恵那市からお隣の中津川市に向かう道はいくつもあるが、この時期は「栗きんとん渋滞」がいたるところで起きているという。
特に中央自動車道と並走する国道19号、「恵那峡ロード」という愛称がある道は混む。道沿いに有名な和菓子店が点在しているからだ。
そのため、僕らはぐるっと大回りし、恵那峡からストーンミュージアムを経由し、中津川市の「満天星 一休」を目指した。
以前アワレみ隊の赤沢自然休養林ツアーの際にも立ち寄ったが、しぶちょおとひびさんが一押しの和菓子店だ。栗きんとんが美味しいだけでなく、食事処も併設されていて、栗おこわを食べることができる。
中津川は、「栗きんとんマップ」の他に「栗おこわマップ」も用意していて、僕はそれを見て「ううむ」と唸ってしまった。栗きんとんを全店舗制覇したって、まだ「栗おこわ」という別の旬の美味があるとは、恐るべし。しかも、栗きんとんマップと栗おこわマップはあんまりお店が重複しておらず、栗おこわを食べようとすると際限がない状態になる。
僕は、「一日で恵那市と中津川市の栗を食べ歩く!」と鼻息が荒かったのだが、コンプリートだなんて全然ムリなレベルだった。栗きんとん屋の予想外の大混雑と渋滞にはお手上げ状態だし、さらに栗おこわ屋さんがほかにもいっぱいあるだなんて。

大回りして時間を要してまでたどり着いた「満天星 一休」。これ、「まんてんぼし いっきゅう」という読み方ではなく、「どうだん いっきゅう」という読み方をする。何度覚えようとしても、すぐに忘れてしまうので、僕は諦めて「一休」とだけ呼んでいる。
で、この一休だが、混んでることは覚悟の上だったが、店の入口に警備員さんが立っていて、駐車場に入ることすら拒絶するレベルで混んでいたのは予想外だった。隣のホームセンターに車を一時的に停め偵察に行ったが、とてもじゃないがこの後食事や買い物ができる状況ではなかった。とんでもない混雑だ。
僕らおかでん一家は15時10分の電車に乗って中津川駅を退却しないといけない。お尻が決まっているので、ここで待ち続けるわけにはいかなかった。しかも、ホームセンターに駐車じゃ、さすがにまずい。

諦めて、近所のレストランでご飯を食べることにした。
大きな駐車場がある、「ひだ路 元起(もとこし)」。昔っからあるドライブインの風情。
「なんでもっこし、という店名なのだろう?もっこしといえば熊本弁で『頑固者』という意味なのに」
と不思議だったのだが、今よーく看板を見ると、「もとこし」と書いてあった。ああ、全然違った。


昭和の風情があるお店なので、どうかな?と思ったのだが、いろいろなメニューがあってワクワクしてきた。
苗木城大名御膳、という朱塗りの大椀に盛られたランチは和風洋風両方あって、値段は1,080円(税込)。安い。
それ以外は観光地のお店的なメニュー構成と値段ではあるが、岐阜の名物である朴葉味噌や鶏ちゃん焼きといったものがメニューにあって、僕みたいな東京から来た旅人になっては嬉しい。

広い店内。
学食か社員食堂のように長く机と椅子が並べられている。ええと、12人掛けのテーブルだ。今どき久しぶりに見た、こういう並べ方。

3歳児のくせに、いっちょ前にメニューを吟味している弊息子タケ。
写真付きの料理店メニューは、彼にとって新鮮な発見がいっぱいだ。
我が家はファミレスや居酒屋に行く機会が少なく、メニューが文字のお店が多い。またはビュッフェでメニューがそもそも無いか。なので、写真メニューがちょっと珍しいのだろう。
写真メニューを提供しているお店は増えたが、そのかわりにメニューがタブレットだったりする。そうなると、彼は操作ができない(というか、親が触らせない)ので、今回のようにじっと眺める機会がない。

いしが頼んだ料理。蕎麦と、うなぎ。うなぎが食べたかったそうだ。

僕が頼んだけいちゃん御膳。鶏ちゃん、うまいよな。もっと流行ってもいいのに、と思う。牛丼チェーンみたいなチェーン店が街角にあったら嬉しいのだが、やっぱり難しいか。

ひびさんは大名膳。
お相撲さんが本場所で優勝したあとの祝杯パフォーマンスをやるときの器みたいだ。
でも、この器にゴッソリと料理が盛られているわけではなく、もちろん上げ底になっている。ここにご飯を盛ったら、一升くらいは入るだろう。とてもじゃないが、ほとんどの人が食べられない。
満点星一休に立ち寄れなかったのは残念だったが、このお店で十分満足なご飯を食べることができた。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (4件)
今や東京都内のデパートに並ぶ中津川の栗菓子❗️出身者としてはなるほど🧐と感心しきり
所謂,地域起こしかな⁉️季節の贈答品としては喜んで頂けますね、
桂川保彦さん>
贈答品として栗きんとんをいただいたなら、かなり嬉しいですね。
ただ、贈る側としては、恵那地方の栗きんとんはおせちに入っているのと違うんだ、という説明をしなくちゃいけなくて面倒かもしれませんね。
希少な存在なんだよ、と説明しても、贈られた側が「へーそうなんですかー」の一言で済ませてしまうと、相当ガッカリしそう。
栗の和菓子
中津川が有名ですが
恵那市にも
地元の人に人気の栗菓子が
いっぱい有ります
次回は是非来て下さい
加トちゃんさん>
今回、恵那の栗きんとん・栗粉餅もあれこれ食べて美味しかったです。
ルートイン恵那のすぐ隣にトレーラー型のホテルがあって面白そうなので、次はそこに泊まりつつ周辺の食べ歩きをやってみたいですね。