歴史が動いた・紙メニューのばんや【ばんや冬の陣2018】

ばんや料理

海鮮ミックスフライが来た。800円。

もうね、単刀直入に言う。ミックスフライがこの日最高に美味かった。刺身もなめろうも良いけれど、フライ最高。

「生きの良い魚なら、火を通さないで生の刺身が一番美味しいんじゃあ?」

と思うかもしれない。違う、生きの良い魚だからこそ、フライにするとキラリと栄えるんですよ。身のプリプリ感をより一層感じられ、衣のサクサク、身のプリプリ、そして魚の旨みが存分に楽しめる。

むしろ、ばんやの刺身というのはテンションがあがる料理だけど、実はあんまり美味しいとは思わない。あっ、言っちゃった。というのは、鮮度が良すぎて、身が固すぎるからだ。もうちょっと時間を置いて、緊張感がほぐれていた方が刺身は美味い。

ちなみにこの日の開栓ミックスフライのネタは、

アジ、タチウオ、ワラサ、イカ、サバ、シイラ

の6種類。刺身盛り合わせとは違う顔ぶれなのが面白い。フライに向いている魚と、刺身に向いている魚というのは違う、ということなのだろうか。

ばんや料理

ビノス貝焼き、550円。

「ニセのハマグリ」ということで一躍その名を知らしめた「ホンビノス貝」だけど、こうやってちゃんと本名を名乗って貝焼きにすれば、それはそれでうまいものですよ。へたにハマグリぶる必要はない。

3個のセットだったのでちょうど良かった。ちょうど僕らも3人。

ほら、合コンで、男女それぞれの人数にズレがあったら、スゲー切ないじゃん。おい、どうするんだよと。その点、今回は3対3のお見合いなので、ニコニコなのです。

ばんや料理

名前がきっかけで僕らの定番メニューとなった「エンザラ味噌煮」。なにげにお高く、1,100円。

深い海に生息する魚でもあり、食用としているのは房総半島の館山界隈と、神奈川県の小田原界隈だけだという。房総半島では「エンザラ」といい、小田原では「スミヤキ」と呼ぶ。写真を見ての通り、皮が真っ黒だからだ。

このエンザラ味噌煮、まるでハモの骨切りのように細かく皮に切れ目を入れている。というのは、皮から身に向かけて硬い骨があるからだ。エンザラを食用としたがらないのは、水揚げ量が少ないせいもあるけれど、「食べにくい魚」だからでもある。

ただし、脂のノリは相当なもので、味噌煮というコッテリした味付けでも全然負けない味わいがある。珍品でもあるので、ばんやに来たなら頼む価値はあると思う。ただし、一人とか二人でのばんや訪問でこれを頼むと、もうコイツだけであとはいらない、という気分になるかもしれない。

ばんや料理

フグ唐揚げ、800円。

先ほど間違えて届けられたタコ唐揚げは、このフグ唐揚げと勘違いされたのではないか説。

フグは唐揚げがうまいんだよな。刺身よりもむしろこっちの方が好きだ。

骨ごとぶつ切りになっている唐揚げもあるけれど、ここのは身だけで食べやすい。

ばんや料理

マグロかま焼き、1,200円。

「かま焼きがあったらとりあえず頼め」というのがばんやでのお約束。とにかくでかいし、「骨ばっかりで食べるところがないんですよォ」ということがない、身がしっかりついたカマが提供される。

大きさ比較

人物比較として、もぐさんとまぐろのかま焼き。

ご丁寧に2つもかまがある。立派だ。

でもこれ、さすがに保田漁港で水あげされていないのでは?と思うがどうなんだろう。

遠洋漁業で釣ってきたまぐろを、保田で水あげするという可能性はあるかも。

ほぐす

しばらくみんなで、一心不乱にまぐろをさばく。

箸だけじゃなく、スプーンも使いつつ。

あんまり最初っから身をほぐすと、単にツナ缶を食べているような気分になってしまう。食べ進めるスピード感にあわせつつ、身をほぐすというのが大事。

(つづく)

1 2 3 4 5 6 7

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください