毎年一回、最近は12月に開催されることが多い「ばんや」訪問。2017年も12月にオフ会として開催された。
本当は、年四回、春夏秋冬それぞれに訪問したいところ。しかし、さすがにそこまでストイックにばんやのお魚を追い続けてくれる同胞がなかなかいないので、年に一回のペースになっている。
年に一回なら、冬に限る。やはり、冬は魚の脂ののりが違う。
今回、魚を食べ尽くそうと目論む、総勢4名によるばんやツアーが組まれた。
ばんやは、東京から微妙な距離感だ。遠すぎず、かといって近すぎない。ばんやでおなかいっぱいお魚を食べたって、現地での所要時間はせいぜい2時間だ。それでハイさようなら、と帰宅するにはもったいない。かといって、あれこれ遊びまくるほどの時間があるわけでもない。今回は、食事後に数年ぶりのパターゴルフ大会「アワレみオープン」を開催し、丸一日房総半島で遊ぼうと思っている。
2017年12月09日(土)
07:48
東京駅八重洲口。
朝8時に東京駅で集合、という段取りになっていた。ここから車で現地を目指す。
何しろ車は「生もの」だ。魚以上に生もの。首都高速が渋滞すればとんでもなく時間がかかるし、渋滞しなければ拍子抜けするくらい早く現地に到着してしまう。
このあたり、事前に予測が難しいので、最近のばんや行きは毎回「朝8時、都心出発」にFIXしている。
以前GWにばんやオフをやった時は、片道4時間かかったっけ。車中わいわい会話して楽しかったけど、やっぱり渋滞はないに越したことはない。
今回のばんやツアーは冬。いくら土曜日とはいえ、観光シーズンからは外れている。渋滞なんてこれっぽっちもなく、するすると現地に向かっていった。
09:15
早く着きすぎた。東京駅から1時間15分で現地に着いちゃうってこと、あるんだな。びっくりだ。
途中トイレ休憩もなく、アクアラインの「海ほたる」での休憩もなく、ノンストップでわーっと突撃したらこの有様。
「まだ朝ご飯の時間だぞ、おい」
とお互いニヤニヤしながら話をする。
「大丈夫、これからの食事が朝ご飯兼昼ご飯兼夕ご飯になるから」
そう思ったほうがいい。なにせ、それなりに注文をするので、いくら格安の「ばんや」とはいえお会計はそれなりの値段になる。だから、「1日3食をここで賄っちゃう」という理解にしておいたほうが、お支払いの際の罪悪感が和らぐ。
ばんや(2017バージョン)。
魔改造が繰り返されるばんや。今年はどんな変化を遂げているのか。
ちなみに、一泊二食の宿泊形態をやめてしまった「ばんやの湯」だけど、いつの間にかまた食事付き宿泊プランが再開している。過去2回、この「ばんやの湯」で魚尽くしオフを開催してきて、毎回「もう当分の間魚は見たくない」と思えるまで魚を食べてきた。またいずれ、「ばんやの湯」オフ会をやりたいものだ。
ばんやの敷地入ってすぐのところにあった「浜焼館」は礎石だけ残して、跡形も亡くなっている。その空白地帯を埋める気は今のところ、ないらしい。
お客さんがたくさんやってくるお店なのだから、ここも客席にすればいいのに・・・と思うが、そこまで客席を作ってもお客さんは入らないのかもしれない。観光客が来客の大半だろうから、週末に客が殺到し、平日は客がぐっと減るのだろうし。
「あれ・・・?」
もう魔改造は終了したと思っていたばんやだけど、2017年バージョンも改造が加えられていた。食道界のサグラダファミリアを目指しているんじゃないか?という有様だ。
建物正面中央に巨大なタカアシガニ様が掲げられ、そこから建物内に入る・・・というのがこれまでのスタイルだった。しかし2017年バージョンは、ウッドテラスが新たに設けられ、入り口は建物右端に移されていた。
入り口入ってすぐのところにある、注文方法の解説書き。これは以前からずっと一緒。
単品メニューに+250円で定食(ご飯と味噌汁を追加)にすることができる。腹が減っているなら、「寿司定食」もできる。やる人はいないと思うけど。
09:17
さすがに時間が早いだけあって、空席だらけだ。
当たり前だ、「房総半島に観光に行くよ!」という都心の人が、この時間にこの界隈まで到着しているには時間が早すぎる。そして、こんな朝飯とも昼飯ともつかないような時間に食事をしようとする人はあまりいない。
僕らのような、「混雑していないばんやで、心置きなくお魚と対峙する」という気概を持っていないと、なかなかこんな時間に来店はしていない。
ちなみに、11時過ぎるとこのお店は待ち行列になる。冬だとさほど混まないとは思うが、気持ちよく食事をしたければ11時前には到着しておきたい。入荷が少なかった魚が売り切れる前に食べられる、というメリットもあるし。
あれ?
いや、時間が早い、どころか、早すぎたようだ。
店頭に「営業中」という看板は出ていたけど、実際に営業が開始されるのは9時半から。
店員さんに案内され着席したけど、これは「フライング着席」にすぎない。
店員さんから、
「9時半になったらお客様の到着順に注文を伺っていきますので、それまでメニューをごらんになってお待ちください」
と告げられた。メニューはすでにディスプレイに表示されている。よし、約10分はじっくりと考える余裕があるな。何を頼むか、9時半まであれこれ悩もう。
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