからだ。しかし、具体化することなくこの案は頓挫。その代わりに、定番の山登りというところに落ち着いたのだった。ならば、1泊2日でどこか行こうじゃないか。できれば、楽なところ。何しろ、昨年は尾瀬、鳳凰三山において酷い筋肉痛に見舞われ、鳳凰三山に到ってはあまりの痛さに下山数日後に会社を休んでしまったくらいだ。こんなみっともない真似は今シーズンはしたくない。きっちりと、ステップを踏んで体力をつけていきたい。
そこで、このサイトのBBSで読者の方から提案を頂いたのが、「三斗小屋温泉」だった。なるほど、これは思いつかなかった。山もいいけど、温泉もいいな。最近、すっかり温泉に行ってなかったし。
三斗小屋温泉。栃木県那須高原の奥地にある、歩いてでないといけない山奥の温泉地。「大黒屋」と「煙草屋旅館」という二軒の旅館だけがある。山小屋的立地条件ではあるけど、一応は「旅館」ということになっているのが面白い。この地に向かうには、途中那須岳(茶臼岳を中心とした那須連山)を越えて行くことになる。那須岳は日本百名山としても有名な活火山で、とても登りやすい山だ。僕も、過去1度登頂したことはある。
実は、「百名山ピークハンター」である僕にとっては、一度登った山というのはぐぐっと興味がうせる。でも、「今シーズンの足慣らし」ということと、「三斗小屋温泉一泊」ということを踏まえると、この山はとてつもなく魅力に感じられた。よし、ここに行こう。決めた。
いつもなら前日になって急きょ山行きを決める僕だが、今回は一週間以上前に行き先を決定。宿にも連絡し、予約を入れておいた。そう、あくまでも「旅館」なので、今回は予約必須だ。ちなみに、予約した宿は「煙草屋旅館」の方だった。こちらは露天風呂があるということなので、魅力的だったからだ。
昨シーズンと比べて、僕は随分と変わってしまった。まず最大の変化としては、あれほど大好きだったビールを一滴たりとも飲まなくなってしまったことだ。読者の皆様申し訳ない、コーナータイトル「へべれけ紀行」は返上しなくちゃいけない。今後、僕は一切お酒を飲まないので、「しらふ紀行」になってしまう。酔ったおかでんが魅力だったこのコーナー、今後はもうダメダメっす。しらふのおかでんに何の魅力が?はあ、残念。でも、もう既にこの歳にして一生分のビールを飲んじゃったので仕方ないね。前借りしたビールは、ちゃんと返済しないと。自分の一生をかけて。
あと、体重が激やせしちゃった。今年の3月、お酒をやめてから体重が減少を開始し、たった4カ月で14キロも痩せてしまった。現時点で、その勢いはまだ留まるところを知らない。この間、過去の人生の中で一度も体験したことがない程のストレスに晒され続けたのが一番の理由。人間、ダイエットをしようと思わなくても痩せるものなんだなと妙に感心した。内臓疾患などの問題はないので、いかにこのストレスが小心者おかでんを苦しめたかということになる。いつかこのストレス源に対して復讐してやりたいのだが、多分勝ち目はないと思う。畜生。まあいいか、痩せられたんだから。
そんなわけで、2013シーズンの僕は、「酒をやめて生活習慣病がらみは完全一掃、しかも体重激減」ということで、山に登るにはとても適した体へと進化を遂げた。考えてもみて欲しい、背負っていた荷物が14キロも減った状態で、山を歩くんだぜ?それがどれだけ楽なことか。今シーズン、山歩きが随分と楽になりそうだ。今から楽しみだ。ビール飲めないのは楽しくないけど。
そんなわけで、今年の山は那須岳からスタートだ。
2013年07月05日(金) 1日目
06:59
那須岳を目指すために、まずは新幹線で那須塩原を目指すことになる。那須塩原駅からバスが出ていて、終点の那須ロープウェイバス停から徒歩で入山という段取りだ。
