激辛グルメ駅伝2019

2019年09月18日(水) 第6区間

激辛グルメ祭り

毎回、激辛グルメ祭りの会場である大久保公園の前に立つと苦笑いが出る。

「またか」と。

一週間なんてあっという間だ。辛いのを食べて、その時撮影した写真を整理して1日。若干しんどくなった体調が完全に復活するまでさらに1日。そうこうしているうちに、次の週の激辛料理を選ぶ時期になる。気が付いたら、もう次の激辛グルメだ。

そんな激動の、いや激辛の一か月半もようやく終わり。激辛グルメ祭り6th Round、我々が「第6区間」と呼んでいる時期だ。これが今年の締めくくりとなる。

感慨?いや、そんなものは無いっス。「やれやれ、ようやく終わる」という気持ちのほうが強い。さすがに全6回のイベントともなると、「義務感」のほうが強い。もうちょっと期間をコンパクトにしてくれないかなあ、なんて思う。

じゃあなんのためにオフ会やってるんだよ、という気もするけど、自分でもよくわからない。

とはいっても僕は全6区間のうち1区間お休みをいただいたので、5回の出走だった。一方で、かめぜろさんはフル出場を本日達成し、生ける伝説となった。すげえ人がいるものだ。マジで尊敬の念しかない。自分の時間と、気力と、体力と、財力。その全てを削りながらの参戦だ。激辛神の称号が与えられてよいと思う。だって、全54店舗完全制覇だぜ、この人。

ほかにも、何度もこのイベントに足を運んでくれた方、1回限りのスポット参戦で我々を支援してくれた方、辛いのは得意じゃないけど、と言いつつ応援に駆けつけてくれた方、様々な方々おかげで最終日を迎えることができた。緩やかな連帯感を感じ、とてもうれしく感じている。

・・・と、なんだかイベントの総括をはじめてしまった。いかんな、これから第6区間の報告を書く段取りなのに、順番を間違えた。

というわけで、文末には感謝文は書かないけど許して。

案内張り紙

大久保公園入口の掲示板には、次回イベントの告知が張り出してあった。演劇やコンサートの告知みたいなポスターではなく、文字だけの張り紙。

これを見ると、激辛グルメ祭りが終わると引き続き「ガーリック&チーズパラダイス」になって、その後「美味しいラーメン集まりすぎ祭り」に切り替わるらしい。「集まりすぎ」というネーミングがやけくそ感があっていい。

それはともかく、激辛グルメ祭りの後に続くイベント、すっかりガーリックを前面に押し出した食イベントで定着している。ただ、一時パクチーのイベントをやっていたけど、それは定着しなかったらしい。どうも、パクチーはまだマイナー勢力なのだろう。

激辛グルメ祭り会場

会場の様子。

相変わらず、「激込みにはならないけど、程よく混んでいる」状態。6週間に期間延長した効果だ。19時時点で、立ち席でよければ全く問題なく空席はある。座りたかったら、少人数ならなんとかなるかならないかギリギリ、といったところ。まとまった人数で座りたいなら、あと30分は早く到着しておきたい。

激辛料理一覧

のっけから結論。本日勢ぞろいの品10品。

こうやって俯瞰すると、ひたすら赤黒い。「緑黄色野菜」と呼ばれる食材も中には入っているのだろうが、もうそんな気配が全然ない。こういう料理を毎日食べ続けていると、体の調子を悪くしそうだ。

あ、そりゃそうか、辛いのをずっと食べているんだから、料理の色うんぬん以前に体に悪い。

恐らく、この一か月半の間で、腸内フローラは全滅してイチから善玉菌・悪玉菌の陣取り合戦が始まることになるだろう。そして、食道から胃腸までの粘膜は傷つき、この調子で数年間過ごしていると癌細胞さんがコンニチハしてくるに違いない。

激辛はほどほどに。これ、本当に大事なこと。

プングム

前回第5区間から引き続いての出店となるプングム。

今日がイベント最終日ということもあって、取り揃えているメニュー4品のうち2品が売り切れになっていた。うどんが使われている料理が品切れらしい。痛恨のうどん不足!そんなことって、あるのか。でも、韓国料理店だからうどんがなくてもオッケーではある。

