閉鎖病棟・上高地【小梨平ソロキャンプ2018】(その1~12)

15:51
梓川沿いのエリアは案の定テントでいっぱいだったので、当初目論見通りにBエリアに向かう。

トイレがあるので便利だ、と思ったけど、近づいてみたら閉鎖されていて使えなかった。ハイシーズンになるまで開放しないのか、それともずっと使われていないのかは不明。

いずれにせよ、今回はキャンプ場中央にあるトイレ棟1つを全員が利用するということになる。

すでにこの時間で、カラマツが地面に長い長い影を落としている。

ここは標高差1,500メートル近い山に囲まれた谷間だ。その分日が沈むのが早いので、早くテントを組み立てないと。

人は暗闇に置かれると、俄然なにもできなくなる生き物だということを思い知ることになる。

トイレすぐ目の前、というのはいくら開放されていないとはいえ冴えないので、ちょっと距離をあけてBエリアの端っこにテントを張ることにした。茂みのすぐ脇で、茂み側にはこれ以上テントは張られないぞ!という場所だ。

テント設営予定地から見たBエリアの様子はこんな感じ。それなりにテントはあるけれど、川沿いよりは密度が低い。

ところどころにベンチとテーブルが設置されているけれど、さすがにそのような便利な場所には、先客がしっかりと陣取っていた。

Bエリアの茂みの奥にはAエリアがあって、ここならさらにテント密度が低かった。静かに宿泊できそうだ。しかし、トイレまで遠くなるので、やめた。

15:55
テント設営に取り掛かる。

モンベルのステラリッジテント2。

モンベル | オンラインショップ | ステラリッジテント

要するに、二人用のテントだ。

テントの世界は独特で、二人用といってもバカ正直に信じてはいけない。実際は、二人が頭と足を逆に向けあい、自分の顔の脇に相手の足があるようなポジション取りでようやく二人が横になれるくらいのサイズになる。

荷物は?・・・荷物?枕がわりだ。または、ふくらはぎの下にでも敷いておけ。

そんな御冗談を、と思うかもしれないが、山に登るからには荷物はできるだけ軽量コンパクトでなければいけない。なので、こんなことになる。

今回このステラリッジテントは買ったばかりで初登場となるわけだが、二人用テントを買ったのはラブリーな展開を期待しているからじゃない。「残り1名分のスペースは、荷物置き場だ」ということにすぎない。色気がないだろ。

このテントの床の広さは、間口が95センチ、奥行きが210センチだ。人の肩幅がだいたい60センチ程度なので、95センチで2名寝る、というのがかなりハードモードであることがわかるだろう。

ついでに言うと、テントである以上、床から丸く壁が立ち上がる。なので、この「幅95センチギリギリ」まで使えるわけじゃない。レジャーシートじゃないんだから。ギリギリまで迫ると、壁に体が当たることになる。夜ならば、そこから結露が浸水してくる。

そんなわけで、ソロキャンプを想定していたものの、敢えてゆとりのある2型を選んでいる。快適に過ごすならば、ソロであっても3型を使ってもいいくらいだ。しかしそうなると、重たくデカくなるので、やめておいた方がいい。

キャンプ場を見渡すと、全体の半分くらいが「ステラリッジテント」じゃないか?というくらいの割合だ。それだけ人気があるテントだ。

オートキャンプ場に行くと、やたらとコールマンのテントを見かけるのと一緒だ。

あまりに他の人と一緒なので、こっちがすこし恥ずかしくなる。

でもだいじょうぶ、白いステラリッジテントを使っている人は殆どいない。白、というのは山では珍しい色だ。

しかし、なんでこの白が不人気なのか、使っているうちにすぐわかった。

まず、汚れがすごく目立つ。この小梨平キャンプ場は、地面がカラマツの枯れ枝がびっしりなのだけど、その細かい枝がテントについて結構気になる。

あと、夜になってテント内でランタンを灯していると、人影がものすごくくっきりと見える。他の色でも、テント内の様子というのは夜はよく見えるのだけど、白は特にわかりやすい。黒い影を投影するスクリーンの役目になっている。

そんなわけで、遠くからでも「あれが自分のテントだ!」とわかる白のステラリッジはおすすめだけど、デメリットもあるよ、といっておきたい。

完成したテントとともに記念撮影。

張り綱やテントにペグを打ち込もうとしたけれど、地面が予想外に固くて手の力ごときではねじ込めなかった。ペグトンカチがないとだめっぽい。

周囲にトンカチがわりになる石を探したけど、見つからず。しょうがない、後で受付にいって借りてこよう。

テント正面から。

出入り口が幅95センチの方にあるので、出入りするときは四つん這いになって潜り込むような動作になる。足腰が悪い人はしんどいだろう。

カプセルホテルの出入りに近い。

もっと出入りが楽なテントとして、横から出入りするタイプのものもある。モンベルでも、「クロノスドーム」というテントが存在していて、それがまさにそうだ。

モンベル | オンラインショップ | クロノスドーム

こっちの方は130cm✕230cmのサイズで、もっとゆったりしている。しかし、登山に特化したモデルではないのだろう、重さもゆったりしていて、ステラリッジの2倍近い重さがある。大きさもかなり変わってくる。

今後登山でもテント泊をやってみたい、と考えているので、クロノスドームは選択肢から外れた。

受付の向かいにもう一棟、建物が建っている。

こちらは売店と食堂が営まれている。

売店の床下に、荷物を運ぶ用の二輪車が置いてあった。

確かこれも有料レンタルだったはずだ。

どこからどこに運ぶのに使うのだろう?なにしろ、上高地バスターミナルは、その時点でマイカーは入場できない。バスでキャンプ用品を運んでくるのは自力だ。

食堂だけ、という限定付きだけど、フリーWi-Fiも繋がっている。便利だ。

小梨平食堂のメニュー写真が軒先に写真で紹介されていた。ほう、いろいろあるじゃないですか。

目移りする。

そばとかうどんとかラーメンは僕の嗜好からしてあんまり食べたいとは思わないけれど、それ以外でも山賊焼きとかあって気になる。

ひとまず、ここで三食食べても飽きることはないだろう。その点、安心だ。

小梨平食堂の中。

食券を券売機で買って、スタッフの方に渡す。出来上がったら番号が呼ばれるので、配膳口に取りに行く。食べ終わったら返却口に食器を返す。セルフスタイルだ。

16時半なのに、ご飯を食べている人がいる。随分早い夕食だけど、ラストオーダー17:20ということを考えれば、夕食を自己解決する人でないならそろそろ食べ時だ。

(つづく)

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