二毛作の店内に張ってあった、マグネットらしきもの。
「I LOVE 泥酔」「I LOVE 酩酊」「I LOVE 徘徊」
の3部作。どこで売ってたんだ、こんなの。
いくらお酒が好きな人であっても、これらについて「LOVE」な人ってなかなかいないぞ。「徘徊」だなんて特に。
徘徊の「徊」の字は、よく見るととっくりの形をしていた。よくできているなあ、と一同感心。
ハシゴ2軒目を終え、お店を後にする。今日は3軒を巡る、ということが既に決まっていたので、みなさん自制がきいている。
泥酔も、酩酊も、ましてや徘徊もする人はいなかった。
「3軒目の蘭州が開店するまでまだ時間がある(18時開店)ので、その間栄寿司でお寿司立ち食いやるかァ!」
と半分冗談、半分本気で言いながら栄寿司に行ってみたら、とっくの昔に閉店していた。夕方には終わるんだな、このお店。
夜の寿司屋はお酒を飲む人が多いので儲かるはずなんだが、このお店の場合はそんなん知ったこっちゃねぇ、ということらしい。
というかこのお店、確か飲み物はビールかお茶しかなかったはずだ。立ち食いということもあり、とても潔い。
やっぱ駄目かァ、とか言いながらふと見ると、鳥善というお惣菜屋があった。こういう町には結構当たり前のようにあるお惣菜屋だが、新興住宅地に住んでいるおかでんからしたらこれがめっぽうものめずらしかった。
量り売りをやっている唐揚なんて、垂涎のまなざしだ。ついつい、よせばいいのに500グラムとか買ってしまいそうだ。
こんなんが近所にあったら、身を滅ぼすだろう。唐揚買いまくる。
で、実際に買っちゃった。幸い今日はたくさん仲間がいるので、シェアするのにちょうどいい。僕は一個食べられればとりあえずいいや、ってことで。
胸肉の唐揚げは二種類売られていて、「しょうゆ味」と「ピリカラ味」だった。
「おいちょっと待て、『しょうゆ味としお味』っていうのならわかる。でも『ピリカラ味』ってなんだ?辛味、というのは本来味覚ではなくて痛覚であり・・・(以下略)」
こういう話をわあわあ言い合えるのも、楽しい。酔っ払っている人たちはなおさらだ。
今回、企画を立てたたっぴぃさんがもっともお勧めしたかったお店なのが本日最後のお店「蘭州」。
名前の通り中華料理店なのだが、ここは餃子が絶品なのだという。
18時開店にあわせてお店に到着する。というか、事前にお店に予約が入れてあり、席を確保してもらえていた。
蘭州は、カウンター席中心のお店。奥にテーブル席が1つだけあり、僕らが占領している状態。
中華料理屋というのは、「ついついメニュー数が増えちゃいました」ということがありがちの業態だけど、このお店は至ってシンプルだ。
食べ物に関して言えば、
ラーメン、ワンタン、ワンタンメン、香菜麺、叉焼麺、白飯、水餃子、焼き餃子、焼ニラ餃子
だけの取り扱いだ。そのかわり、餃子については注文が入ってから仕込むなど、こだわりが強い。だから話題になるほどおいしい餃子を食べられるというわけだ。餃子をオーダーごとに作っていたら他の料理をあれこれ作るのは無理だ。メニュー数が少ないのは仕方がないのだろう。
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