

西へ進んでみる。相変わらずこの辺も塀で覆われているが、道路左側(南側)は反対派のテリトリーなので塀がない。

もう一度道路はB滑走路の誘導路をトンネルで潜り抜けていくことになる。その手前に、木の看板があった。「三里塚物産」と書かれている。
ここでは、落花生、らっきょうなどの農作物を生産販売しているらしい。ネットショッピングなどで、誰でも買い求めることができる。
この場で生産物の直売をやっているのかどうかは不明なので、敷地内に立ち入るのはやめておいた。さすがに神社とは違う。冷やかしで足を踏み入れるのはやめたほうがいい。

トンネルをくぐると、そこはのどかな千葉の田園風景のような場所だった。でもここもまだ空港の中。誘導路にはさまれた狭いエリアだが、こんな場所が残っている。
「誘導路にはさまれたエリア」と形容したが、当初の空港建設計画なら、このあたり全部も空港敷地内になっていたはずだ。でも用地買収が未だにできていないので、この地を取り囲むように誘導路が作られてしまったわけだ。この先にある誘導路は「B滑走路西側誘導路」と呼ばれ、2013年に供用開始したばかりのものだ。じわじわと反対派の土地を締め付けるように、空港は進化している。
そんなこの土地には、「第3滑走路粉砕!」という看板が掲げられていた。この手の活動家は独特の美学があるようで、フォントが特徴的だ。
まさにB滑走路(恐らく第2滑走路に相当する)にある場所だが、B滑走路を粉砕、とは言わないのだな。それはもう今更無理だ、と断念したのだろう。まだ実現していない第3滑走路(C滑走路)だけはなんとしても阻止、というわけか。

空港の滑走路脇にぽっかりと畑がある。シュールだ。


そしてB滑走路西側誘導路の下をくぐっていく。
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