バス停の名前のとおり、那須茶臼岳にはロープウェイが存在しているのだが、軟弱すぎて乗る気になれん。これくらいは歩け。「楽して登って何が悪い?」と開き直る僕でさえこれは軟弱だと思うくらいだ。茶臼岳山頂まで、2時間もかからない楽なコースだし風光明媚なんだから、時間が許す限り歩いた方がいいと思う。
さて、新幹線に乗るために大宮駅にやってきたぞと。新幹線は東京駅から大宮駅の間、「地域住民の皆様に騒音被害を与えないように」と低速で運行されている。確か最高時速120km/hに制限されているんだったかな。そのせいで、距離の割にやたらと時間がかかる。その割には、運賃はしっかりと取られる。だから僕はいつも東北や長野を目指すときは、大宮から乗ることにしている。今回も、そう。
まずは、腹ごしらえをしないと。駅弁にするか、それとも立ち食い蕎麦にするかちょっと悩む。でも、結局立ち食い蕎麦を選んだ。ここ最近、蕎麦から全く疎遠な生活を送ってきたので、そろそろ「蕎麦喰い人種行動観察」のネタを作ってもいいかな、と思ったからだ。あと、駅弁屋にいまいちよさげな駅弁がなかった、というのも理由の一つ。大宮という場所柄、長野、上越、東北各新幹線沿線の名物弁当が集結するはずなのだが、朝が早いとどうしようもない。品そろえが悪いので、諦めた。
で、蕎麦を食べたわけだが・・・うーん、駅弁の方が良かったかな?東京近郊の駅構内で蕎麦を食べるのって、基本的に避けた方がいいかもしれない。
07:01
定刻通り、東北新幹線が大宮駅のホームに滑り込んできた。仙台行き。
指定席を取ってあるので、座席の心配はしなくてもよい。それにしても便利になったものだ、モバイルSuicaで新幹線のチケットまで取れてしまうんだから。携帯電話があれば、最寄り駅から那須塩原まで、チケットレスで行く事ができる。しかも指定席まで確保済だ。
ただ、JR東海がやっている「エクスプレス予約」と違うのは、モバイルSuicaで指定席を確保した場合、自動改札を通過時に自席番号が印刷された紙が出てこない、ということだ。エクスプレス予約の場合はちゃんと紙が出てくるので便利だが、この点JR東日本は設備をケチった。
07:51
那須塩原駅到着。
地図だと結構都心から遠いのに、新幹線を使えばあっという間だ。大宮からだと、小山、宇都宮、そして那須塩原と3駅目。近い近い、早い早い。このあたりから都心の会社に通勤する人がいるってのも納得だ。
僕?いや、新幹線通勤はイヤです。寝過ごしたらえらいことになりそうだから。目が覚めたら福島!とか。・・・あれ、待てよ。「酒飲んで爆睡」っていうシチュエーションは、もう僕にはあり得ないのか。なるほど、ということは新幹線通勤ってのは現実的にあり得る話だな。真面目にちょっと考えてみようか。目指せあこがれの一戸建て。いや、全然憧れてないけど。
正直、何も無い駅だ。町としては、この先にある黒磯の方が栄えている。ここは新幹線駅ができてから開発された場所らしい。タクシー乗り場・・・が見当たらない。タクシーに乗る人すら、ほとんどいないようだ。駅前にはコンビニすらない。あるのは、レンタカー屋だ。
07:51
がらんとしたロータリーに、バスがやってきた。お、あれだあれだ、那須ロープウェー行き、と書かれている。あのバスに乗って1時間15分で、終点に到着だ。
08:00出発のダイヤになっているので、まだもう少し時間はある。まあ、ゆっくりしていよう。
07:53
小雨が降る中、僕は那須塩原駅をバックに記念撮影をしようとしていた。すると、バスが急にドアを閉め、出発進行しちゃったではないか。
おおい、キミイ!まだ出発時刻まで7分もあるのに!なんてこったい!
