2020年6月/三密の山・高尾山&高尾山ビアマウントのwithコロナレポート

チケット窓口で、チケットとともに小さなビニール袋も渡されていた。何かというと、これはマスクを入れるための袋なのだという。細かいところに気が回っていて驚かされる。

コロナ以降訪れたお店はそんなにないけれど、こういうところまでやっているのは初めて見た。

平穏なご時世なら、「おもてなしの精神だね!」なんて微笑ましいけれど、時代が時代なだけに笑ってはいられない。

高尾山ビアマウント。

えーと、いつもはどうだったっけ。確かここって例年テーブルがびっしりとあったような気がするけど、今はご覧の状態。間隔がものすごく空いている。

そしてなによりも、お客さんが殆どいない。席数を間引いた以上にお客さんがいないので、スカスカだ。

まだ6月ということでシーズンの走りだし、今日はお昼まで雨だったし、客足が少なくてもおかしくはない。でも、天下の高尾山で、日曜日でこの状態というのには相当びっくりした。えっ、そんなことってあるのか!?と目を疑うレベルだ。

ピーク時になると、入店待ちにもなるような繁盛店だというのに。

これがコロナのせいなのか、それとも営業開始がまだ皆に知れ渡っていないからなのか、はよくわからない。

お客さんが殆どいないので、調子が狂ってしまう。ええと、どういう段取りだったっけ。

そうだ、まずお皿とジョッキをもらわないと。えっ?お皿は各料理のところで店員さんに告げれば、店員さんが料理を盛り付けてくれるって?あ、そうなのか。「自分で取りたいだけお皿に取り分ける」というスタイルはやっぱり現状難しいんだな。

ビュッフェの醍醐味、というのは、「しまったなあ、ついつい焼きそばを取りすぎちゃったなあ」なんて後悔しつつも、背徳感でニヤニヤしてしまう、そういうアンビバレンツな心境なのだけど。店員さんに料理を盛り付けてもらうとなると、どうしてもお行儀が良くなってしまう。

ソーシャルディスタンス対応の列

今日はお客さんが殆どいないガラガラな状態なので殆ど意味をなしていなかったけど、行列のための導線が地面に仕組まれていた。ソーシャルディスタンスを守りながら列に並ぶように、ということで約2メートルくらいずつ間隔が空いている。

これ、いずれお客さんがもっと増えたら、列にすら並べなくなりそうだ。並べる人数にかなり制約が出る。

こうなったら、いずれは整理券を発券するしかないのかもしれないな。整理券番号が呼ばれるまで、自席で待機。で、呼ばれたら料理を取りにいく権利をゲット、みたいな運用。

ビールを求める列がもっとも長いであろう、ということでビール列だけ特に長く、L字型に曲がっている。

こりゃ大変だ。もう、一人一杯ずつ・ジョッキ交換制なんて言ってなくて、一人2杯ずつでも持っていってくれ、としたほうが良さそうだ。

なんならピッチャーでビールを提供、ということも考えたけど、ああ、ピッチャーで注ぎつ注がれつ、というのは場合によっちゃマズいかもしれない。難しいな、あれこれ。

気にしすぎると、いくらでも気にすることができてしまう。

見事なまでに各社のビールが並んでいるのは、他のビアガーデンにはない光景。しかも、プレモルとかハートランドといったちょっとお値段高い系のビールまで置いてあるのだから、すごく良心的だ。

焼酎が入ったかめ、梅酒が入った一升瓶などが並ぶエリアと、ソフトドリンクのサーバー。

この日、僕が滞在した90分の間で焼酎を飲んでいる人は皆無だった。

展望台の2階は閉鎖、1階はソフトドリンクサーバーだけが置いてあるようだ。

本来、アルコール類を提供している1階のカウンターは布で覆われ、営業をしていなかっった。前回ビアマウントを訪れた際、ノンアルコールビールをゲットするならこのカウンターだったのに。今回はどこにもノンアルコールビールに関する記述がない。規模縮小営業なので、取り扱いがなくなったのかもしれない。

ソフトドリンクサーバー。

あー、ペーパーカップが置いてある。これ、たぶん昔はなかったと思う。そうか、こういうところも地味にコロナ対策なのだな。

展望台1階には料理が並ぶカウンターもあったけれど、今はそれも閉鎖。ランタンが並んでいるだけだった。

このカウンターでは、屋外とは違う料理が置いてある場合があって、「おっ、これは初見!」と新しい発見があったりする。とにかく油断がならないのがこの施設全体だ。隅々まで見て回ると、あれこれ気づきがある。

冷蔵庫には、別料金の清酒やワインが冷やされていた。頼めば売ってくれるのだと思うけど、90分という時間制限の中でなかなかのんびりとは飲んでいられないだろう。

展望台1階部分は開放感がない屋内なので、客席があっても客はいないだろう・・・と思ったら、ぼちぼちとお客さんがいた。今日の屋外は長時間じっとしているとやや寒いくらいだったので、屋内の温かいところに退避したのだろう。

(つづく)

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