
鳥房の路地をさらに奥に進むと、「呑んべ横丁」という看板が見えた。このあたりもディープな場所らしい。

うわあ・・・。
「時間の流れが止まったような」という表現は陳腐すぎるけど、まさにそんな感じの横丁。アーケードというか屋根というかで覆われた路地で、狭い通路の両脇に飲み屋が並んでいる。新宿ゴールデン街や思いで横丁と雰囲気は似ている。
建ぺい率もへったくれもない空間であり、これを今から改築でもしようとしたら消防署からNGを食らうのは間違いない。現行の消防法では完全にアカン建物だ。火事になれば、このあたり一帯は業火に包まれるだろう。

でもむしろこういうのが昭和レトロで楽しい。ワクワクさせられる。呑んべな人で、こじんまりしたお店を隠れ家にしたい願望がある人なら、こういう場所は好きだろう。
立石という場所だからこそ生き残っている。これがもう少し大きな町だったら、とっくの昔に再開発だ。町工場がいっぱいあった時代の名残として、中小規模の駅ではあるけど飲み屋が結構ありこういう横丁も形成された。今となってはこういうエリアが残っているのは、絶妙なバランスな場所に限られる。

昔ながらの店ばっかり、というわけではない。労働者の町だった立石は、安く飲める店へのニーズが高く、もつ焼き・もつ煮込みの店が多い。しかしどっこい、大阪名物である串カツの店だって出店していた。こちらも安く食える酒の肴だ。
「大阪の味」「まいどおおきに」というひさしの文字が、ちょっと立石らしくなくておもしろい。

もつ焼き専門店を謳う「江戸っ子」。
立石を代表するもつ焼き屋の一つだそうだ。確かに、看板には「立石の関所」と書いてある。
残念ながら日曜日は定休日。なので今日は全く人の気配がなかった。うまいもつ焼きかー。それいいなあ。今回の立石オフでは、もつ焼きを食べる機会はなかった。

立石は焼肉もなかなかいけるらしい。この牛坊も立石を代表するお店らしいのだが、今日は訪問予定なし。何しろ、のっけからとりもも肉を一人一本食べるというイベントがあるので、それ以降大して食べ物が胃袋に収まらない可能性が高い。この牛坊が営業開始する夕方なんて、焼肉が入る余地が胃袋にあるとは思えない。悪いことはいわん、今日はやめとけ。
というわけで、写真撮影だけしておしまい。
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