舎人公園芋煮会2018春・オーソドックスとアブノーマルのつまみ食い

今回はピーラーを3つも用意したので、3人がかりで黙々と皮むきの神事を執り行った。つつがなく皮が剥けて大変よろしゅうございました。

・・・といっても、若干楽はしている。今回の里芋だが、青果コーナーに売られていた生の里芋は全体の約半分。残りの半分は、冷凍コーナーで売られていた「皮むき済み」の里芋に頼った。

何か堕落した気分で、芋煮の神様には申し訳ない。でも、皮が剥けてると本当にありがたいんよ、里芋って。許せ。

煮込み開始

お相撲さんがちゃんこを食べるようなサイズの両手鍋。一年に1回、この芋煮会の時だけ登場している僕の私有物だ。こんなサイズでは、日常生活では使い道がない。

ただ、この鍋を年に一回しか使わないのももったいないので、今度自宅で「そうめんパーティー」でも開くか。この鍋いっぱいにグラグラとそうめんを茹でる。

「買い物カゴに入れたもん勝ち」ルールで食材が決められているので、鍋の具には若干のブレがある。

エリンギ、舞茸、えのきといったきのこ類がどんどん投入されていく。

本場山形の芋煮は、ストイックなまでに牛肉と、里芋と、こんにゃくなのだという。余計なものを入れると「味が濁る」という話だ。しかし僕らみたいな、「うわー!野外炊事だ!みんなで自炊だ!ひゃああああ」なんて浮かれているノンポリは、ついついあれもこれもと入れてしまう。

でもそれでいいと思う。だって、楽しいし。

だがちょっとまて、なめこも入るのか。なめこを芋煮に入れるのか。やるなぁ。

鍋いっぱい

しまいにはごぼうとにんじんまで入る有様。一体どこを目指しているんだ、この鍋は。

でも大丈夫、ちゃんと里芋が存在感を示している。これを見て「芋煮だ」と思わないほうがどうかしている。

ちなみにごぼうとにんじんだが、「きんぴらごぼうセット」としてカット済みのものを買った。ここでもお気軽に。

もぐさんのグラス

鍋を火にかけるところまではできたので、ほっと一息つく。

ただ今の時刻は11時半。10時集合で、買い出しに行って、下ごしらえして、それでもまだこの時間。信じられない。

というのも、これまで何度も、「12時の時報ちょうどに乾杯を」などと言っているのに、なんやかやでその時間を大きく過ぎてしまうことがあった。それがどうだ、今回は鍋だということもあるけれど、もう乾杯できちゃう状況だ。人間、やればできるものだな。生産性向上だ。働き方改革だ。高度プロフェッショナル制度だ。

というわけで、まだ正午になっていないけど、早々に乾杯をすることにした。早く飲むにこしたことはない。早く飲めば早く酔う。12時までに飲めば、晴れてみんな「朝酒」をやる駄目人間の仲間入りだ。

もぐさんが嬉しそうにマイグラスを見せてくれた。

ほう、わざわざ自分のを持ってくるとは趣味人な。しかも、割れないコップではなく、グラスを持参するとは大変だ。新聞紙などで包装していなかったけど、割れないのだろうか。

やや、グラスが潰れた

って、うわあ!

もぐさんは、手にしたグラスを両手でぐにゃ、と握りつぶしてしまった。

「こういう商品なんですよ、いいでしょ」

びっくりしたー。へええ、こういうのもアウトドア商品であるのか。知らなかった。ガラス製かと思ったけど、どうやら透明テーブルマットみたいな材質でできたものらしい。

紙コップやプラカップと比べて、飲んだ感覚が優れている・・・というわけではなさそうだ。でも、「サイズを小さくできる」「洗えば繰り返し使える」というのは使い捨てカップにはない利点で、便利だと思う。

ハムをスライス

芋が煮えるまでの間のおつまみとして、ハム。

こんにゃくを投入する。

「えーと、こんにゃくって牛肉と一緒に煮たら、肉が硬くなるんじゃなかったっけ」
「ああ、そういえばすき焼きの時、しらたきと牛肉は場所を離したりするねえ」
「でも、鍋の時ってそんなことやった記憶がないぞ?」

まあ、疑わしかったら後から投入すればいいんじゃないかね、ということで遅れて鍋にこんにゃくを投入。

後で調べてみたら、「しらたきと牛肉を一緒に煮れば硬くなる」というのは嘘であった、ということを知った。単なる都市伝説みたいなものだったらしい。えーうそー、今まですき焼きの時は慎重にお互いがケンカしないようにしていたのに。じゃあ今度からは、もう、しらたきが牛肉に絡みつくように一緒に煮る!

「日本こんにゃく協会」が発表している情報なので、間違いなさそうだ。牛肉を硬くしてしまう(可能性がある)カルシウムの含有量は、同じくすき焼きの定番、「焼き豆腐」の半分であり、しらたきがことさら悪者にされる筋合いはない、とのこと。

浅漬け持参のとんばらさん

「こんなのを持ってきました」

と、とんばらさんがジップロックを取り出した。中に入っていたのは、きゅうりの浅漬けだ。

「えっ、自分でつけたんですか?」
「はい」

この男は油断ならん。先ほどのこんにゃくも、「手でちぎる」というお作法をしれっとやる。しかもこの浅漬けが美味いんでやんの。単なる浅漬けの素に浸けたんじゃない、きゅうりと一緒にミョウガが入っていた。やりおる。

早々に乾杯

11:38
12時を大きく前倒しで、早くも乾杯。

やー、前回は「早く帰れー、早く帰れー」という施設側の呪詛のようなBGMにせき立てられながら片付けをしたけれど、今日はものすごく余裕がある。なにせ、あと4時間半もあるのだから。

(つづく)

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