第3ターミナルをざっと見たので、第2ターミナルに戻る。バス乗り場に向かうと見せかけて、こっそり第2ターミナルへの徒歩連絡通路へと向かった。相方は特に不平を言わず、付いてきてくれた。
連絡津路は、陸上トラックが延々と伸びているだけの質素なものだ。動く歩道?バカいっちゃいけない。そんなものに金はかけられないぜ。つべこべ言わずに歩け歩け。
500メートル超の連絡歩道は、既存の施設などのご機嫌を損なわないように、隙間を縫うように作られている。そのため、何かのグラフのように右折左折を繰り返す。
100メートルおきくらいに休憩所が設けられ、へばった人たちが一息つけるようにしてあるのが「せめてもの温情」で面白い。
なにしろ、途中リタイアということができない。いったんこの歩道に入ったが最後、歩き続けるか、Uターンするかの二者択一しかない。
100メートルおきにある休憩所。
ここだけ、少し歩道の幅が広がっていて、質素なベンチと、ゴミ箱、そして自販機が置いてある。
そういえば言い忘れたが、第3ターミナルのソファなどは全部無印良品のものらしい。いかにも感がこれまた面白い。
ようやく第2ターミナル到着。
こちらはワンワールド陣営の拠点になっており、JALをはじめとする航空会社が利用している。
第1ターミナルがコの字型の建物なのに対して、第2ターミナルは一の字型。コの字型のターミナルは、遠くを見渡せないのでなんだか狭く感じるし、どこに何があるのかわかりにくい。やはり、新しく作ったターミナルの方が便利だ。
それにしても支柱無しでよくもまあこれだけ広い空間をキープできるものだ。第2ターミナルの出国ロビーにて。
建物のつくりはさすがに立派なあ、と感心させられる。やっぱりこういうのは国の威信をかける性質のものでもあるので、ちゃんとしている。成田空港の全部のターミナルが第3ターミナル的なインテリアだと、さすがに残念だ。
第2ターミナルのモールを見て回る。第1ターミナルと重複しているお店が多いことに気づく。とはいえ、売っているものがいろいろ空港ならではのものであり、イオンとかアリオにあるお店とは雰囲気が違って面白かった。
ナリタ買い、という看板を先ほど見かけたが、確かに成田のターミナルを見て回るのは楽しい。最近のショッピングモールは、マツキヨとかユニクロとかマツキヨとかアカチャンホンポとか、似たようなお店ばっかりだ。なので、こういうところを訪れるのは新鮮で、ワクワク感はこれまでにないものだった。わざわざ買いに行こう!とは思わないけど、たまにはピリッとした海外旅行の雰囲気を味わいに、ここを訪れるのもいいかもしれない。
昔、石川啄木は「ふるさとの訛」を懐かしんで上野駅までお出かけしたという。僕の場合は、それに近いことが成田空港なのかもしれない。
(2015.05.03)
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