
14:02
鉄塔しか建っていなかった「芽塚」から、三浦アルプスの主要道へと戻る。
先ほど芽塚への登りに使った道とは別に、これから向かう方向へのショートカットルートがあるように見える。登山道なのかどうか怪しいが、向かうべき道への距離は短いし、GPSがあるから大丈夫だろうと踏んで地図にない道を歩く。
途中、踏み跡が少なくなってきて不安にもなったが、しばらく下っていくと道標が見えてきた。無事、ルート復帰。
標識は、「観音塚2.8km、上山口小学校1.1km、乳頭山0.6km」と三叉路として書かれている。つまり、僕が芽塚から歩いてきたルートは「存在しない道」扱いだ。こういう道が時々出現するから、三浦アルプスは危なっかしい。
そもそも、上山口小学校?どこそれ?と思ってしまうのだが、地図でよく探してみると三浦アルプスを南に下山した山麓にある学校だった。1/25,000地図には、ここからその小学校に通じる道は描かれていない。だから、土地勘がない人にとっては「なにそれ?」となる。
ひとまず、僕のようなよそ者は三浦アルプス縦走がしたいのであって、当面の目的地「観音塚」だけを意識しておくのが良い。余計な地名に心を惑わされないことだ。

14:05
こういう両側が下りになっている尾根道を歩くと、気分がいいよな。なんだか高いところにやってきた気分になる。
いよいよ三浦アルプス本領発揮か。

14:06
と、思ったら、この階段。地味にキツい。いや、地味じゃないか。露骨だ。

感心するのが、鉄塔って見晴らしの良い丘の上に建っていること。そりゃそうだとは思うが、階段を登った先に鉄塔、そして鉄塔を通過するとまだ下り、というのを今日はよく繰り返している。

三浦半島の背骨ともいえる電線と鉄塔。不測の事態に備えて二重化されているのだろうか、ほぼ並行して2つの経路がある。
手前の鉄塔が今通過したところ。奥に見える鉄塔が、先ほど猫と出会った芽塚。

14:18
本物のアルプスもそうだけど、稜線歩きというのは決して「標高が高いところを歩き続けることができて、ひたすら快適」な場所ではない。山の細かいアップダウンの影響をモロに受け、案外疲弊するものだ。
この三浦アルプスも同じで、細かいアップダウンが連続する。100メートル単位での上り下りはないけれど、先がよく見通せない茂みの中での上下運動は気分的に楽じゃない。

そうこうしているうちに、登山靴が壊れた。
BOA、つまりヒモで靴を結ぶのではなく、ワイヤーを使ったリールアジャストシステムの靴を使っていたのだが、ワイヤーが登山靴の生地に食い込んでしまい、足の甲部分を引き裂いてしまったのだった。
まあ、寿命なのだろう。利用頻度はともかく、買ってから約6年。よく頑張ってくれた。
まさか登山靴がこういう壊れ方をするとは思っていなかったが、さすがワイヤーだけある。
なお、靴がこんな状態になっても歩くことには支障がなかったので、そのまま歩き続けた。

14:26
何を撮っているのか、わからない写真。
「今歩いているのはだいたいこんな風景の場所」という程度で撮影したわけではないはずなのだけど・・・。
人間の目はよくできていて、見たいと思ったものにフォーカスをあわせ、それ以外のものをあまり見えないようにすることができる。一方カメラだと、そんな「意識のフォーカス」ができないので、手前の茂みも奥の山も等しく写してしまう。その結果、「これ、何の意味があるんだっけ?」という写真ができあがる。
こうやってwebに掲載しながら文章を書いていたら、なにかそこで気がつくんじゃないか・・・?と淡い期待を持つのだが、それでもやっぱり何も気が付かなかった。なんだこの写真。

大桜、と書かれた道標に出会った。そして場所を示す番号は「D14」と書いてある。
あれ?
先ほど「道迷いエリア」の紹介がされていた地図には、D14というポイントは書かれていなかったぞ。
ほら↓

この地図を見ると、地図右下の不動橋からD1、D2と番号が始まり、途中で欠番がいくつかある。D14も欠番。
なんで欠番があるのか、謎だ。
番号が飛んでいるわけだから、書き忘れたわけはなく、敢えて書かなかったということなのだろう。
こういうのは紛らわしくて混乱を招くから統一してほしい。
あと、観音塚1.7km乳頭山1.7kmの道標の下に、手書きの道標がある。
そこには右斜め手前が畠山・乳頭山、左斜め手前が仙元山、そして直進は「×」と書かれている。親切であれこれ地名を書き込んでいるのだろうが、これもまたわかりにくさを増す要因だ。
そういえばなんで「大桜」と呼ぶのだろう?と思ったら、眼の前に根元から四股くらいに分岐した、巨大な桜の木が生えていた。

14:33
大桜からちょっとした急登。
トラロープが登山道脇にあるが、それを使わないと登れないほどではない。
登った先には何があるわけではないが、地図上では159メートルピーク。
(つづく)

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