変わりゆくばんや、変わらないばんや【2017年12月】

メニュー

卓上にあるメニュー。

ここにまで食べ物のメニューが書いてあったら恐れおののくが、さすがにそこまで魚包囲網ではなかった。

ここに書かれているのは、ドリンク。

もちろん、お酒のメニューが豊富に用意されている。

ここを訪れる人のほとんどはマイカーを使っていると思うので、ドライバーさんはお酒を飲めない。しかし、これだけの魚が「食べて!食べて!」と呼びかけているのだ。ドライバー以外の人は是非飲みたいところだ。

とにかく海の魚というのは、煮ても焼いても生でも、塩っ辛い。生だったら醤油を付けるわけだし。それを中和するためには、大量の水分・・・アルコールが望ましい。

しかし、さすがに周囲を見渡しても、ここで酒盛りをしている人は見かけなかった。そういえば、過去の訪問でも、酒盛りをして居酒屋状態にしている人たちは見た記憶がない。僕らの集団が居酒屋状態になっていたことはあったけど。

やっぱり、場所柄「房総半島観光のついでの腹ごなし」ということで、ここで腰を据えて飲み食いする人というのは少ないのだろう。僕らのように「ばんやが主目的!」という人は、客全体のうち一体どれくらいいるのだろう?

メニュー

ソフトドリンクも当然取りそろえております。

しかし、メロンソーダを飲みながらお刺身を食べるという気にはなれない。これは明らかにお子様向けだな。

幸い、ノンアルコールビールの取り扱いがあったので、僕はノンアルコールビールを頼むことにする。

朝酒

まだ10時にもなっていない朝っぱらから生ビールをぐいっといっちゃうおーまさん。

彼はもともとそんなにお酒を飲むタイプではないのだけど、僕らのオフ会への参加を重ねるうちに、「こういう時は飲んじゃえ!」という吹っ切りがついてきた気がする。いいぞもっとやれ。

今回初参加だったとんばらさんも、ビールをたしなんでいらっしゃった。あれっ、周囲を見渡すと、この時間からお酒を飲んでいるのはうちのテーブルだけだぞ。

でも、お酒が飲める人は、頼んで正解だと思う。

さっきも書いたけど、食べ進めていくうちに、塩っ気にウンザリしてくる。何かで中和したくなる。しかし、白米を頼むと、それでおなかがいっぱいになってしまうのでやりたくない。お酒が飲める人はそれで中和すればいいけど、お酒が飲めない人は、ただただ塩辛さを我慢することになる。

ノンアルコールビールや水じゃ、中和にはあまり向かない。

じゃあ、「我慢」しないでご飯食べちゃえよ、と思うんだけどね。思うんだけど・・・頼まない。

料理

イカのかき揚げ。600円。

確か、初参加のとんばらさんがオーダーしたものだと思う。「一度食べてみたかったんで」といったことを言ってた。

確かに、ばんや初訪問なら、これを食べて損はない。「おや!?」と思うほど柔らかいイカの身と、タマネギの甘さを楽しめる。

タマネギ主体のかき揚げなので、「なんだよ、こんなので喜んでるんじゃねぇよ!」とグルメの方に言われるかもしれない。でも、なんかほっとする美味さなんだよね。

これ、そのまま食べてもいいし、天茶とか天丼にしても絶対にうまいと思う。

うまくて値段は安い。しかし、ごらんのボリュームなので、一人または二人での訪問時には要注意。食べるのはほどほどにしておいて、残りはお持ち帰りにするのが良いだろう。

料理

大名御造り刺。2,500円。

「ひょう、これが大名か」

思わずみんなにやりとしてしまう。しかし、勝手に「大名と名前が付くからには、舟盛りでやってくるんじゃないか」と思っていたので、「あれっ、普通の皿?」と思ってしまったのも事実。

盛り付けられているのは、7品。

サザエ、イナダ、マグロ、アジ、タイ、ヒラメ、キンメ。あと、卵焼き。

「一人一切れずつ」あるわけではない。なので、

「いい?食べたいものがあったら、遠慮せずに早い者勝ちだから。恨みっこなしだから」

とルール確認をあらかじめしておく。

お互いいい大人なので、ヨーイドンとともに争奪戦が始まる、なんてことはない。しかし、いい大人過ぎて、配慮のあまり「どれも1きれずつ、微妙に残る」なんていう結果になるのが目に見える。だからこその、「遠慮不要」宣言だ。

料理

あじなめろう900円。

アジのたたきに、薬味や味噌を練り込んであるものだが、これを刺身醤油につけて食べると、かなり醤油を摂取してしまう。お刺身以上に醤油とよくなじむ。そのため、塩分過多になるので注意。ああ、塩っからい。ご飯が欲しい。

料理

毎度感心させれらるのは、ばんやの厨房能力だ。大量のオーダーが入っているだろうに、本当にテキパキと料理が出てくる。

なので、どんどんテーブルの上の料理を片付けていかないと、次の料理の置き場所がなくなってしまう。あと、「えっと、これって何の魚だったっけ」と、自分で頼んでおきながら料理名がわからなくなる。

さて、この魚はなんだっけ。

普段食べなれない魚なので、すぐに名前を忘れる。

これはメジナ煮。800円。

「2匹もいらないよ、1匹400円にして欲しい」

という声はこれまでもさんざんあったと思う。でもお店は頑として「いいから2匹食え」というスタンスで営業しているのだから、豪快だ。

こういう料理を見るにつけ、

「一緒にばんやに行ってくれる仲間がいてくれて、本当にありがたいなあ」

と思う。さすがにこれを一人で食べろ、というのはつらい。

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