めん棒である程度伸ばした生地は、製麺機にかける。おおー、こういうのが家にあると楽しいだろうなあ、とうっとりと眺める。しかもこれ、両側が透明樹脂製で、中がスケルトン。そういうところも、ワクワクさせられるぜこの野郎。
しかし、使用後は分解して洗わないと不潔なんだろうし、ちゃんと乾かさないと錆びたりカビがはえたりしそう。いろいろ面倒くさそうだ。こういうのは買わない方が吉だ。大富豪になって、広いキッチンん付きの家に移り住んで、お手伝いさんがいるような生活になった暁には買おう。・・・ということはまあ、一生ありえんということだ。来世、生まれ変わったらまたその時考えようぜ。
この製麺機、ちゃんと机にボルト固定されているので動かしやすい。力を入れてハンドルをぐるぐる回してもずれることがないので楽だ。もしこれが固定されていなけりゃ、ズリズリと動いてやりにくいと思う。
目の前に20代前半のギャルがいるので、いいとこ見せようとおっさん大奮起。とはいっても、ハンドルをぐるぐる回すだけであり、高速で回そうがゆっくり回そうが結果は同じ。いやー、さすが製麺機だわ、均一かつ無機質に、きっちりと生地が仕上がった。
何回か製麺機に生地を通し、その都度生地を薄く伸ばしていく。機械の調整は全部スタッフさんがやってくれるので、参加者は籠の中のホイールで運動するハムスターのようにクルクルハンドルを回すだけ。
で、最後、製麺機に取り付けられている麺カッターをガチャンコとセットし、ハンドルを回すと生地から麺へと変身。花嫁に旅立つ日の父親のような残念な気分になる。ああ。
いや、でも、麺にならないことにはチキンラーメンにならないんですけどね。
出来上がったラーメン。んー?でもこれ、チキンラーメンっぽくないな。生めんだから当然なのだが、チキンラーメンってもっと縮れてたよな?これはまだストレート麺だ。
と思ったら、これからこの麺にごま油をはじめとする味付けを施し、もみほぐすのだという。
ボウルに麺を入れ、調味液をかけ回し、手袋をつけた手でモミモミする。おいしくなーれの魔法をここで注入だ。
黙れおっさん、キモい事を言うな。
で、このままでは袋に入らないので、セルクルのような金属の輪っかに麺を詰めてひとまず完成。
コメント