
「えなてらす」のすぐとなりは、ローカル鉄道の明知(あけち)鉄道の駅改札がある。
待合室には、謎のキャラクターが。左はよくわからないが、右は「てつじぃ」というらしい。
何やら人がどやどやとやってきて、改札界隈が賑わっている。一体何事かと思ったら、今から明知鉄道の観光列車が出発するらしい。駅舎内の掲示によると、食堂列車が運行され、今の季節は「きのこ列車」とのこと。
https://www.aketetsu.co.jp/plan-dining
明知鉄道の食堂車は、3ヶ月ごとに内容が変わり、「じねんじょ列車」「升酒列車」などがある。へえ、いいなあ。

そんな乗客を尻目に、我々は戦利品の栗きんとんをいただく。
ここで買ったのは2種類。

「恵那 銀の森」の栗きんとん。
おお、これまでのものより黒っぽい。

こちらは「恵那栗工房 良平堂」の栗きんとん。
小籠包のように手で絞って形を整えたのではなく、機械的に成形したように見える。シワというより、筋が入っている感じ。
4軒目:菓舗ひとつばたご(大井町)

恵那駅の近くには栗きんとん屋さんがいくつかあるので、そのお店には直接行ってみることにした。「えなてらす」で入手可能な栗きんとんもあるのだが、やはりお店の様子を見てみたい。
駅のロータリーから歩いてすぐのところにあるのが、菓舗ひとつばたご。
「栗きんとん」ののぼりとともに、「栗粉餅」ののぼりもある。

「ひとつばたご」ってなんだ?と思ったら、しぶちょお曰く「この界隈に生えている、木の名前」だった。
「一つ葉タゴ」という書き方もする。
写真を見ると、20メートル近くまで伸びる巨木で、花が咲くときは真っ白に木が染まる。かなり見応えのある木なので、たくさん植えると桜に替わる観光名物になるんじゃないかと思うんだが、どうなんだろうか。
和菓子店というのは、ガラスのショーケースというのが定番なのだろうか。このお店も、化粧箱に入ったお菓子がうやうやしくショーケースに飾られていた。
5軒目:菊水堂(大井町)

さらに歩いて数分、菊水堂。
店頭には「チョコバナナ」や「カヌレ」ののぼりが掲げられていて「あれっ」と思うが、ちゃんと「栗きんとん」ののぼりも掲げられている。だいじょうぶだ。業態変換はしていない。
栗きんとんが名物であっても、秋しか売らない季節商品だ。残り3シーズンは別のもので商売をしなくちゃいけない。

このお店のガラスショーケースの中は、生鮮食料品を扱っているかのようだ。水滴が着いている。
栗きんとんは250円。
このお店の栗きんとんの特徴は、紙で包装しているのではなくパック詰めされていることだ。真空包装にしていることで、風味の劣化を抑えている。
6軒目:恵那寿や(大井町)

「寿や」と書いて「すや」と読む。
中津川にも「すや」はあるので、同じ店なのだろうか?
しぶちょおに聞くと「そのへんは正直よくわからん」とお手上げだった。「恵那川上屋」が恵那市にあり、中津川には「川上屋」がある。どうも、どこかで暖簾分けをしたのか喧嘩別れしたのか、そういうお店がこの界隈にはいくつかあるようだ。

時間的に昼飯時なので、このあたりで食事が食べられれば・・・と思っていたのだが、「ひかり食堂」も五平餅屋の「あまから本店」も長蛇の列。
「昔はこんなに混んでなかったのに。栗きんとんが有名になったお陰で、すっかり混むようになってしまった」
としぶちょおは嘆く。結局恵那でお昼ごはんを食べるのは、諦めた。
ひとまず、買ってきた栗きんとんでお腹を満たそう。
初対面のしぶちょおに対して最初は人見知りだった弊息子タケ、だんだん馴染んできたようで、今やヒゲが気になってしかたがない様子。しぶちょおに抱っこしてもらい、ヒゲを触り放題触っていた。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (4件)
今や東京都内のデパートに並ぶ中津川の栗菓子❗️出身者としてはなるほど🧐と感心しきり
所謂,地域起こしかな⁉️季節の贈答品としては喜んで頂けますね、
桂川保彦さん>
贈答品として栗きんとんをいただいたなら、かなり嬉しいですね。
ただ、贈る側としては、恵那地方の栗きんとんはおせちに入っているのと違うんだ、という説明をしなくちゃいけなくて面倒かもしれませんね。
希少な存在なんだよ、と説明しても、贈られた側が「へーそうなんですかー」の一言で済ませてしまうと、相当ガッカリしそう。
栗の和菓子
中津川が有名ですが
恵那市にも
地元の人に人気の栗菓子が
いっぱい有ります
次回は是非来て下さい
加トちゃんさん>
今回、恵那の栗きんとん・栗粉餅もあれこれ食べて美味しかったです。
ルートイン恵那のすぐ隣にトレーラー型のホテルがあって面白そうなので、次はそこに泊まりつつ周辺の食べ歩きをやってみたいですね。