【19軒目】 COVA TOKYO(有楽町電気ビル) 2014年8月24日
この企画にエントリーしているお店は、20時、21時などと夜まで営業しているところがほとんどだ。だからお店巡りは余裕・・・と思っていた。
しかし中には、レストランも含まれていたから厄介だった。
つまり、ランチ時とディナー時はかき氷どころじゃないよね、ということだ。昼下がりのティータイム時だけしか、かき氷は食べられないっぽい。
そういうお店は、週末のお昼に行くしかない。案外気をつけていないと、行きそびれてしまう。
COVAは、黒服の店員がいて、グラスにボトルの水を注ぎにきてくれるようなお店。お値段は結構高め。
僕が入店したときは、店員が一瞬頭の上からつま先までじろっと見た。値踏みされたようだ。慌てて、「カキ氷食べられますか?」と聞く。かき氷食べたらすぐ出ますんで、と卑屈な自己弁護だ。
店員さんが、店の奥の「いかにもフレンチレストラン」的な重厚な客席に僕を案内し、その入口のところで「こちらでよろしいですか?」と聞いてきた。
これも、「お前ごときがこういう場所に入るってことで、いいのか?」と確認されているかのようだった。
もちろんそれは思い込みすぎで、ティータイムならここでアイスコーヒーだけ飲んで帰ったっていいみたいだけど。重厚なインテリアをソワソワとみながら、卑屈な気持ちになる。でも周りは、ネットワークビジネスの勧誘に熱が入っている人とか、宝塚帰りらしきマダムたちとか、結構和気藹々。
ブラッドオレンジ・グラニータ(1,080円)。
ブラッドオレンジを使ったシャーベットは、とても美味しかった。しみじみうまいぞ、これ。
いわゆる一般的な「かき氷」は、味がついていない氷にシロップをかけて食べるものだ。カレーとライスが別、みたいなものだ。一方シャーベットは、既に味がついた氷だ。ドライカレーみたいなものだ。まんべんなく味がついているので、どこから食べてもうまいというのはあらためて良いもんだな、と思った。
【20軒目】 ふれんち茶懐石京都福寿園茶寮(グランルーフ) 2014年8月24日
東京駅の八重洲口側に「グランルーフ」ができてしばらく。帆船の帆みたいな屋根がある、という印象しかないのだが、いざ行ってみるとその通りだった。野外イベントでもやるにはいいかもしれない。
東京かき氷散歩との連動企画として、グランルーフには風鈴がたくさんつり下げられていた。かき氷が食べられない貧乏人は、せめて風鈴の音で涼を得てねフフン、ということか。
このエリアの3階部分に、京都のお茶屋「福寿園」がプロデュースするレストランがある。和洋折衷のお店。そこで、ティータイムにはかき氷が食べられるらしい。
訪れてみたら、かなりの高級店と見受けられた。「時間がもったいないし、駅前で適当に雰囲気いいお店、入っちゃおうぜ」といって飛び込むお店ではない。しかし、幸いカウンター席が用意されているので、ティータイムであれば僕のように一人が飛び込んでもまあ問題はない模様。
宇治抹茶金時氷(1,296円)。
お値段が相当高いかき氷で、びびる。お店の高級感も相まっているのだとは思う。
しかし、出てきたかき氷は納得のうまさ。ちくしょう、高いだけあるぜ。
かんなで削ったような氷でもなく、シャーベットでもない。ふわふわと、ひたすらふわふわとした氷は秀逸。これほどまでに夢中になって食べたかき氷は今シーズン初かもしれない。
福寿園だけあって、お茶がマズけりゃお代はいらない、ということなんだろう。わざわざ抹茶シロップは別添えになっていて、お好みにあわせてかけるようになっている。これが薫り高く、とても良いものだった。さすがお茶屋さんが出す宇治金時。
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