東京かき氷散歩2014

【21軒目】東京米BARU竹若(グランルーフ) 2014年8月26日

竹若

福寿園の他に、グランルーフにはもう一軒かき氷が食べられるところがあるようだ。折角なのでハシゴしてみる。

もともと、今回の23店舗は狭いエリアに密集しているので、その気にさえなれば1日で全店舗ハシゴ、なんてのも不可能ではない。ただしそこまでやるのは胃袋や体調の問題以前に馬鹿馬鹿しいので、やっていない。

甘い物を食べる、という習慣がこれまで20年近く全く無かったので、今回のかき氷ハシゴは手加減さじ加減の仕方がわからない。「もう一軒行っちゃっていいのかな?」と首をひねりながらの日々だ。ただし、さすがに1日5軒かき氷、とかいうのは社会通念上恥ずかしいので、3軒止まりにはしている。3軒でも十分奇人変人の部類ではあるが。

東京米BARU竹若、という名前からして、すぐにこのお店が築地にある割烹料理の有名店「竹若」グループであることがわかる。ということは、結構敷居が高いお店っぽい。BARUと名乗っているからして、お酒を飲ませる店なのだろう。「東京かき氷散歩」のパンフレットに記載されている営業時間を馬鹿正直に信じて、夜に訪問したら「すいませーん、かき氷は夜はやってないんですよぉ」と店員さんに言われてしまいそうな予感。なので、昼下がりの今こそ絶好のタイミングなり。

・・・と思ってお店を探し当ててみたら、あれれ?予想以上にざっくばらんなお店でびっくりした。お店の目の前は高速バスのターミナルで、ひっきりなしに筑波だの鹿島だの館山だの、いろいろな方面へ旅立つバスが出入りしている。そんな場所なので、鶏の唐揚げとかおにぎりとかが売られているお店だった。

1階がそういうざっくばらんな軽食売り場で、2階がちゃんとした飲食スペースになっているようだ。

そんなわけで、狭い1階のカウンター席でかき氷を食べる。

マンゴー&ミルク

マンゴー&ミルク(480円)。

まあ、いたって普通。屋台で売ってるレベル。でも、こういうのでいいんだろうなかき氷って。福寿園の宇治抹茶金時氷みたいに、すごいのに舌が慣れちゃうとよくないと思う。

【22軒目】 ZEN采蝶軒(大丸東京店) 2014年8月26日

ZEN采蝶軒

大丸東京店の6階にあるお店。何のお店だかよくわからなかったのだが、訪れてみて納得。中華料理屋だった。

女性物の服を売っているフロアなので、ひっそりとお店がある。平日夜なので、客席もガラガラでひっそり。19時半ラストオーダーなので、中華料理屋にしては早い終わり。でも実際には19時15分にはラストオーダーを確認にきた。これだけ早く店じまいの準備を始める中華料理屋は珍しい。

雪マンゴー

雪マンゴー(1,080円)。

マンゴーと練乳を混ぜたソースがすでにかき氷にたっぷりかかっているのだけど、「足りなかったら追加で」と追加のソースまで用意されていた。

折角なのでと全部かけてしまいたいところだが、そうすると氷が溶けてしまい、「よく冷えたマンゴーソース」を味わっているに過ぎない。

味は濃厚でよろし。アイスクリームは、杏仁豆腐味。さりげなく中華風の味わいになっていて、これも良かった。

缶バッジ

ここはまだ缶バッジが残っていた。最終的にこの企画では20個近くの缶バッジを集めたが、結局何も使い道がなく、後日捨ててしまった。

【23軒目】 茶寮都路里(大丸東京店) 2014年8月26日

これにて「東京かき氷散歩」企画は終了。

三週間ほどで23軒(うち、氷切れにより食べられなかった1軒含む)を巡ったことになる。

都路里

最後のお店は、大丸東京店10階にある「都路里(つじり)」という甘味処。京都の「祇園辻利」がやっているお店だ。お茶屋さんというだけあって、当然抹茶にはこだわりがあるはずだ。

先日の福寿園に引き続いて、期待大。

宇治抹茶は沢山食べてきたけど、甘いだけ・苦いだけでお茶のおいしさがいまいち足りないものもあったので。

特選都路里氷

特選都路里氷(1,350円)。

注文したかき氷は、1,350円と過去最高の値段。ちゃんとした食事であっても、1,350円も出せばいいものが食べられる。贅沢すぎるかき氷だ。

こういうイベント企画でもなければ、財布の紐は緩まない。カフェで500円のコーヒー一杯を頼むのでさえ抵抗があるというのに。

ただ、値段なりにすごい。

別皿の白玉

まず、白玉は別皿。冷えて堅くなったらいけないから、という配慮だ。食べたくなったら、その都度別皿から白玉をすくって食べてくれ、というわけだ。箸休め白玉!

アイスクリームも3玉乗っている。色違いのお茶ソフトクリームがうまい。また、氷に埋もれているお茶のゼリーも、軽やかな渋みがうまい。もちろん、お茶のシロップは言うまでもなくうまい。ひえひえなのに、お茶の風味が生きている。

つくづく僕は思うんだが、日本茶って復権すべきだよね、って。

確かにコーヒーは旨いと思う。実は日本はコーヒー大国で、全世界の1割の豆を日本が消費している。とはいえ、やっぱりよそゆきの飲み物だ。

一息つく際、時間調整する際に「とりあえずコーヒー」じゃなくて、日本茶ってできないものだろうか?あんだけうまいのに。

農作物が高い日本において、日本茶も高い。しかし、それだから売れず、喫茶店といえばコーヒーになった・・・というわけではないだろう。

売り方が悪い。未だに、良心的なお茶が飲める処って、和風テイスト満載の甘味処とかだ。ちょっとレトロ感出したりして。

そうじゃなくて、今の「カフェ文化」に馴染んだ日本茶を飲む場所って、きっとあると思うんだよな。マグカップで飲むとか、そういうスタイルだってまだまだ提案の余地はある。

抹茶ラテなんてのが最近少しずつ浸透してきているし、「お茶は苦みがあるもの」ではなく、砂糖やミルクを入れるような珈琲紅茶的な飲み方を進めていっていいと思う。

無理なんかなー。

と、お茶業界に思いを馳せつつ、「東京『かき氷』散歩。」企画は終わり。

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