客が来そうにないので、時間を前倒しして出発しちゃたのか?それとも、僕が手にしていたダイヤは古いものだったのか?
何にせよ、目の前で動き出しているバスは疑いようのない事実であり、僕はただただあぜんとしているしかなかった。あわててバスに駆け寄り、車体をバンバン叩いて呼び止めるということもすぐに思いついたが、カーブを切っているバスにすがるのは危険だ。多分運転手さんにも気づかれないだろうし。
やばいなあ、タクシー呼んで、バスを追いかけるしかないか・・・金かかるなあ。
その場に立ち尽くし、早くも皮算用を始める。
07:56
那須塩原駅をバックに記念撮影。
でも、ついさっきバスが目の前で行ってしまったばかりなので、なんとも微妙な顔をしている。見よ、人間って、想定外のことが起きるとこんな顔をするんだ!
あと、小雨がしとしと降っているというのも、困ったものだ。今ここで雨が降っているということは、山の上は確実にここよりも強く降っているってこった。やあ面倒だな、今シーズン初登山がいきなり雨の中か。靴がずぶ濡れになって、そのせいで酷い靴擦れを起こしたりしなけりゃいいのだけど。
と、ネガティブシンキングに花を咲かせていたら、あれれ、先ほどのバスが所定の位置に戻ってきたぞ。しかも、何事も無かったかのように、乗降口が開いた!おい、あのバス、まだ乗れるぞ!?
どうやら、後ろから別のバスがやってきたので、そのバスとの停車位置調整のため、いったん車を発車させたらしい。車間距離の調整なんかが済んだので、もう一度元の場所に戻り、扉が開いたというわけだ。やれ助かった、一時はどうなるかと思った。
まだ出発の時間まで数分を残していたが、こんどまた同じハメにあったら心臓が止まる。念には念を入れ、そそくさとバスに乗り込んだ。
08:24
バスはいったん黒磯駅に立ち寄り、そこで2名ほどお客さんを乗せてから那須ロープウェーに向け出発した。乗客は僕を入れて3名と少ない。そのうち1名は若い女性なのだが、大きな荷物を抱えていた。なんだろう、地元民っぽくないけど、かといって観光客っぽくもない。こりゃあれだな、那須湯本あたりの旅館や民宿の中居さんだな。週末これからお客さんが増えるので、宿で働くんだろう。大きな荷物は、泊まりの仕事なので、服や生活雑貨を入れているに違いない。そう、プロファイリングした。そうしたら、案の定、その女性は那須湯本で下りていった。お仕事、頑張ってください。
さて、バスは緑の中を走っていく。写真のような道をひたすら走るのだが、これがいかにも那須っぽい光景といえる。とても気持ちが良いので、ドライブするには楽しい。お薦めだ。
08:28
ファミリーマート。しかし、そんじょそこらのお店とは違う。看板が、お葬式状態。ファミリーマートといえば緑色がお約束だが、この地においてはそれが使われていない。どうやら景観条例がこの地にはあるらしく、このお店に限らず、ガストだったりその他諸々のお店の看板が、地味になっている。自然が美しい土地なんだから、こういう制約があるのは良いことだと思う。
でも最近はその景観条例も緩和されたのか撤廃されたのか、明るい色をした看板もあちこちでぼちぼち見ることができた。もったいない話だ。
08:51
バスは少しずつ高度を上げていく。那須湯本までは比較的なだらかに、まっすぐの道を上っていくのだが、そこから先はそこそこ山岳ルートになっていく。案の定雨脚が強くなってきた。やあ面倒くせぇな、のっけからレインウェア出さないといかんのか。
09:10
那須ロープウェーが見えてきた。
このあたりは、既に木々が弱々しくなっている。笹も結構生えている。
那須岳は活火山である上に、このあたりは強風の名所。そのため、森林限界があっけなくやってくるようで、標高1,600mくらいで高木はギブアップしてしまっている。で、それがこの山の大きな魅力となっている。大して標高を稼がなくても、視界が広がっている道を歩ける、これは相当素敵だ。