チーズタッカルビ(ヤバ辛)

チーズがかかっているのに「ヤバ辛」というチーズタッカルビ。それもこれもカプサイシンソースのせいだ。

トッポギのもちもちした食感をモグモグやっているうちに辛さというか、痛みが伝わってくる料理。実はトッポギって、辛さで人を苦しめるには最強の食材なのかもしれない。

ホルモン焼 幸永

赤い提灯で客をいざなう、ホルモン焼き幸永。

今年の激辛グルメ祭りの傾向としては、店頭に独自のテントを持参しているお店がちらほらあったということだ。このイベントが開催されている8月から9月にかけては天候が崩れやすく、実際我々は何度も雨に見舞われた。そういうときに、テントがあるというのは大変にありがたい配慮だ。

あと、人員を十分に確保できているお店の場合、主催者が用意しているプレハブ小屋はキッチン専用とし、接客要員は長机をプレハブの前に出してそこで対応していた。プレハブの中から応対するよりも、こっちの方が客も店も楽だ。

ホルモンミックス 単品 並 (MAX)

ホルモンも、「よく噛まないと飲み込めない」料理なので辛さを堪能するのに向いている食材だ。しかし、味の染み込みについてはトッポギの方がはるかに凶悪なので、これはこれでそんなに辛くは感じなかった。

この料理に限らず、この日すべてのメニューにおいて悲鳴を上げるような激辛料理はなかったと思う。それは僕らの激辛耐性が上がったからだが、今回初登場で「辛いものは得意ではない」と言ういしさんも平然と食べていたので、きっとそうなのだろう。

とにかく、「同じものをずっと食べ続ける」ということがない限りは、少々辛くてもへーきへーき、というのが結論。

汁なし担々麺 ピリリ

「ぴりり」という割には激辛のイベントに出店している。今回初登場。

担担麺のお店らしいけど、麻婆豆腐を打ち出したメニューだけを今回出品していた。

激辛麻婆麺(激辛い激痺れる)

ネーミングが素敵。外国ネイティブな方が経営する現地料理のお店に書かれた、怪しいメニューのようだ。

「辛くて、痺れる」というのをスマートに表現するなら、「カラシビ」という言葉がある。しかしこれは神田にあるラーメン店「鬼金棒(きかんぼう)」のイメージが強すぎて、ちょっと他店では使いづらいかもしれない。

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こういう料理を5人でシェアした場合、一人一人に分配される麺の量も具の量も、「試食レベル」になる。なので、「あれっ、辛いかも」と思ったところで終了。

なので、来年またこのイベントを開催することがあったら、辛い物が苦手な人でもぜひ参加してみてほしい。みんなでシェアすれば怖くない。たぶん。

燻製カレー くんかれ

燻製カレーとはなんぞや、というのが気になるお店。

キーマカレーS(激辛)

確かに燻香がするカレーだった。

カレーというのは激辛料理の定番だけど、こういう場面では案外「辛く感じない」ものだ。というのも、これを5名がかりでシェアするのだから、一人当たりのルーの量なんてしれているからだ。きっちり5等分なんてできないので、人によってはご飯中心でルーはちょびっと、というパターンも出てくる。こうなると、激辛料理を食べているんだか、白米を食べているんだかわからない状況になってくる。

アジアンタワン168

なんで「168」という数字が出てくるんだろう?と思ったが、「いろは」と読むのかもしれない。タイ料理のお店。

トムヤム唐揚げ(激辛)

唐辛子の粉末が振りかけられた激辛唐揚げ。唐辛子がかかっているところとかかっていないところで、辛さの度合いは異なる。

ただし、こういう料理は「ぱくっと食べてしまう」タイプのものなので、「あっ、やべえ、辛い!」と感じるまでもなく、食べきってしまう。

お行儀よく育てられ、「飲み込むまでに30回は噛みましょう」というしつけが徹底している人は、激辛料理というのはキツいと思う。ドカ食いをする人ほど、激辛耐性が強いんじゃあるまいか。

(つづく)

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