激辛グルメ駅伝2019

2019年08月21日(水) 第2区間

激辛グルメ祭り会場

2019年8月21日(水)。

激辛グルメ駅伝、第2区間の出走。

お盆休みということで、一週間お休みをとって、二週間ぶりの参集となった。

当初、この第2区間はもよさんとおかでんの2名しか参加しない見込みだった。さすがに2名で9店舗を制覇するというのは無理なので、今回限りの一期一会なお店だけを対象とし、6店舗をターゲットとした。

全部で9店舗あるけれど、そのうち3店舗は前回から引き続いての出店。なので、ひとまずその3店は後回しだ。

・・・と思ったら、結局最終的には5名が出走し、一人2品ずつの調達で全10品を食べ比べる回となった。人数が多いと、本当にありがたい。

夕立のため客は少ない

集合時間となっていた19時、新宿界隈はとても強い夕立が降った。傘を持っていない人たちは右往左往し、強風のためにテント内の席にまで雨が降りこんでくるので逃げ惑う人が続出。

僕らも、テントの内側に席を陣取り、料理を買いに行くときはできるだけ料理が雨に濡れないよう、傘をさして万全の構えで臨んだ。折角の激辛料理だ、雨のせいで辛さが薄まる、というのは残念なことじゃあないか。

この日の出走者は

もよ、かめぜろ、のっちょ、のっちょ同僚I、おかでん

の5名だった。紅一点のもよさん一人で参加者の平均年齢を下げ・・・きれず、たぶん全体の平均年齢は40オーバーだと思う。

会場を見渡すと、若い人がとても多い。どうやら、人間というのは歳を重ねると激辛がしんどくなるらしい。そう考えると、いい年した大人が激辛!うはあ!と嬉々としているのだから、一応精神的には若いんだと思う。思いたい。きっとそうだ。

四川料理 京華樓

四川料理 京華樓

この日は、激辛グルメ祭り2nd Roundの最終日。今晩限りでお店は総入れ替えとなり、次の3rd Round出場店に仮設店舗を譲ることになる。

だから、お店としては「在庫を余らせても困るから、売り切れ御免で最終日は乗り切ろう」と考えていてもおかしくはない。狙っていた料理が手に入らずに、あれれ・・・予定外の料理になっちゃった、ということも十分に考えられた。

しかし、そんな生ぬるいお店は一店たりともなく、すべてのお店でガリガリに激辛料理を売りまくっていた。殺す気満々だ、この人たち。

本当なら我々が実際に食べた順番で料理を紹介すべきなのだろうけど、どの順番で食べたか忘れた。会場の端から順番に、お店の並び順で料理を紹介していく。

まずは「四川料理 京華樓」。

前回の第1区間でも登場したお店で、その時は麻婆豆腐を食べた。

今回二度目の登場となるが、さすがにまた麻婆豆腐というわけにはいかない。今回は別の料理を選んである。

鶏の軟骨とピーナッツの香辣炒M(中辛)

鶏の軟骨とピーナッツの香辣炒M(中辛)

最近、ピーナッツと唐辛子、花椒を和えた「麻辣ピーナッツ」を売っているお店が増えた。美味しいので僕も大好きなのだけど、そのイメージでこれを食べると、「あれっ」と驚かされる。

というのも、ピーナッツがカリッと焙煎されたものではなく、茹で落花生のようなぐにゃっとした食感だからだ。うまいまずいは別として、とにかく「あれっ」と不意を突かれる。

さらに、鳥の軟骨が入っているので、なかなか不思議な食感だ。

辛いものがそれほど得意ではない同僚Iさんは、輪切り唐辛子で赤い皿を見てびびっていた。「これ、唐辛子も食べるんですか?無理でしょうさすがに」と。

いやいや、それは違う、この手の唐辛子はたいして辛くないものだ。むしろ香ばしくなっていて、美味しいと感じるくらいだ。わざわざ避けて食べるなんて、もったいない話。

5人で料理をシェアする際、基本は1/5ずつ、自分で自分の分を取り分けていく。みんな慣れたもので、「マイ取り皿(紙皿)」を持参しているので、取り分けることができる。しかし、きっちり1/5ずつ取り分けるのが難しい料理もあり、その場合は最後5人目の人が責任をもって残った料理を食べきる、というルールになった。暗黙のうちに。

なので、料理によっては「おいおい、ずいぶん残ってるじゃないか」と最後の人が困ってしまう場合もある。

この料理は、同僚Iさんが5人目だったということもあり、唐辛子を中心にそれなりに料理が余っていた。「辛くないから大丈夫」という周囲の励ましに応じて唐辛子を食べていた同僚Iさんだが、「やっぱり辛い」と顔をしかめた。

Tokyo spice curry 赤と黒

Tokyo spice curry 赤と黒

激辛グルメ祭りにはたぶん初参戦じゃないかと思う「Tokyo spice curry 赤と黒」。

その名の通り、赤いカレーと黒いカレーを用意している。

今回、我々は「5名で10品をオーダーする」という体制をとっているので、9店舗のうち1店舗が2品注文する対象となる。

そのお店がここで、「赤と黒」と名乗るからには両方頼んでやらあ!ということになった。

黒のカシミールカレーS(超極辛)