僕がこの山を初めて登った時は、そのお手軽な風光明媚さに感動したものだ。「中学の時、こんな山に登ってればなぁ。山嫌いにはならなかったのに」、と思ったものだ。僕が中学の時は、毎年林間学校があって、その都度アホみたいに山に登らされたのだが、その山がクソつまんなくて子供ながらに泣いた。何しろ、中国山地の中にある標高1,000m程度の山だ。道中ほとんど視界が開けないし、山頂に着いても樹林帯の中。これでどうカタルシスを感じろというのかと。山なんて誰が登るかボケ、とその時は思ったものだ。・・・で、紆余曲折があって今に到る。人生、わからないもんだね。
09:11
ふと振り向くと、車中は誰もいなかった。僕の貸し切り。平日朝のバスだとこんなものだろうか。このままどこか遠くへ連れて行ってください、と運転手さんに言いたかったが、路線バスの運転手さんにそれを言うのは無理ってもんだ。
09:13
その代わり、運転手さんが良いことを教えてくれた。那須ロープウェイと那須塩原駅を往復するのなら、フリーパス券がお得ですよ、と。何それ、初耳。お得情報ならば聞き流すわけにはいくまい。
聞くと、2日間の限定ではあるが、フリーパス券が2,500円で買えるのだという那須塩原と那須ロープウェイ間は片道1,350円なので、往復で200円お得になるというわけだ。しかも僕の場合、明日は下山後那須湯本に立ち寄り、温泉に浸かってこようと思っている。途中下車をするわけだから、このフリーパスは願ったり叶ったりだ。よっしゃ、それ一発お願いします。
というわけで、下車時に2,500円を払って購入したのが、「那須高原フリーパス券」。ありがてぇありがてぇ。
09:16
到着した、那須ロープウェイの乗り場はがらんとしていた。行列を整列させるための仕切りがあったりするので、週末はさぞや混むのだろう。でも今日は、ご覧の通りすっからかん。ロープウェイは空気を輸送しているだけだった。
そんな中に僕がやってきたので、売店のおじちゃんも軽食売り場のおばちゃんもチケット売場のお姉さんも、みんな身構えちゃった。いやいや、申し訳ない、僕はお手洗いを使わせてもらうだけですよ。
すまんすまんと言いながらこそこそトイレに行く。
09:16
壁に張り出されてあった警告。
三斗小屋温泉にお泊まりのお客様へ
三斗小屋温泉へお泊まりのお客様は片道乗車券をお買い求めください。
ロープウェイの乗車券は当日限り有効です。
注※(三斗小屋の日帰り入浴はできません。)
なるほど、ついついうっかり往復乗車券を買ってしまいがちだが、ロープウェイのチケットは当日限りなので間違えないでね、というわけだ。でも、それだったらチケットを2日有効にすればいいじゃん、と思う訳だが、そう簡単にはいかないのだろうか。
なお、注釈にも書かれているが、三斗小屋温泉の二軒の宿は、そのいずれも日帰り入浴を受け付けていない。だから、「ちょっと立ち寄り湯しようぜ」と三斗小屋温泉方面にルートを取るというのは無駄なのでやったらダメだ。地図だけ見て判断しないで、ちゃんと事前に情報収集はしておくこと。
09:21
ロープウェイ山麓駅前で記念撮影。標高1,390メートル。さあ、ここから登り始めよう。
空は小雨を与えてくれている。まあ、これくらいの雨なら、許す。晴れてくれだなんてぜいたくは言わない。土砂降りにさえならなければいいや。さっきから、ロープウェイ乗り場では「今日は午後落雷の恐れがあるので気を付けるように」とのアナウンスが流れていた。森林限界がすぐにやってくる那須岳だ、雷が発生したら逃げる場所がない。雷だけは勘弁して欲しい。とっとと山頂まで行って、午後は稜線から逃げることにしよう。
そこで、当初予定ルートを変更し、茶臼岳登頂が終わったらすぐに三斗小屋温泉に向け進路をとることに決めた。うひひ、これだと14時前にはお宿に到着できるはず。煙草屋旅館はチェックインが13時からできるので、14時着でも余裕で部屋に入れるはず。ならばそれから後は、ひたすら温泉!へろへろになるまで、温泉!いくぞ!
