ノーアイディア・上海【上海2】

マッサージ屋がある通り

道を歩いていると、上空に洗濯物がはためいているのが見える。

これ、上海万博の開催を機に当局が禁止事項として取り締まったはずなんだけど・・・万博終了から1年足らずで元に戻ってしまったということか。

それにしても、物干し竿というのを窓からぐん、と突きだして使うというやり方は日本人では全く思いも付かない。「もしぽっきり竿が折れたら?もしそのとき、下に人が歩いていたら?」なんて考えたらとてもじゃないがやろうと思わない。というより、日本のアパートマンションでベランダがある家はほぼ必ず物干し台があるので、こんなアナーキーな干し方をしなくてもよい。

上海(もしかしたら中国全土?)ならではの光景。

美宮保険按摩


到着したマッサージ店。「美宮保険按摩」というらしい。といっても保険が利くわけじゃないぞ。ニコニコ現金払いでどうぞ。

「この時間(15時頃)にやっているかな・・・」

とのぞき込んでみたら、オープンしていた。

美宮保険按摩店内

通された部屋は3人まで施術できる部屋。他の部屋もこういう少人数で仕切られた個室になっており、こっちのマッサージ事情ってのは一人じゃなくて数名で連れ立って訪れる場合が多いんか?と思えてくる。ちなみに日本でマッサージを受けるとなると、大抵は一人で訪れるものだと思う。まあ、今回はコダマ青年と僕とで2名の施術なわけだけど。

マッサージメニュー1

まず、たらいに入ったお湯(何かエッセンスが入っていると思われる)が届けられた。そこに10分以上じっくりと足を浸け、足の汚れを取ると同時に血行を良くし、足を柔らかくする。その間に施術師による肩もみ。結構力強くておかでんも昇天。

その後足マッサージだが、台湾などでよくある「足ツボ」マッサージとは違うので、痛いところをぐりぐりとえぐることは無かった。また、終わった時に足の絵が描かれた用紙に「こことココが凝ってました。これは肝臓が悪いです」とか書いた解説もなし。

おかでんとしては一度あの痛いやつを受けてみたいと思いつつも、今回がそれほど痛くないマッサージであることにちょっとほっとしたりして。

卓上にメニューがあったので、見てみる。

「今回はどれにしたん?」
「一番上。68元の足マッサージ」
「これは・・・1時間で?」
「そう」
「1時間で68元。ということは10分10元ちょっと(122円)か。やっすいなあもう」
「上海はマッサージが安いからどの店でもいいんだけどね、やっぱり日常使いすることを考えると安いに超したことはないわけよ。で、ここは値段と技術と両方とも納得がいくので、最近よく使ってる」
「足マッサージばっかり?」
「だね。足以外はやったことがない」

ちなみに全身マッサージとなる「中国式マッサージ」も同じ68元。お得感満載。

物価が高くなったとされる上海だが、人件費に関する部分はまだまだ物価上昇が遅れているのかもしれない。原価=人件費であるマッサージ店は、相対的にお得感が強くなっているのだろう。

マッサージメニュー1

メニューの裏には、飲み物のメニューもあった。飲み物を飲みながらの施術か。ありそうで案外ないアイディアだと思うが、どうなんだろ。

やや!啤酒(ビールのこと)がメニューにあるぞ。10元。うそだろ、これ。普通、マッサージで血行が良くなっちゃってるからお酒は控えめに、なんて言われるもんだ。でもここではマッサージ受けながらビール飲めちゃう。凄いな。

僕?いや、僕はいいですいいです。10年前のおかでんだったら飲んでいたかもしれないが、おかでん37歳、さすがにそこまではっちゃけることはできなくなってきている。

上海のユニクロ
ユニクロ入口

マッサージが終わったら、ショッピング街である南京西路へと向かった。

ここでの目的は、ユニクロを見るということだ。

何で上海まできてユニクロ?いやね、日本のユニクロが海外に行ったらどういう形に変化するのか、それを見てみたかったんだ。当然各地独特のカラーコーディネートだったりデザインセンスというのがあるわけで、そういうのをユニクロがどのように受け入れているのか興味深かったため。

・・・というのに加えて、ズボンを買うという目的もあった。暑い上海の地、おかでんが日本からはいてきたデニム地のチノパンを見たコダマ青年が「暑苦しいな」と一言。短パン買った方がよろしい、とのお勧めがあったので、そのアドバイスに従うことにしたのだった。

さて訪問したユニクロは「上海南京西路旗舰店」という店名。この店は世界に数軒しかない「旗艦店」の称号を持っている。ユニクロのグローバル旗艦店はニューヨーク、パリ、ロンドン、上海、心斎橋の5店舗しかなく、その中でも一番広い売り場面積を誇っているんだと。(2011年秋には台北にもグローバル旗艦店ができるらしい)

旗艦店、という「位置づけ」をわざわざ店名につけているのはなぜだろう。上海人の満足感を高めるためだろうか?買い物袋にもご丁寧に「旗艦店」であることがプリントされてあった。

「そんなことないんじゃないか?」

とコダマ青年は言うが、次の日別の場所で別の業態の店が「旗艦店」を名乗っているのを見かけたので、やっぱり中国人は旗艦店という名前が好きなんだと思う。まあそりゃそうだよな、自分とこの近所に世界的に見ても重要とされる店があるんだぜ!っていうのは誇らしいものだ。

店内を見て回る。ぱっと見日本のものと変わりない。Tシャツ売り場にはエヴァの絵柄が売られていたり、そのほか日本をメインターゲットとしたTシャツが多数並んでいた。え?え?中国でもこれ売るんですか?と思うが、日本人が英語のTシャツ買うのに何ら抵抗ないように、中国人も抵抗がないのだろう。

面白いのはその値段だ。中国だからそれなりに安いんだろう、と思っていたら、思ったより安くない。日本よりは当然安いのだが、物価の差を考えるとそれほどでもないのだった。たとえば、日本で「ソックス4足980円」のものが、こちらでは700円ちょっとで売られている。ポロシャツ、多分日本だと1,980円くらいだと思うが、こっちでは1,600円程度。このことについて、コダマ青年はこう解説する。

「日本じゃユニクロは安い衣類のイメージがあるけど、こっちじゃブランドだから。だから安くしないで高い値段で売っているわけ」

なるほど、そういうことなのか。

ユニクロでお買い上げ

結局お買い上げ。まさか上海まできてユニクロで衣類を買うことになるとは思わなかった。ありがとうユニクロ

買ったのは、短パン148元、ポロシャツ98元(特価品)。

ポロシャツはスーパークールビズ対応で、会社に着ていくことを前提に買ってみた。

南蛮子

南京西路から歩いて南下する。まだ時間は早いが、夕ご飯を食べることにしたからだ。

前回の上海訪問時に舌鼓を打った「滴水洞」(湖南料理の店)のすぐ近くに目指す店があるという。今回は「雲南料理の店」で食事を取ろう、ということになっているので楽しみだ。

ほんの少しコダマ青年、道に迷ってお店に行き着いた。雑居ビルの奥にある二階。これは確かに迷う。

南蛮子

「南蛮子」というお店らしい。

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