黒のカシミールカレーS(超極辛)

これを食べたとき、みんな一様に「薫り高くて美味しい」とほめたたえた、そんな料理。後味が特にいい。

「辛いといえば辛いけど、まあ、そこまでじゃあないな」

なんて全員が涼しい顔をしていた。

たぶん、1人前を5人でシェアしているからだ。これを一人で1皿、最後まで食べ続けていたら、だんだんジリジリと痛みが増してきたはずだ。

我々が不当に「たいして辛くない」と平然としているのは、それぞれの料理を味見程度でしか食べていないからだ。僕らが特別に辛い物耐性がある、というわけではない。

赤の薬膳カレーS(超極辛)

赤の薬膳カレーS(超極辛)

黒と比べてもっとどっしりとした感じの味わい。黒よりも辛味は少ない印象だった。

でも、5人で取り分ける際、ご飯とルーの配分をどうしているかによって、感じる辛さというのは千差万別だ。ご飯を多く取った人は、辛さが中和されるだろうし、ご飯が少なかった人は辛味を強く感じただろう。

「超極辛」とはなっているけれど、全員「うん、まあ辛くはないよね」と平然としていた。

最初のころは、「この料理、5段階評価で辛さをランク付けすると、何点?」なんてみんなで話し合っていたのだけど、途中でやらなくなってしまった。もう、何がなんだかわからないんスよ。本当に辛くないんだか、辛さに慣れてしまったのか、なんなのか。

あと、辛さというのは痛覚だ。でも、「痛覚」と一言で言っても、その中身は多岐にわたる。「バーン、と華やかな辛さ(痛さ)」だったり、「じわーっと後から尾を引く辛さ(痛さ)」だったり、「一口食べただけで頭皮の毛穴から汗がでてくるような辛さ」だったり。

そうなると、「5段階評価で!」なんていうのはずいぶんとぶっきらぼうなことになる。「鈍い痛み部門で5段階評価」「鋭い痛み部門で5段階評価」「汗をかきます部門で5段階評価」と細分化しないと、たぶんうまく表現できないと思う。

いや、それでもまだ甘いか。「切れ味が良いか悪いか」なんてのも評価軸に入る。本当に、スコーンと瞬間的に辛いのと、だらだらと辛さを引きずるものとがある。

タイ田舎料理 クンヤー

タイ田舎料理 クンヤー

タイ田舎料理を名乗るお店。

なんだか、タイ料理って「田舎とか地方とかの料理」を標ぼうするお店が結構ある気がするのだけど気のせいだろうか。イサーン地方の料理を出すお店です、とか。

ところで「田舎料理」ってすごいくくりだよな。日本で「田舎料理」っていったら、ものすごく範囲が広い。宮廷料理の対義語が田舎料理(=庶民の料理)、なのだろうか?

ガイトート(鶏の唐揚げ)(中辛)

ガイトート(鶏の唐揚げ)(中辛)

辛さの選択肢がないので、無条件で中辛となる。

辛いとは全く思わず、全員リラックスしながら唐揚げをかじってニッコリ。

プサンアジメ

プサンアジメ

激辛グルメ祭りにおいて、今はどの週も韓国料理店が出店していると思う。

でも、僕は正直言って、韓国料理はさほど辛くないと思っていた。確かに唐辛子はたくさん使う。しかし韓国の唐辛子はそこまで激辛ではなく、見た目の赤さの割には食べやすい印象だ。韓国の調味料コチュジャンも、甘さがあってマイルドだ。

しかしその思い込みを昨年ひっくり返された。韓国料理店がマジになったらやばい、ということを想い知らされたからだ。

なので、今年もすでに身構えている。油断するなよ、と。

トッポギ(激辛)

サンアジメ トッポギ(激辛)

見た目は甘辛いトッポギ。

ごく普通の見た目なんだけど、これが「いてててて・・・」と全員が立ち往生し、顔をしかめ、中には慌てて自販機に飲み物を買いに行く人も出たくらいの辛さだった。

辛い、というよりも、ただひたすら痛い。そして、それが延々と続く。

水を飲んだって駄目だ、ずっと痛さが引かない。なんだこれ。

唐辛子を多用すると、味が苦くなってくる。しかしこのトッポギにはそれがないので、恐らく辛み成分カプサイシンを純粋に抽出した透明なエキスを注いでいるんじゃないかと思うけど、どうなんだろう。

うずらの卵が添えられているけど、なんの気休めにもならない。これはすごすぎる。

5人でシェアなので、トッポギは一人2本。たった2本なのだけど、箸が止まってしまうすごさだった。同僚Iさんはかわいそうに、1本食べたところでギブアップしてしまったくらいだ。

これを食べたあと、みんなで

「いやー、5名でよかったねえ」

とお互いの存在に感謝しあった。仮に今回、2名でこれを食べていたとしよう。きっと辛さで頭をかきむしっていたに違いない。5名でシェアできたからこそ、ダメージを少なくすることができた。

(つづく)

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