09:23
ロープウェイのワイヤーが、霧の中へと消えていく。この先に、茶臼岳があるのだが、今や全くその姿は見ることができない。やあ、山の上の方はえらいことになっていそうだ。こんな霧に向けて突撃しても、一体何の意味があるんだ?と思ってしまう。前後左右、ひたすら真っ白だもの。それでも、そこに山があるとついつい登ってしまうのが山ヤの性だ。
ちなみに、「那須岳」という山が存在するわけではない。栃木県は、「茶臼岳が那須岳のことだ」と言っているし、「日本百名山」の著者である深田久弥は「茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の総称」と言っているようだ。統一見解という点では、栃木県の方に軍配が上がるだろうか。
実際、このあたりの山で一番標高が高いのはやや離れたところにある三本槍岳であり、ロープウェイが設置されていて知名度が高い茶臼岳ではない。とはいえ、山の迫力という点では茶臼岳が他の山を圧倒しており、やはり那須岳の盟主と呼ぶにふさわしいと思う。・・・今日は霧で全くその姿が見えないけど。
09:23
那須岳2.6km、三斗小屋温泉4.7kmとの標識が出ている。
でもそれはまだ先の話。まずやらなくちゃいけないのは、登山口にたどり着く事。まだここから15分ほど、遊歩道を歩いていかないといけない。車で訪れた人は、駐車場がこの先にあるので、登山口ギリギリまで進むことができる。でも、バスでやってきた僕は、バス停が登山の起点。登山口まで歩け歩け。
前回茶臼岳に登った時は車だったので、この遊歩道歩きは初めての体験。だから、なんだか損した気分になる。とはいえ、ロープウェイを使わないのが、今回の山歩きのポイント。
09:27
駐車場の終端まで、よく整備された遊歩道を歩く。
小雨が降っているけど、これくらいの雨でレインウェアを着込むのは面倒だ。いくらゴアテックス素材でできているので蒸れないとはいえ、着ていると負担感がある。だから、ポロシャツのままでずんずん進む。
昔は山用の服を登山用品店で買って、それを着込んでいたものだ。しかし、いつの日かそれが馬鹿馬鹿しくなり、今じゃユニクロのお世話になりっぱなしだ。ユニクロの製品の中でも「ドライ」を標榜するものがあれば、それを着用する限り山で困る事はない。もちろん、山用として作られている服はユニクロ以上に軽量・速乾なものがいっぱいあるわけで、お値段が高いなりの理由はある。でも、たかが一泊程度の山歩き、濡れたら着替えを出せばいいじゃん、とか少々荷物が重く・かさばってもいいじゃん、と割り切れば、ユニクロで困ることは全くないと思っている。
09:33
最奥の駐車場、「峠の茶屋駐車場」に到着。がらんとして、ほとんど車が停まっていない。ここはロープウェイ乗り場からやや離れているということもあり、利用するのは那須岳登山の人となるだろう。さすがに金曜日、しかも雨の日なのでやってくる人はまれらしい。
紛らわしいのが、ここは「峠の茶屋」というが、この先山に分け入った先には「峰の茶屋」というのがあるということだ。ええい、このあたりは茶屋だらけか。団子食べたくなった。
09:37
駐車場を突っ切り、みはらし園地というところを過ぎれば、そこには登山指導センターがある。もともと、鉱山事務所だったらしい。茶臼岳は活火山で、硫黄が採れたということで鉱山があったらしい。今となっては、その面影は全く残っていない。
ぜひこの怠惰なおかでんもビシッと指導して頂こうと思ったのだが、建物はもぬけの殻だった。さすがに平日には指導員はいないのか。まあ、それは仕方がない。
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