麻布バッファローウイングス
まるで野球チームのような名前のお店。
潔く、バッファローチキンばっかり売っている・・・と油断させておいて、よく見ると「スパイシーホットドッグ」もメニューに交じっていた。さすがにこれはチキンではなさそうだ。
でも、このスパイシーホットドッグ、売り切れになっていた。なのでやっぱり売られているのは潔くバッファローチキンばっかり。
バッファローチキン(カレー味)5ピース(激辛)
バッファローチキンというのは、別に「バッファロー(アメリカバイソン)と鶏肉を一緒に調理したもの」というわけではない。そういう料理名だ。
バッファローウィング、とも呼ばれ、要するに鶏手羽を揚げて、甘辛いソースをつけた料理だ。なんで「バッファロー」という言葉が付くのかは謎。無線LANルータだろうか?
・・・と気になったので後で調べてみたら、ニューヨーク州バッファローという土地が発症の料理だからバッファローチキン、ということなんだそうだ。なるほどまた一つ賢くなった。
辛い物を食べていると、脳細胞をはじめとして身体が痛めつけられている気がする。記憶力だって低下しそうな予感がする。だからこそ、少しずつ知識と経験をこの場で得て、プラマイゼロにしなくちゃ。
スペインクラブ
スペイン料理のお店、スペインクラブ。
20年以上前にこのお店を利用したことがある。
超巨大なパエリア鍋で炊き上げたパエリアを、スペイン人?の店員さんがドヤ顔で客席に見せびらかしにやってくる。注文するなら今だよ、早くしないと売り切れちゃうよ、というわけだ。もちろん注文して食べた。美味かった記憶がある。
でもこのお店で激辛料理のイメージはない。今回はパエリアとアヒージョで勝負ということだが、さてどうだろうか。
ほかにも「激辛ムール貝」なんてのもあるようだ。
辛い料理って、やりようがいろいろあるものだなと感心させられる。
これだけたくさんのお店が出店する激辛グルメ祭りだけど、実際のところかなりの料理がほかの店舗や週と重複し、「まあ、ありがちだよね。」という内容だ。えっ、そうきたか!というのはなかなかない。でも、世の中食材は豊富にあるのだし、もっといろいろあってもいい。
たとえば、辛子明太子があるんだから、激辛いくらを作って、「激辛海鮮丼」とか。売れるかどうか、とか食材流通や在庫保管の問題はあるけれど。
炎のシーフードアヒージョ 生ハム入り バケット付き(辛口)
アヒージョというのはなかなか激辛にしづらい食べ物だと思う。
油が甘く感じられるからだ。
「激辛麻婆豆腐のひき肉が甘く感じる」ような我々だ。油なんてのは、甘いものという認識になってしまう。
で、案の定さほど辛くなかった。
赤い壺
赤い壺、というネーミングはなにやら辛そうだ。じわり、とくる辛い予感。とても良いネーミングだと思う。
今回は5名参加で、一人2品ずつ=全員で10品、という役割分担だった。今週出店しているのは9店舗なので、1店舗は料理が2品になる。それがこのお店だった。
壺の旨辛ガーリックシュリンプ(旨辛)
旨辛のメニューが選ばれているのは、辛い料理が得意でない人がこの会に参加しているからだ。
見た目は真っ赤な料理で、唐辛子がゴロゴロ転がっている。しかし、こういう唐辛子は辛さが油に吸われてしまっているので、大して辛くはないものだ。むしろ、サクサクしていてスナック感覚で楽しめる。
チキンとせせりの辛味噌激辛煮込み(鬼辛)
料理が辛い、というより唐辛子が辛かったです、という料理。
浅草肉のスタミナ屋
肉のスタミナ屋。
辛さのレベルは「地獄1丁目、2丁目、3丁目」と続いて、一番辛いのは「裏地獄」なんだそうだ。
いろんなお店が「風変わりな辛さ表記をしよう」大喜利をやっているぞ、おい。
閻魔の太巻き肉寿司(裏地獄)
赤酢を使ったわけじゃない。唐辛子を混ぜ込んだ酢飯で作った、赤い太巻き。さらには粉末の唐辛子と赤いソース。
ご丁寧に2皿買ってきてくれていた。
食べてみたが、米中心だとなかなか辛くは感じないものだ。
ホルモン焼 幸永
前週に続いてホルモン焼き幸永。
ホルモンミックス 単品 並 (MAX)
料理がミックスされているのは楽しいことだけど、5人でこれを一皿シェアするとなるとかなり厳しい。人によって食べているホルモンの部位が異なる。
【番外編】激辛癒やし研究所
そんなわけで、5名がかりだったこともあり、あっけなく食べ終わってしまった。
昔は、辛さに苦悶し、しばらく身動きが付かず、「閉園だよ、出て行ってくれよ」というアナウンスが流れる中ようやく重い腰が上がる、ということもあった。しかし今年は一度もそんなことはなく、1時間から1時間半の滞在時間でさくっと解散、という日々が続いた。
そんな日々ももう終わり。あー、未練はないけれど、なんか早すぎるな、あっけなさすぎるな。
そんなわけで、6週やり切ったご褒美ということで、かき氷を食べることにした。「激辛癒し研究所」という店名がついているお店。
かき氷 マンゴー味(ミルクトッピング)
シロップはアルコールありとなしを選ぶことができ、お酒が飲めない僕はうっかりアルコールありを選ばないよう気を付けないといけない。かき氷、マンゴー味。ああ、甘い。確かに癒された。
辛さの基準は、「スコヴィル」と呼ばれる。これは、人間が辛さを中和させるためにどれだけの砂糖を舐めればよいのか、という非常にアナログな発想に基づいた数値だ。でも今ならわかる、確かに甘いものを舐めると、辛さが和らぐ。今回、顔をしかめるような辛い料理には出会わなかったものの、甘いものを口にするとホッとした気持ちになるのは間違いない。
激辛グルメ駅伝。2019年はこれにておしまい。いろんな人がいれかわり立ちかわり参戦し、結局全6週54店舗を全部食べたことになる。人手不足によってタスキが次の区間につながらないんじゃないか?と懸念された時期もあったけど、こうやって無事に全店舗の味を確認できてほっとしている。よかった。
来年?いやあ、もう6週はきついって。せめて4週に留めてくれないかなあ。または、開催期間を倍に伸ばしてもらうか。毎週通うのは大変だ。時間的にも、体力的にも、財力的にも。
(この項おわり)
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